ヱビスビール発祥の地である恵比寿ガーデンプレイスでは、2023年9月3日(日)まで、”とっておきの幸せ時間”をテーマにしたビヤガーデンを開催中。会場でしか飲めない2銘柄を加えた7種類のヱビスや、恵比寿の人気飲食店が提供するおつまみが楽しめる、恵比寿エリア最大のビール祭りです。
実際に体験してきましたので、イベントの様子をお伝えします。
目次
サッポロが「恵比寿」と「ヱビス」にかける本気が伝わるお祭り
東京初の大規模ビール工場となった日本麦酒醸造(のちのサッポロビール恵比寿工場)でヱビスビールが製造されたのは、1890年(明治23年)のこと。ヱビスビールの名前は、山手線の駅名となり、やがて神社の名称、ついには地名となりました。
「恵比寿は130年経ってもビールの街である」
その印象をより深めようと今、ヱビスブランドを受け継いだサッポロビールや渋谷区、JR東日本が共同で活動を行っています。その象徴的なイベントが、現在恵比寿ガーデンプレイスで開催中の『YEBISU BEER HOLIDAY(ヱビスビアホリデー)』です。
会場となる恵比寿ガーデンプレイスの大屋根があるセンター広場は、もともとビールの醸造が行われていた場所。そこでヱビスを飲むというのは、歴史も楽しむことになるのではないでしょうか。
芝を敷いた空間に当日席が24卓、予約席12卓以上、合計約300席が用意されています。
ビールは、ヱビスビール、ヱビスプレミアムブラック、ヱビスプレミアムエール、琥珀ヱビス、ヱビスマイスターに加え、10月から発売する限定醸造のヱビスオランジェ、そして来年以降、恵比寿ガーデンプレイス内で醸造を開始する予定のヱビス∞(インフィニティ)のプロトタイプの合計7銘柄が用意されます。提供はビヤホールライオンなどを運営するサッポロライオンです。
おつまみは、「ヱビスビールに合う逸品グランプリ」の上位にはいった地元飲食店がキッチンカーで出店し、恵比寿最大のビール祭りを盛り上げます。
ライオンが注ぐパーフェクト注ぎのヱビスを楽しもう!
広場中央にステージのように設置された場所がビール提供カウンター。中にはずらりとビールサーバーが設置され、待ち時間なくビールが受け取れるように工夫されていました。
ビールを注ぐのは、普段、銀座7丁目などに勤務するサッポロライオンの皆さん。どんなに混み合う大規模なビヤホール、ビヤガーデンでもストレスなく提供するノウハウがあるプロが注ぐビール。もちろん注ぎ方は完璧です。
パーフェクトチェンジャーで泡をあと載せする2度注ぎ(パーフェクト注ぎ)。
グラスはヱビスビール用に開発された現行デザインのもので、本イベントのロゴが印刷されています。
みてください、この完璧な生ビール(一杯650円~1,000円)!
まずは、ヱビスオランジェで乾杯!
35年ぶりに恵比寿でビール醸造再開
2019年まで、9月頃に開催されていた「恵比寿ビール祭り」が装いを新たに、2022年ヱビスビアホリデーとして再開。今年は本格開催となりますます力が入っています。
「恵比寿ガーデンプレイスでは、来年、35年ぶりにビールづくりを再開します。ヱビスビール記念館だった場所を改装中で、まもなく完成予定です。新しい施設はYEBISU BREWERY TOKYO(ヱビス ブルワリー トウキョウ)。ミュージアムエリア、ブルワリーエリア、タップルームエリアの3つのエリアからなります。ブルワリーを中心として、街全体をヱビスビールのブランド体験の場所へしていきたいと考えています」と、サッポロビールの沖井さん。
つぎに、「ヱビス ニューオリジン」に続くクリエイティブブリュー第二弾「ヱビスオランジェ」を手掛けた有友 亮太さんにお話を聞きました。
「ヱビスは、ビールの楽しみ方の幅を広げてきたブランドです。これからも独創的なビールをつくり、おいしさ、楽しさをもっと広げていきたいと思っています。ヱビスらしい香りやコクをもっと追求しようと考え、酸味がすくなくほろ苦いオレンジピールを使うことにしました。オレンジピールと相性の良いカスケードホップを数十種類の中から選び、オレンジの風味を引き立てるように工夫しています」とのこと。
10月には缶、瓶、樽(生ビール)で発売する「ヱビスオランジェ」ですが、本イベントでは先行して味わうことができます。
ヱビスは液種が多すぎて開発が大変なのでは?と尋ねましたが、技術者として次々挑戦する機会があることはとても楽しいと話してくれました。
様々な味のヱビスがあっても、それぞれが重なる軸になる部分がある。いろんな味を楽しむと、改めて「ヱビスビール」とはどんな方向性を持つ銘柄なのかが見えてくる。そうしたお話を聞くことができ、有意義な機会でした。
「ヱビス∞」と「恵比寿のおつまみ」
おすすめのビール
会場で、飲むべきビールはまずはふたつ。ひとつは、先ほど有友さんが紹介してくれた樽生の「ヱビスオランジェ」。正式発売は10月11日なので、一足先にヱビス初の副原料入りのビールをぜひ!フルーツビールのような味わいではなく、しっかり料理とよく合うヱビスらしい味です。
もうひとつは、シークレットタップの「ヱビス∞(インフィニティ)」プロトタイプ。「ヱビス∞」は、現在準備中の恵比寿ガーデンプレイス内のYEBISU BREWERY TOKYOで、来年春以降に醸造予定のビールで、本イベントでは大幅に先行して味わえます。
「味は変わるかもしれないので、この味はいまだけかも」とのこと。まだYEBISU BREWERY TOKYOは完成していませんので、製造は名古屋の浩養園(旧サッポロビール名古屋工場・サッポロライオンのブルワリーレストラン)内の設備で行ったそうです。
恵比寿でつくるヱビスのフラグシップ銘柄になる予定で、これも有友さんの作品です。ホップの主張が強く、目が覚めるほど美味しさ。ヱビスの軸の中心にくるもの、として考えたとのこと。
恵比寿の飲食店が提供する、ペアリングを考えた料理
こちらは、「にんにくや」の料理3種類。炙りチャーシュー、ガーリックトースト、ピクルス。※以下、料理の写真は取材用の少量盛り合わせ
ガーリックトーストはシンプルですが、グンと響く味で琥珀ヱビスとよく合いそうです。
こちらは、「Plate」のスペアリブヱビスビール煮込み、和牛タンのテットドフロマージュ・タルタルソース、チーズサブレ。スペアリブの旨味はヱビスオランジェにぴったり!
焼鳥と水炊き 櫛田の鶏肉の辣椒醤ソース、鶏胸肉の旨辛油淋鶏、甘口よだれ冷麺。櫛田の鶏肉の辣椒醤ソースの甘辛いスパイスは正統派のヱビスビールととても相性ぴったりでした。
ここでご紹介したおつまみは、8月29日までの内容です。30日から9月3日は「ROTISSERIE★BLUE」、「WINE BAR 1dL」、「日本料理 代官山やまびこ」が出店します。
イベント概要
飲んだあとのグラスは、持ち帰りが可能。会場のBGMは恵比寿ガーデンプレイスに出店した「BLUE NOTE PLACE」が担当しており、ヱビスらしい贅沢な時間を過ごせました。
詳細
1. イベント名
YEBISU BEER HOLIDAY(ヱビスビアホリデー)
2. 開催場所
恵比寿ガーデンプレイス
住所:東京都渋谷区恵比寿4丁目、東京都目黒区三田1丁目
3. 開催期間
2023年8月25日~9月3日
4. 営業時間
平日 16:00~21:00(L.O. 20:45)
土日祝日 11:30~21:00(L.O. 20:45)
※席のご滞在時間は最大70分までとさせていただきます。
5. 入場料
無料
6. 提供内容
【ドリンク】ヱビスブランド樽生7種(イベント限定先行提供含む)
【フード】「ヱビスビールに合う逸品グランプリ」の上位店舗様によるフード
7. 参加方法
Webでの事前予約もしくは当日並んでの入場。
事前予約は公式サイトに掲載の専用予約ページにて受付。
フード・ドリンクは都度決済(キャッシュレスのみ)。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/サッポロビール株式会社)