私は、ひとり梯子酒や、飲み友達と飲食店巡りをするときは、激渋、煙もくもく系もなんのその。ですが、家族で食事に行く場合はそうはいかないことも。やっぱり、ある程度上品なお店で、落ち着いて過ごせる場所を選びます。そして、ハレの日以外はやっぱりコスト意識も大切です。
今日ご紹介するお店は、そんなシチュエーションにピッタリです。吉祥寺駅北口から徒歩5分、東急百貨店すぐ、ペニーレーン商店街と吉祥寺通りが交差する角。焼肉の店、その名もずばり「焼肉や」です。
清潔感のある広々とした店内。通常のカルビやロースだけでなく、アレンジを加えた楽しい料理が楽しめます。
それでは、お店の様子をご覧ください。今回はキリンビールの営業、城本さんに紹介いただきました。
[提供:キリンビール株式会社]
エレベーターで3階へ。
営業時間は11:30から23:30と通しでやっています。吉祥寺にまたひとつ、お昼酒処が誕生したことに、吉祥寺好きの筆者は嬉しい限り。17時で昼、夜のメニューが切り替わります。ランチの定食は焼肉定食など980円(税込)~。
開店は昨年(2019年)末ということもあり、とてもきれいな店内。赤をアクセントに使った雰囲気は、ぱりっとした印象を受けます。
おしゃれ系焼肉では珍しい、カウンター席も完備。こういうお店で、一人、タン塩を焼きながら生ビールを傾けるようなのんびりとした午後の過ごし方もしてみたい!
さぁ、悩むことなく生ビール(キリン一番搾り中ジョッキ530円・以下注釈なければ税別)。クリーミーな泡が美しい抜群に美味しそうな一杯。乾杯!
このひとくちで、今日一日ごきげんなのです。
樽生一番搾りは、大ジョッキ(930円)の提供も。中ビン(590円)一番搾りも用意あり。酎ハイは390円から、ハイボールはホワイトホースで450円と、お店の雰囲気からみると、ひとまわり控えめな価格に思えます。
焼肉店なので、韓国焼酎のチャミスルや、醸造酒のマッコリを置いていますが、どちらかというと、ワインのほうに力をいれている品揃えです。店長のキムさんはソムリエの資格を取得されている方で、焼肉とワインのマリアージュをおすすめされています。ワインもボトル1,980円~と、これまた手頃感があります。
お店のイチオシ料理のひとつ、ネギタン塩(1,480円)。見開きメニューで、右側にはそれにあうワインが紹介されています。
盛り合わせは1,980円・ホルモン盛り合わせ(880円)も手頃でいいですね。
定番メニューはおなじみのものから、希少部位まで一通り。
品数が多く、例えばユッケだけでも炙りユッケ、爆弾ユッケ、和牛ユッケ寿司、つけユッケと4種類もあり、それぞれ調理法や味付も違うとのこと。和牛ユッケ寿司なんて、肉料理好きにはたまらない言葉ではないでしょうか。
キリンの城本さんより、これらの店の推しメニューに加え、お酒好きの塩見さんには「コーンチーズチヂミ」(980円)が絶対気にいるはず!との情報が。メモメモ。
予め混ぜてある「混ぜナムル」(580円)。バランスが良く、箸休めながらお酒も誘います。
箸休めといえば、定番のキムチ(4品盛り合わせ980円)も必須。手前は珍しい柿のキムチ。ジューシーで甘い柿とキムチの味がマッチしています。
SNS映えしそうな料理がやってきました。ワイングラスに入ったおつまみ。
これが爆弾ユッケ(980円こちらは税込)。海鮮料理の刺身や納豆をつかった「爆弾」の焼肉店バージョン。長芋・オクラ・納豆・ユッケがはいった、パフェのような一品。
チョレギサラダ(680円)には、大根でつくった可愛らしい牛の飾りが。
合わせるお酒は、キリン系のクラフトビール醸造所「スプリングバレーブルワリー」がつくる、エールのようでラガーのようなキレもある、同ブランドのスタンダード銘柄「496」と、黒ビールのアフターダークをハーフ・アンド・ハーフで注いでもらった一杯。
クラフトビール同士のミックスは、予想以上の変化が起きることもあり、興味深いものです。
生タンに味付けした刻みネギを入れた、ネギタン塩(4個1,480円)。ネギで結ばれているので上下をひっくり返してもネギが落ちることもなく、食べやすいです。
見た目も可愛らしくて素敵です。思っていた以上にネギがたっぷり包み込まれていて、印象は非常に軽いもの。それでいて、心地よいタンの脂の旨味が舌に残ります。
こちらはミスジ。一頭から2~3kgほどしかとれない希少なもの。口の中で溶けていき、濃厚な甘さとコクが楽しめます。
あわせるお酒は、アルゼンチンの名門ワイナリー「トラピチェ」のオークカスク(マルベック100%・2,980円)。キムさんのおすすめです。
赤身の肉とのマリアージュの良さが抜群というオークカスク。チェリーのような華やかな香りと、スパイシーな余韻。全体的に非常に整った味わいで、この価格帯ではかなりよいものではないかと思います。
よいワインがあると、お肉が一層進みます。本日の塊肉(200g・1,980円税込)は、まるでレンガのようなお肉。部位はもも肉で、目の前で焼いた後、少し寝かせ予熱で火を通して提供されます。
思わず、「わおっ」っと言ってしまう、インパクト抜群の料理。これは焼肉というより、むしろローストビーフ。ブラックペッパーのピリリとした刺激と、辛子、焼肉タレ、塩、ニンニクの4種類の味をあわせて頬張れば、これはもう頭を上下に「うんうん」と唸るだけ。
結構がっつり風味のあるニンニクとの相性も抜群。その余韻はワインをさらにワンランク上の味にしてくれるようです。
独特なセンスが素敵な料理は、その個性だけでなく、お肉の身質もよく、満足です。お店の雰囲気もおしゃれですし、こういうお店を知っておくと何かと便利。店長のキムさんはじめ、皆さん親切で、近すぎず、遠すぎず、ちょうどいい距離の接客でした。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ タイアップ/キリンビール株式会社)
焼肉や-YAKINIKUYA- 吉祥寺店
0422-22-6321
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-10-3 古城会館3F
11:30~23:30(17時でランチからディナーへメニュー切り替え・無休)
予算5,000円