高円寺「焼鳥 出陣」 テーマパークのような明るい接客に元気をもらう

高円寺「焼鳥 出陣」 テーマパークのような明るい接客に元気をもらう

家で飲むことと、外で飲むことの違い。いろいろありますが、お店の方が醸し出すムードに惹かれることってありますよね。「今夜は楽しかったなー!」って思って帰れることが、飲み屋に行く理由のひとつですから。

高円寺の「出陣」は、飛び抜けてエンタテインメント性のある焼きとん・焼鳥店です。といっても、店内に絵本の世界感があるとか、遊具があるわけではありません。いたって普通の美味しい酒場です。そんな出陣は、店長の”チャーリー”さんはじめ店員さんたちのあふれんばかりの元気が店のムードを盛り上げています。

高円寺駅から徒歩7分ほどと中心飲み屋街からやや離れていても、カウンターは地元常連さんで大賑わい。

 

こちらがばっちり決めポーズのチャーリーさん。スヌーピーの飼い主、チャーリーブラウンに似ていることからきたあだ名だそう。いつも陽気に鼻歌まじりなテンション。焼き場を担当しながら、店内を見渡し絶妙な気遣いをしてくれる人。有名テーマパークのキャストばりのハイテンションで、静かに飲んでいたこちらも、思わず出陣ワールドに引き込まれます。

 

さて、そんな出陣に今日はサッポロビールさんと訪ねています。最初はやっぱり生ビール(ジョッキ500円・以下税別)から。状態のいい黒ラベルで乾杯!

 

瓶ビールではアサヒ、キリン、サントリーとサッポロラガーの4社揃えです。ホッピーセット(480円)だけでなく、キンミヤ焼酎をシャーベット状に凍らせたシャリ金ホッピーも。酎ハイ類(390円)には、スペシャルとしてレモン一個をまるまるまつかったバクダンレモンサワー(490円)もあります。

 

お通し(280円)はれんこんとほうれん草のおひたし。

 

ポテトサラダ(280円)はねっとり系。クリスピーな食感と黒胡椒で引き締まっています。いっしょにつまむは冷やしトマト。そんな間も終始、チャーリーさんワールドが展開されています。

もつ煮込み(390円)、レバテキごま塩(280円)、さくら肉ユッケ(580円)などもありますが、全体的には料理はキュッと絞られています。

 

テンションが上がるとビールも進みます。酒場のカウンターには瓶ビールが似合いますね。

 

さあ、焼き上がりました、おまちかねの焼きとんです。串の多くは120円均一。大きめにみっちりつめて打たれた串は、しっとりジューシー。炭火焼きで燻すように焼き上げられています。タンうらや煮込み串、鶏膝ナンコツなど個性的なものもあります。

 

ぷりっぷり歯ごたえと噛むと飛び出す肉汁、定番のカシラやはつ。とろみのあるやや平均より甘めのタレが程よく馴染んでいます。

 

じわじわ大衆酒場から広まってきているバリキング。注文すると店員さんが猛烈な早口でバリキングの解説を唱えるのですが、これが「必見」ならぬ「必聞」。長い文章がすごい勢いででてきます(笑)

とにもかくにもバリキングを知りたいときは、高円寺なら「出陣」に行くのが一番です。

 

なんとバリキングを使ったカクテルも!バーでお馴染みのマティーニなどを注ぐカクテルグラスでオシャレに登場。度数高めなのにするっと飲める素敵な味。飲み過ぎにご用心?

出陣はバリキングを”バリバリバリ”と広めてくれたお店として、サッポロビールから「バリ7」の認定がされています。

 

ふらりと立ち寄って一寸一杯楽しみたくなる大衆的なお店「出陣」。2016年のオープンですが、いまはすっかり高円寺の街に溶け込み、地元ノンベエさんたちからも、「舞浜じゃなくて高円寺のテーマパーク」と愛されています。

近所にあったら素通りできない雰囲気、大好きです。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/サッポロビール株式会社)

 

炭火 焼とん 焼鳥 出陣
03-3337-3366
東京都中野区大和町1-66-6
16:00~24:00(月定休)
予算2,500円