【旧店舗時代】東向島「岩田屋酒店」 家業を継いた三代目。正統派角打ちが始まる。

【旧店舗時代】東向島「岩田屋酒店」 家業を継いた三代目。正統派角打ちが始まる。

2019年4月20日
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墨田区東向島。大正通りにある昭和10年創業の酒販店「岩田屋酒店」が立ち飲みをはじめました。脱サラをして家業を継いだ3代目がやる気に満ちています。酒屋の片隅で買ったお酒をその場で飲ませてくれる正統派の角打ちで、街歩きにぶらりと立ち寄るのにぴったりの新スポットです。

平成に入ってからリニューアルをしたという建物も、そろそろ良い味わいになっています。商店街にある普通の酒屋でちょいと飲む、昔はよくみられた光景ですが、いま向島・白髭界隈ではほとんど見かけません。

売り場の脇にある倉庫スペースを整理し、一部が立ち飲みコーナーになっています。ビールケースのテーブルを囲って、おとなの駄菓子屋感覚で瓶ビールを注ぎあいたいですね。

歴史のある酒屋だけあって、倉庫は広く重厚です。どこか秘密基地に入るような気分もノンベエこころをくすぐります。

店内には清酒通函でつくったテーブルがあり、商店街を行き交う人々をぼんやり眺めながらお酒が楽しめます。

店内で売っているものは常識の範囲内でなんでも飲んでOK。とくに抜栓料などはなく、酒販店小売価格そのままで飲めますのでとてもリーズナブル。瓶ビールなどのためにグラスも用意されています。

店の歴史を感じる一枚。戦後復興の中で酒販店は今で言うコンビニのような存在として、町の人々の復興に大きく貢献してきました。

品揃えは定番の日本酒から本格焼酎、洋酒と幅広い品ぞろえ。

冷蔵庫にあるRTD(缶チューハイなど)やビールテイスト飲料ももちろん飲めます。お隣鐘ヶ淵に由来がある宝の焼酎ハイボールは、向島の角打ちで飲めばいつもと違って感じるかも。

おつまみは角打ちの基本、かわきものと駄菓子。そして缶詰です。

ビールは昭和の代表銘柄・キリンラガーや、ファンの多いサッポロラガー(赤星)など揃っていますが、ここは墨田区なので今日の私はアサヒスーパードライ。いつもどこでも変わらぬカラクチの美味しさ。備え付けの栓抜きでシュポっと開けて、では乾杯!

おつまみは、お店オリジナルの梅干しにしました。和歌山の生産者から直送してもらっているというもの。猛烈に塩っぱく、一粒で大瓶1本は余裕です。それがクセになり、自宅に持ち帰り、ただいまチビチビやっています。

お酒屋さんでお酒を飲みながら、お酒のプロと談笑しつつ過ごすひととき。酒場とはまた違った魅力があります。

定番のお酒は明治4年創業、愛媛は松山のお酒「花うずまき」。桜の絵柄が可愛い!

酒屋で飲むということで、アイデア次第でいろんな楽しみ方ができます。たとえば、グラス、ホッピー、タカラ焼酎が冷蔵庫で冷えているので、こうして3冷ホッピーも挑戦できます。

アイデア次第で飲み方いろいろ。おとなの駄菓子屋は楽しみ方いっぱいです。

三代目の岩田謙一さん。素敵な角打ちにしたいと熱意のある方です。皆さんもお近くを訪れる際はお立ち寄りになってみてはいかがでしょう。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

岩田屋酒店
03-3611-6917
東京都墨田区東向島4丁目43−
9:00~21:00(基本無休・日は三代目お休みで11:00~19:00)
予算1,000円