河豚・すっぽん・馬肉鍋・牛鍋を独り占め!東京『老舗の一人鍋』名店8選 昼飲み店多数紹介

河豚・すっぽん・馬肉鍋・牛鍋を独り占め!東京『老舗の一人鍋』名店8選 昼飲み店多数紹介

寒くなるとお鍋が食べたくなりますが、誰かを誘うのも調整するのも面倒なときがあります。実は東京には、歴史ある老舗や高級食材を扱うお店でも、堂々と「一人前の鍋」を楽しめる名店がたくさんあります。今回は、すべて私が実際に一人で利用したことがあるお店ばかり8軒をご紹介します。

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池袋『ふくろ』朝8時半開店 680円で固形燃料つき本格「湯豆腐」を

池袋駅の西口から歩いてすぐ。創業は戦後復興期の1953年。朝から開いており、夜勤明けの酒場好きにも頼もしい味方です。コの字カウンターには、朝早い時間から常連さんがずらりと並びます。みなさん、思い思いの時間を過ごしていて、独特の心地よさがあります。

ここで注文するのは、名物の「湯豆腐」(680円)。

これ、ただの湯豆腐ではありません。一人用の鉄鍋が、固形燃料のコンロに乗って出てきます。

最後まで熱々のまま楽しめるのが嬉しい配慮です。具材も豆腐だけじゃなく、白菜、ねぎ、三つ葉も入っていて具沢山。たっぷりのポン酢につけて頬張れば、朝から身体の芯まであたたまります。

かき揚げもオススメ

築地『天竹』築地の台所で味わう!定食感覚で楽しめる3,800円の「ふぐちり」

築地場外市場の向かい側。市場の活気を感じながら、冬の味覚の王様「ふぐ」をいただきましょう。 ふぐ料理というと、敷居が高くて値段も張るイメージですが、ここは違います。

大衆的な雰囲気の中で、定食を食べるような気軽さでふぐ鍋を楽しめます。

お願いするのは「ふぐちり」(3,800円)。お皿いっぱいに盛られたふぐの身は新鮮でぷりっぷり。これを昆布出汁の鍋にくぐらせて、さっぱりといただきます。

野菜もたっぷりで、これだけでお腹いっぱいになるボリューム。ふぐ料理以外に天ぷらなどの和食全般も揃っていて、会食などでも安心して利用できます。築地の歴史を感じながら、ふぐちりを肴に贅沢な昼酒はいかがでしょう。土日は通し営業です。

河豚白子も絶品!

渋谷『鳥竹』渋谷の煙の中で半世紀!甘辛い割り下がしみる「名物・鳥なべ」

若者の街・渋谷にも、昭和の風情を残す名店があります。井の頭線の改札近く、モクモクと漂う焼き鳥の煙が目印。昭和38年から、変わりゆく渋谷を見守り続けてきたお店です。ここは焼き鳥が有名ですが、冬は「鍋」も外せません。

おすすめは「鳥なべ」(1人前・1500円)。鉄鍋の中には、鶏肉、ネギ、春菊、豆腐がぎっしり。すき焼き風の甘辛い割り下で煮込むスタイルです。グツグツ煮えたところを、溶き卵にくぐらせて一口。

濃いめの味付けが、お酒の肴に最高です。お肉は大ぶりでジューシー、ネギの甘みもしみじみ美味しい。これぞ、大人の渋谷の楽しみ方です。

赤羽『まるます家』午前中から飲める昼飲みの聖地!激安950円で「すっぽん鍋」を独り占め

次は「せんべろの聖地」赤羽へ。一番街シルクロードにある、朝から行列ができる有名店です。

創業は昭和25年。「Wの字カウンター」は、午前中からお酒を楽しむ人たちの熱気で溢れています。

ここで驚くのが、高級食材の代名詞「すっぽん」が格安で食べられること。その名も「すっぽん鍋」(950円)。なんと1,000円でお釣りがきます。

一人用の小鍋で提供されるスープは、すっぽんの旨味が凝縮されていて濃厚そのもの。プルプルのエンペラ(甲羅のふち)の部分も入っていて、コラーゲンたっぷりです。合わせるのは、名物の「ジャン酎」。1リットルの特大チューハイボトルを傾けながら、スタミナ満点の鍋を独り占め。赤羽ならではの、豪快で贅沢な時間です。

東京では珍しい鯉刺身・鯉あらいも手頃な価格で味わえる
鰻も大衆価格 白焼きで飲むのも楽しい

浅草『飯田屋』明治35年創業!江戸っ子が愛した「どぜう」のぬき鍋

浅草の合羽橋(かっぱばし)道具街の近くに、明治35年から続く老舗があります。

風情ある暖簾をくぐると、そこは古き良き江戸の空間。ここでいただくのは、江戸っ子のスタミナ食「どぜう(ドジョウ)」です。

ドジョウは骨が気になる、という方もいますが、そんな方におすすめなのが「ぬき鍋」(2,200円)。

頭と骨を丁寧に取り除いてあるので、とっても食べやすいのです。

鉄鍋に敷き詰められたドジョウを、たっぷりのゴボウと一緒に割り下で煮込みます。

仕上げにネギを山盛りに乗せるのが江戸流。

甘辛いつゆの味が染みたドジョウは、臭みなんて全くありません。口の中でとろけるような柔らかさです。創業から継ぎ足しているというタレの深みをつまみに、お燗酒をチビリ。粋な大人の休日がここにあります。

浅草『米久』太鼓の音でお出迎え!近江牛の霜降りが驚きの大衆価格

浅草でもう一軒、忘れてはいけないのが「牛鍋(ぎゅうなべ)」の名店。ひさご通りにある、創業100年を超えるお店です。

入店すると「ドンドン!」と太鼓を鳴らして迎えてくれるのが名物。文明開化の音が聞こえてきそうです。

ここの看板メニューは「牛鍋」(3,160円)。使っているのは、なんと日本三大和牛の一つ「近江牛(おうみぎゅう)」です。美しい霜降りのお肉なのに、このお値段は驚くほど良心的。

浅めの鉄鍋で、野菜や焼き豆腐と一緒にサッと煮ていただきます。

口に入れた瞬間、脂の甘みがふわっと広がって、とろけてなくなるのです。

割り下は少し濃いめの関東風。これがまた、ご飯もお酒も進ませる味付けです。下足番(げそばん)のお父さんに靴を預けて、畳の上で極上のお肉を味わう。タイムスリップしたような気分に浸れます。

町田『柿島屋』明治17年創業!絹の道を支えたスタミナ食「馬肉なべ」

都心を離れて、町田へ。ここは明治17年、1884年の創業。当時、八王子から横浜へ絹を運ぶ「絹の道」の中継地点として栄えた場所です。荷運びの馬が集まる場所だったことから、馬肉料理が根付きました。

名物は「肉なべ」(1人前・1,500円)。

冷凍していない新鮮な馬肉を使っているので、お肉の色が鮮やかなピンク色。これを甘辛いつゆで煮込みます。馬肉は「桜肉」とも呼ばれますが、火を通しても硬くならず、しっとり柔らかい。

噛むほどに赤身肉の力強い旨味が溢れ出します。つゆのコクと馬肉の甘みが溶け合ったスープは、最後の一滴まで飲み干したくなる美味しさ。

シメは蕎麦をいれるのが柿島流の楽しみ方。ほかにも馬刺しや煮込みなど、馬肉づくしなので、いろいろお試しあれ。歴史ある宿場町の味を体験してみてください。

荻窪『かみや』大衆酒場で「吊るし切り」を目撃!1,450円で味わう極上のあんこう鍋

最後は中央線の荻窪へ。駅の北口から歩いてすぐ、地元で愛される大衆割烹です。

ここの冬の名物は、なんといっても「あんこう鍋」。

杉並の駅前にある大衆酒場でありながら、水戸の専門店のような吊るし切りであんこうを捌いています。迫力満点の職人技です。

気になる「あんこう鍋」のお値段は、なんと1,450円。高級魚のあんこうが、この価格でいただけるのは奇跡的です。一人用の鍋には、プリプリの身はもちろん、皮やヒレ、そして濃厚な「あん肝」まで入っています。

味噌ベースの出汁に、あん肝が溶け出して、スープはとろみのある濃厚な味わいに。これだけでお酒が何杯でも飲めてしまいます。体の芯から温まる、冬ならではのご馳走です。

老舗で一人鍋、大人になった気がします

今回は、東京の老舗で楽しむ「究極の一人鍋」をご紹介しました。誰かと囲むお鍋も楽しいですが、一人で鍋と向き合う時間もまた、格別の味わいがあります。この冬、皆さんも暖簾(のれん)をくぐってみてはいかがでしょうか。

紹介したお店のうち、荻窪の「かみや」以外は、すべてお昼から注文可能です。自分へのご褒美に、休日の昼酒に、ぜひ勇気を出して暖簾をくぐってみませんか!