下北「酒遊海峡善」 3つの海から集まる豊富な魚介類を地酒とともに。

下北「酒遊海峡善」 3つの海から集まる豊富な魚介類を地酒とともに。

2019年8月13日

下北半島にある本州最北端の市「むつ市」。西に陸奥湾、北に津軽海峡、東に太平洋と3つの海に囲まれたこの街は、むかしから港町として栄えてきました。そのむかしは北前船の風待港として、現在は海上自衛隊の基地も存在しています。

発電所や国の機関があることもあって、むつ市の飲み屋街「田名部」は規模が大きく、遅くまで賑わう酒場がいくつもあります。

そんな一軒が、今回ご紹介する「酒遊海峡善」です。漁師のご家族も常連という、魚が評判のお店です。

魚と地酒の品揃えが豊富でメニューをみるだけでワクワクしてくるのですが、なにはともあれ、いつもの一杯。それでは、乾杯!

樽生ビールはアサヒスーパードライ エクストラコールド(500円)と、サッポロパーフェクト黒ラベル(450円)及びヱビスの3種類。瓶ビールではキリンラガーも置いています。

酎ハイ類は350円から。ハイボールはブラックニッカで、キンキンに冷やしたフリージングハイボール(450円)もあります。

おつまみは300円から。メニューブックは居酒屋の定番が一通り。

このあたりから、むつ市の個性がでてきす。焼き物の筆頭、「生っぴ」とはいかの一夜干しのこと。オイランカレイや生干しカンカイ(こまい)など、土地の色があって楽しいです。

加えて差し込みメニューや短冊で紹介されている旬の海幸は、どれも食べたくなる内容です。価格も500円から900円と良心的。

青森県ではメジャーでも、全国的にはあまり流通していないトゲクリガニ(500円)。別名桜カニとも呼ばれていて、青森に桜前線が来る頃に美味しくなるそうです。毛ガニに似た味ですが小ぶりのため、足よりもミソを舐めるのがメインです。

カニのミソにはやっぱり日本酒。能舞の郷は東通村の地酒。淡麗辛口、繊細なカニの味に寄り添う美味しいお酒です。

厚く切っても透けてみえる、絶品の平目刺し。下北半島に点在する漁港から直送の魚は、言うまでもなく鮮度抜群。カワハギ、マツカワカレイ、イシガレイ、平目、メバル、カンパチ、サヨリ、ホウボウ、ソイにアブラメ。魚種が豊富すぎて、何を頼むか悩ましい限り。

水揚げがあればラッキー!岩屋産のヤリイカ刺し。なんと活造りで1パイ700円の驚き価格。コリっとした食感と爽やかな潮の旨味。余韻は甘く、すっと収まり、そのあとに欲しいものは只々日本酒です。

日本酒も1杯300円程度からとリーズナブルで、品書きになくとも冷蔵ケースにたっぷり一升瓶が入っていて、一通り地元の味を堪能できます。選んだお酒は特別純米 祈水。本州最北端の造り酒屋・関乃井酒造のお酒です。ほかにも、「七力」や「陸奥八仙」、「豊盃」なども。

こぶりながら、ぷっくり肥えたメバルを煮付け(900円)で。脂がのっていて身がぷりぷり。少し甘さを引き立てた味付けも土地の味を感じて楽しいです。

大人数で利用可能な宴会対応のお店ですが、一人、二人も楽しめます。カウンターでご主人や常連さんとの一期一会の会話をしつつ、地元の味を楽しむひとときはよいものです。

ごちそうさま。

※リニューアルされたため、取材時と現在ではメニュー・料理・内装が異なる場合があります。お店の最新の様子は、公式Facebookページで見ることができます。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

酒遊海峡善
https://www.facebook.com/syuukaikyou.zen/
0175-22-7233
青森県むつ市田名部町3丁目3−4
17:00~23:30(日定休)