JR中央線の沿線には素敵な酒場がいっぱい。そして、ビール会社も豊富に揃う路線でもあります。そんな中央線のビールの魅力が満喫できるイベントがJR武蔵境駅前にある「境南ふれあい広場公園」で開催中の中央線ビールフェスタ。
2019年秋は9月13日(金)から16日(月祝)までの4日間。12時開場で21時までの開催(※16日は18時まで)とお昼から通しで飲める素敵なイベントです。
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今回で3回目の開催となり、ビールイベントとしてはまだまだ若い催しですが、すでにたくさんのお客さんで賑わっています。今回は初日、9月13日に取材を兼ねてビールを楽しんできました。筆者も中央線沿線生まれです。沿線の飲み文化を応援したい!という気持ちで。
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出店は、JR中央線と青梅線から12箇所のブルワリーと、沿線で有名なレストランが特別な屋台出店。高円寺や立川、拝島などで名の通った銘柄が参加中。
中央線沿線にあるビール会社といえば、ナショナルビール4社の一社、キリンビールもありますが、このイベントではマイクロブルワリーのみの参加です。
開催期間中、お店は入れ替わりで毎日訪ねても新しい名柄に出会う楽しい企画。
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初日は、立川の10ants Brewingから柑橘系の香りを楽しむビールを。全店共通のカップで、一杯500円均一とわかりやすく手ごろな価格というもの魅力。
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JR中央線を軸とした中央線の飲酒シーンや食文化を発信するイベント。こうしてカナリア色とオレンジバーミリオン色が並ぶと中央線に見えてきませんか。
さぁ乾杯!
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居酒屋やからケバブ店まで沿線の個性派飲食店が勢揃い。暑くもなく、天候もよいこの時期ならば、小銭で買えるビールとおつまみで、肩の力を抜いてぼんやり一杯が最高なのです。
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カプレーゼと沿線のマイクロブルワリーの濃厚なビール。中央線沿線は大手銘柄だけでなく、特長あふれる土地のビールが誕生ラッシュ。このイベントならば、全軒とは言わなくとも、ほどほどに各駅のブルワリーを知ることができます。
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驚いたのがここ、奥多摩・氷川のマイクロブルワリー・VERTERE(バテレ)。JR青梅線の終点、奥多摩駅前に誕生したブルワリーで、なんと奥多摩産ホップに取り組んでいるなど、特長的なブルワリー。若い醸造長と代表が自信をもって送り出す奥多摩産のビールを味わいます。
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選んだビールはベニトア。のんびり武蔵野の風を感じて飲みたいビール。VERTEREのテーマは「誰とどこでどうやって飲むか」だそうで、秋の始まりわ中央線沿線でぼんやりと過ごす、都心から離れた穏やかなひとときを楽しむのにぴったりの味わいです。
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中央線ブランドを発信するJR東日本八王子支社の「中央線が好きだ」や、武蔵境などのモール開発を行うJR系企業も協力するイベントですが、全体的には沿線の人々が「中央線っていいよね。」というイメージを言葉ではなくビールや料理で発信する牧歌的なムードがあって、”ちょうどいい”という印象。大手が仕掛ける大規模イベントとは違った、手作り感が好き。それほど混雑もなく、のほほんと過ごせるのもよいですね。
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沿線のビール銘柄と駅名を表記した特別な缶バッジは、イベント本部で販売。かなりレアで、さらに瓶ビールをシュポと音をたてられる栓抜き機能付き。
沿線の皆さん、「さぁいくぞ!」ではなく、「なんとなく行ってみようかな」くらいの気持ちでぶらりと行ける地元密着のビールイベント「中央線ビールフェスティバル」にこの連休飲みに行きませんか。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
中央線ビールフェスティバル2019
https://chuo-beer.com/