眠らない街、新宿歌舞伎町。そのきらびやかなネオンのさらに奥、バッティングセンターの裏手、ホテル街の真ん中にやってきました。目指す店は、台湾出身の女将さんが切り盛りする『皇品』。まるで現地の食堂に迷い込んだような一軒。ここが東京であることを忘れさせる、ディープな台湾時間が始まります。
歌舞伎町の深淵で出会う、台湾のリアル

西武新宿駅から徒歩数分。歌舞伎町二丁目の雑居ビルの1階にその店はあります。一見すると少し入りづらい雰囲気を感じるかもしれませんが、一歩足を踏み入れれば、そこは食を愛する人々の熱気に満ちた空間です。

店内は飾り気のないテーブル席のみ。壁一面に貼られた料理の写真や、厨房から漂う八角や胡麻油の香りが、台湾のローカルな食堂そのままの空気を醸し出しています。ここは創業から長く続く老舗で、現在の場所に移ってからも約20年。付近で働く方々や、故郷の味を求める台湾出身のお客さんで賑わっています。
台湾の夜市気分で乾杯!五更腸旺と紹興酒

まずは喉を潤しましょう。サントリー生ビールの中瓶をお願いしました。よく冷えたビールをグラスに注ぎ、乾杯。

おつまみは、やはり台湾料理の定番から。「香腸(台湾風腸詰め)」(600円)です。
噛みしめると、パリッとした皮の中から肉の甘みと旨味がジュワッとあふれ出します。ネギがたっぷりついてくる理由がわかるジューシーさ。添えられたニンニクやピリ辛のタレと一緒に頬張れば、ビールが止まりません。
ビールが空いたところで、いよいよ本丸へ。

「台湾紹興酒」をボトル(3000円)でいただきました。グラスに注ぐと、芳醇な香りがふわりと広がります。ロックでちびちびとやるのが楽しいのです。

今回のメインがこちら!日本の中華料理店ではなかなかお目にかかれない「五更腸旺(ホルモンと豆腐の辛口煮込み)」(1,200円)を注文しました。
台湾式四川風豚モツ煮込みと訳されることが多い料理。台湾でも食べたことがありますが、これ、四川”風“とあるように、四川料理ではないんです。台湾国内の四川料理店で誕生した料理。日本でも、日本国内で独自に考案された酢豚みたいな中華料理がありますが、似た話は世界中にありそう。

台湾の熱炒(居酒屋)ではおなじみのメニューです。ホルモンや鴨や豚の血を固めたもの、豆腐を、高菜や唐辛子とともに煮込んだ料理です。とろみのあるスープはコクが深く、ピリッとした辛さが後を引きます。白いご飯にかけても美味しそう。まさに本場の味、この独特の風味がたまりません。

定番の「焼き餃子」(600円)も外せません。カリッと焼かれた皮とジューシーな餡。味付けに本場感がありますが、同時に安心感もある。

紹興酒がまだ半分残っているので「ピータン」(500円)を追加。
ねっとりとした黄身の濃厚な味わいが、紹興酒の熟成香と見事に調和します。酒飲みにはたまらない組み合わせです。
台湾に行きたくなる!女将さんの温かいおもてなし
『皇品』の魅力は、料理の味だけではありません。ホールを切り盛りする女将さんの人柄が、この店をより一層居心地の良いものにしています。
「美味しかった?」と気さくに声をかけてくれる笑顔に、初めて訪れた人でも実家に帰ってきたような安らぎを感じるはずです。
営業時間は夕方15時から23時頃までと、歌舞伎町の夜としては早仕舞いですが、その分、明るいうちから「台湾旅行」気分で飲み始める贅沢が味わえます。
歌舞伎町の喧騒を忘れ、台湾の風を感じながら紹興酒を傾ける。食べ歩き好きの好奇心をくすぐる一軒です。
店舗詳細
気になるローカルメニューがたくさん!








| 店名 | 台湾料理 皇品(こうひん) |
| 住所 | 東京都新宿区歌舞伎町2丁目22−13 |
| 営業時間 | 15時00分~23時00分 日曜日定休 |
| 創業 | 創業30年以上 |
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