横須賀中央『市場食堂横須賀中央店』水産会社系列の昼酒処。三浦半島の肴で一献。

横須賀中央『市場食堂横須賀中央店』水産会社系列の昼酒処。三浦半島の肴で一献。

2020年8月19日

都心から京急電鉄で1本。日帰りで気軽に遊びに行ける三浦半島は、夏の定番スポット。磯遊びや水族館などが楽しめる油壺、マグロが名物の三崎、白浜が続く三浦海岸。

そんなレジャースポットもよいですが、私の一番は、横須賀中央お昼酒めぐりです。

海の男で栄えた横須賀は、歴史ある酒場が数多。角打ちから、ご当地カクテル横須賀ブラジャーを愉しむ立ち飲みまでバラエティ豊かです。

飲み歩きの一軒目は、食堂兼飲み屋の「市場食堂」。三浦半島の海の幸で一杯なんていかがですか。

生ビールはアサヒスーパードライ(生中480円・以下税別)。それでは乾杯!

金沢文庫にある市場食堂(Syupo記事:金沢文庫「市場食堂」 お昼から飲める!魚介卸問屋の直営食堂)の支店として、横須賀中央には2006年にオープン。以来、お昼は地元に親しまれる魚定食の店、夜は海鮮酒場として賑わってきました。

お昼から飲める、しかも通し営業というのがポイント。食堂と名乗りつつもお酒の品揃えは居酒屋です。

中ビンでサッポロヱビス、瀬戸内レモンサワーなどの酎ハイ類は400円から。ホッピーセット(400円)も白・黒で用意があります。

750円からの定食は、いわし、あじ、マグロ、刺身定食など、手頃な価格で楽しめて、昼食に1本ビールをつけて…という使い方をされている人も多いです。

そして、市場食堂の最大の魅力はこのホワイトボードの品書きにあり。

とにかく魚種が豊富です。マグロを得意とする水産会社で看板の刺身はやっぱりマグロ。部位ごとに用意され、赤身は600円と嬉しい値段。

太刀魚、スズキ、カマス、マダイ、黒ダイ、メジナ、ホウボウなど地魚のオンパレードです。佐島のフグ唐揚げ、三崎のキンメも気になります。

鮮度抜群の鯵をなめろう(600円)で。透き通った黒い眼に、ピンと伸びた尾びれ。身は歯ごたえたっぷりで、ぷりぷりとした食感も楽しい一品です。

地元の魚には、地元のお酒を。吟醸酒「鎌倉栞」(500円)。神奈川県茅ヶ崎市香川にある湘南で唯一の酒蔵、熊澤酒造でつくる地酒です。優しい吟醸の香りは魚に寄り添い引き立てます。

ほかにも海老名のいづみ橋、山北の秀峰丹沢山、愛甲の昇龍蓬莱と、県下の地酒が600円ほどで飲ませてくれるのが嬉しいです。

多くの魚がまるのまま店に届き、それをサクにしていく市場食堂。だからこそ、アラをつかった料理にも期待が高まります。

“特大”と書かれた真鯛カブト煮(800円)は、宴会用の刺身皿いっぱいにはいるほどの大きさ。サイズ比較に皿の横にカードを置きましたが、このサイズ感、おわかり頂けますか。

時間をかけて中まで程よく琥珀色に染まった鯛。とろっとした脂の甘さがビール、日本酒を何杯でも進ませます。

漁港まで行くのもよいけれど、港や魚河岸の雰囲気を手軽に味わえる市場食堂もまたよいものです。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名市場食堂横須賀中央店
住所神奈川県横須賀市若松町3-12
営業時間営業時間
[月~土]
11:00~22:00
[日]
11:00~21:00
日曜営業
定休日
不定休
開店・創業2006年