8月22日、荻窪に晩杯屋が誕生しました。晩杯屋の中央線系統の出店は、高円寺につづいて2軒目(正確には水道橋駅にもあります。)となります。丸ノ内線の新中野駅前にも一軒ありますので、荻窪駅からは乗り換えなしで晩杯屋へ飲みに行くことはできたはずですが、ここは飲兵衛杉並区民の立ち飲み・昼酒どころとして西側晩杯屋の中心的なポジションになりそう。
荻窪駅北口から東へちょっと。駅からだと昔ながらのアーケードを通り抜ければほとんど雨に濡れることなく立ち寄ることができます。ラーメンの人気店「春木屋」は荻窪のランドマークですが、その隣と言えばわかりやすいのではないでしょうか。
最近オープンの他の晩杯屋と同じく平日は15時から、土日はお昼13時から営業開始。昼酒ができるお店は駅前の昔から続く焼鳥店と中華チェーン店くらいでしたので、このオープンは昼酒大好き杉並の飲兵衛には大きいに違いありません。
一階が立ち飲み、二階は4人がけ8テーブルの椅子席が広がります。もちろん座ってもチャージは不要。立ち飲みはL字カウンターで奥が厨房というつくり。幅が狭い大塚店といった感じです。ドリンクをつくるドリ場が店の入口側にあり、常に店員さんがいるので注文は素早く通ります。
オープン初日のメニューがこちら。まずはドリンクメニューを見てみましょう。ビールは変わらず一番搾り。容量変わらず500mlジョッキで410円とお値打ち感たっぷりです。
かわらず緑茶割り、トマト割り、リンゴ酢サワー、チュートニックなど、ドリンクメニューにはぱっとみたところ変化はとくにありません。
食べ物メニューはこちら。特別、新店舗向けはないようですが、早くも新さんま塩焼きが登場、150円でもちろん一尾でてくるとのこと。
まずは、生ビール一番搾り(410円)で乾杯。たっぷり入って410円、お得っていいな。オープン初日でもガス圧や泡の具合はばっちりです。
定番のマグロ刺身(200円)。初日も多数用意されていましたが、閉店前には売り切れになってしまいました。やはり、晩杯屋といえばマグロですね。
冷やしトマト(150円)をもらって、ここでお会計をするとすれば760円。でもせっかくですからサンマも食べたい。もう少し飲み進めましょうか。トマトはダブルではなく、これで一皿です。箸休めだって良心的。
サンマの塩焼き(150円)。まるまる一尾で、しっかり太った新サンマ。今の時期のスーパーで買うより安いかも?富久娘の上撰生貯蔵酒をもらって、冷酒に新サンマ、夏のおわりにぴったりな組み合わせでしょ。
晩杯屋のロングセラー料理といえば、この20cmはあるかという巨大なちくわの磯辺揚げ。相変わらずの食べごたえ十分のボリュームです。
磯辺揚げには、ポッカサッポロのトニックウォーターを使ったチュートニックを。甲類をトニックウォーターで割った晩杯屋発祥の酒場系カクテル。もちろん氷少なめでどんと500mlジョッキで登場します。
カリカリチーズもファンの多い人気メニューです。こういう形状の加工済みのものかとおもいきや、なんと晩杯屋てづくりの品だときいたときにはびっくり。地味にチーズを巻き続ける作業って手間が掛かりそう。ファンも多いメニューで、どのお店でも人気と聞きます。
チーズには馬ハイを。スコッチのホワイトホース、つまり馬の絵柄のウィスキーなので、それをソーダで割って馬ハイというネーミング。実に酒場的センス。初日だからでしょうか、いつにも増してウィスキーが多い。濃いというのはいいことです(笑)
荻窪店から新登場のドリンクを発見、永昌源の「にごり杏露酒」(290円)。かなりしっかりした味で濃厚杏仁豆腐的な風味とコク。飲兵衛さん向けではありませんが、いまや晩杯屋で女子会だって開催される時代、こういうのも大事ですね。
私はこっちのほうがメインストリームなので、清酒に戻りまして菊源氏生酒を。一杯250円とリーズナブルながら、さらりとした飲み心地の良さと米の旨味を感じるバランスの良いお酒です。酎ハイばかりのみがちですが、サンマなどお酒と合うおつまみも多い。
荻窪で早い時間からやっているお店は、吉祥寺や高円寺など中央線の周辺の各駅と比べれば少なかった。千円で早い時間から飲むのならば、いまのところここ一択ということになりそう。荻窪になくてはならない酒場として、これからきっと大いに賑わっていくと思います。
来月は西荻窪にもオープン。今後の動向も注目ですね!
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
立呑み晩杯屋 荻窪北口店
03-6383-5515
東京都杉並区上荻1-4-6 アルファビル1階・2階
15:00~23:30/土日祝13:00~23:30
予算1,300