神戸「元町エビス 新開地店」 ハイカラな街にはレトロなビアホールが似合います

神戸「元町エビス 新開地店」 ハイカラな街にはレトロなビアホールが似合います

歴史ある港町にはビールがよく合います。神戸の町並みを散策したあとはレトロな”ビアホール”でお昼からちょっと贅沢なリフレッシュを。

ここは神戸駅から徒歩5分、新開地にあるビアホール「元町ヱビス新開地店」。営業時間は11時30分から通しで夜の11時まで。夜の宴会、昼のランチも可能ですが、ここはぜひ喫茶店感覚で、コーヒーではなくビールで一休みという利用はいかがでしょう。

 

元町ヱビス新開地店は、神戸ハーバーランドからも徒歩圏。ポートタワーやメリケンパーク、遠く六甲山を眺める神戸を代表する眺めを楽しんだあとは、状態の良い生ビールが欲しくなります。

 

新開地と元町、神戸市内に2軒ある元町ヱビスですが、新開地のほうが大箱です。落ち着いたゆっくりとした時間が流れています。

 

足元から天井まで続く大きなガラスが使われており、店の前のアーケードの景色もビールのおつまみに思えてきます。

 

店の中央に鎮座する巨大なタンクは、サッポロビールの工場から届く生ビールが140Lも入るもの。そしてカウンターにはずらりとビールタップが並んでいます。ビールの銘柄はは店名の通りほとんどがヱビスです。

 

大きなタンクはスタンダードなサッポロヱビス。レトロ調のタップでは琥珀ヱビスが繋がれ、ほかにも「ヱビスマイスター」や「ヱビス プレミアム ブラック」など、ヱビスの通年銘柄が勢揃い。加えて、西日本では珍しいサッポロエーデルピルスや、樽詰のデュワーズハイボールも樽で用意されています。

 

時刻は午後3時。貿易港・神戸らしく紅茶や洋菓子で優雅に一杯はもちろんよいのですが、ちょっと贅沢なビールも実に良いものです。乾杯。

 

ヱビス、ヱビスプレミアムブラック、ハーフ&ハーフ(各小380円・中480円・大880円)、琥珀ヱビス(小430円・中530円・大930円)、ヱビススタウト(530円)、ヱビスマイスター(580円)、エーデルピルス(580円)。そのほか酎ハイ類(380円~)もサッポロ系を中心に豊富に揃います。

注目は「おすすめ!ビアプレートセット」で、1,000円で生ビール中サイズとオードブル4品がついてくるお得なセット。ビアホール式千円セットといったところ。

 

丹波の黒豆もあります、ビールのおとも。マリネやポークチャップ、フィッシュアンドチップスに特製ソーセージと、ビアホールらしいメニューが一通り。

 

加えて黒板メニューには週替りの料理が加わります。甘鯛の洋風天ぷら香り塩(500円)が気になります。

 

さてさて、そんな中から選ぶのは、子供から大人までみんな大好き、だけど名前は大人の卵サラダ(400円)。なにが大人かといいますと、実はこれ、わさび味です。

 

ねっとり濃厚、わさびの爽やかな風味がアクセントになっています。ねっとり濃厚な味がビールを誘います。

 

続いてエーデルピルス。サッポロビールは基本的には、黒ラベルやラガーなどのサッポロビール系とヱビスビール系の2つにわかれますが、エーデルピルスはどちらでもない独特なスタイル。ドイツの伝統的な製法とチェコ・ザーツのホップを使ったこだわりのビールで、しっかり苦くコク深い味が特長。1980年代の登場から根強いファンがいます。

 

最後はぜひ、ちびりと飲んでまろやかな泡と深い旨味を楽しむビール「ヱビスクリーミートップ」を。

1時間少々、散策の疲れをビールで癒やし、すっかりリフレッシュ。もう少し街を歩いたら、そろそろ夕方の1軒目の酒場を目指しましょうか。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

元町ヱビス 新開地店
078-578-8030
兵庫県神戸市兵庫区新開地3-3-11
11:30~23:00(無休)
予算1,800円