川崎「ヱビスバー 川崎アゼリア店」 駅直結で”昼からヱビス”。カフェ感覚で使えます

川崎「ヱビスバー 川崎アゼリア店」 駅直結で”昼からヱビス”。カフェ感覚で使えます

2020年2月25日

JR川崎駅に直結した駅前地下街「川崎アゼリア」に、ヱビスバーがあります。ちなみに、アゼリア内にはキリンシティもあり、営業時間は両店舗ともに11時から23時まで通し営業で、まったく同じ。

キリン、サッポロ、両社のグループ傘下の直営店をわずかな距離ではしごできる日本でも珍しい場所です。

さてさて、今回はヱビスバーのお話。ヱビスバーと銀座ライオンの違い、皆さんご存知ですか。どちらのお店も、サッポロライオン社が運営し、どちらも直送のヱビスビールの樽生を提供しています。

違いは注ぎ方です。ヱビスバーはサッポロ式の”パーフェクト生ビール”の注ぎ方。対して銀座ライオン(ライオンビヤホール)は、伝統の一度注ぎです。

 

(上写真:ライオンの一度注ぎ/ライオン狸小路店)

どちらのビールもそれぞれに美味しく、両方の味の違いを知ると、いままでのヱビスが、「ちょっと”特別”なビール」になりますよ。マイルドなライオンか、キリリとしたヱビスバーか、悩ましい。

 

まずはスタンダードな、ヱビスと、ヱビスマイスターを並べて、乾杯!

呑み比べると、マイスターにはより深みのあるコクを感じます。単純に濃いというわけではなく、余韻はヱビスよりもスルスルと流れるよう。おかわりが続くのは、スタンダードなヱビス。一杯目のインパクトを楽しむならば、マイスターだと思っています。

ヱビスバーは、ヱビスビールの専門店。ライオンは一部の銘柄しか置いていない店舗があっても、ヱビスバーならば、よっぽどの缶限定商品でもない限り、揃えています。

 

濃いビールといえば、琥珀ヱビスもしっかりとした味わい。マイスターとは違った方向での深いコクがあり、余韻はマイルドな苦味。

結局、いろいろ飲み比べて、あれも美味しい、これも美味しいといって、だんだんほろ酔いになっていくのですが、そんな時間も楽しいのです。

そして、最後は一番飲みなれている味、スタンダードな「ヱビスビール」に戻ります。

 

銀座ライオンは、小グラス700円(以下税抜)、ヱビスバー(560円[ワンサイズのみ])と、価格が異なります。容量も違うので”どちらがお得か”は難しいのですが、ヱビスバーはカフェのコーヒー感覚で、一杯560円+税でビールを飲める手軽さが筆者には魅力です。通しでやっていますし、カウンターがあるので、いつでも気軽に立ち寄れます。

ごちそうさま。

ヱビスビールは今から130年前、1890年2月25日に発売された現存する東京最古のビール銘柄です。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)