中野「神田屋 中野北口店」 黒ラベル290円!千円で楽しく一寸一杯

中野「神田屋 中野北口店」 黒ラベル290円!千円で楽しく一寸一杯

西池袋で1969年に創業した居酒屋「天狗」。今年で創業50年になるこのお店は、店舗を増やしてゆき、現在は皆さんご存知の全国チェーン「天狗」となりました。全国区の居酒屋チェーンとしてはトップ5に入るであろう老舗のブランドです。

昨年は神田で新業態のせんべろ立ち飲み店「神田屋」を開きました。安さだけでなく、老舗チェーン系ならではの安定感や程よい距離感の接客もあり、競争厳しい神田の酒場にあって現在も人気の一軒です。

 

そんな神田屋が待望の二軒目を中野駅北口の飲み屋街にオープン(2019.03.26)。生ビール290円、料理は100円台からという安さで開店初日から大盛況です。

 

「立呑み」の文字が看板にありますが、店内に入ってまず目につくのはテーブル席が並ぶ椅子席です。

 

厨房側のカウンターとその周辺が立ち飲みのスペースとなっています。着席の場合はプラス100円がかかります。一人・二人で軽く飲んでいくのであれば立ち飲みでどうぞ、というつくりわけでしょう。

 

厨房に向いた立ち飲みスペースは、店長やスタッフの皆さんが調理する様子を目の前で楽しむことができます。

天狗といえば、やっぱりビールは北極星。なんと一杯290円(本記事すべて税別表示)と嬉しいお値段。冷凍ジョッキに注がれた黒ラベルにうっとりしつつ、さぁ乾杯。

 

酎ハイ類もリーズナブルでポッカサッポロ社のレモンを使用したパンチレモンサワーやウーロンハイは190円。ジントニペッパーサワーやコニャックのナポレオンを使用したナポレオンハイボールなどが個性的です。とらふぐひれ酒も見落とせません。

 

チェーン展開をする低価格系のブランドは、魚料理をメニューの軸にするところが多いですが、神田屋はほぼ肉料理で揃えられています。

 

黒毛和牛すじ煮込み(350円)。奥は味噌キャベツ(170円)。

 

一人でつまむのに丁度いいボリューム。甘めのすき焼き風の味付けでクタクタに煮込まれた牛すじ。トロトロの脂とコンニャクを一緒に食べると味のバランスもばっちり。

 

厨房奥の鉄板で次々と焼かれていく餃子は、神田の1号店でも人気の料理。4コで180円からと手頃で、軽く千円以内で収めたいときにもぴったりの一皿です。

プレーンの状態に加え、+50円でピリカラ塩ダレ、+70円でシソまたはチーズ、+110円でパクチーのトッピングが選べます。

 

自家製のラー油は神田屋のこだわり。食べるラー油風のどろっとしたもので、これと酢だけでもコクのある味が楽しめます。

 

今回はシソ巻きにしました。焼き立ての餃子は美味しいですね!

 

濃いめの抹茶ハイ(220円)。濁ったお茶ハイのもつ魅力ってありませんか。飲むほどにお口すっきりな気分。

 

もうひとつ、気になる飲み物を。ストロングシャリ酎レモンサワー(250円)。甲類焼酎は冷凍庫に入れるとシャーベット状になりますが、それにレモンエキスを加えたもの。炭酸水で割っていますが、ストロングの名の通りしっかり度数を感じます。

 

ジョッキの中に浮かぶシャリ焼酎。そろそろ大人のかき氷の季節です。

 

1個160円りピーマンポテトサラダ。

 

神田屋特製のポテトサラダ(250円)は別にありますが、一人だとこのくらいが丁度いい量です。ピーマンごとガブっといただきます。

 

肉刺し3点(390円)はガツ、鶏レバー、鶏たたきの合盛り。桜ユッケなど立ち飲み・低価格系の中でも挑戦的な料理が並びます。注文を受けてから揚げられる揚げたてホクホクの定番唐揚げ(1個100円)も美味しいのでオススメです。

 

お店の皆さんの絶妙な距離感の接客も神田屋の魅力でしょう。マニュアルだけの接客ではなくて、通えば常連として覚えてもらえるような、そんな雰囲気が神田店に感じられますが、中野も同様になりそうです。

半世紀続く居酒屋チェーンが始めた低価格(センベロ)業態。中野で梯子される際にふらりと覗いてみてはいかがでしょう。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

神田屋 中野北口店
03-5942-6507
東京都中野区中野5-56-15三京ビル1F
16:00~24:00(土日祝は12:00から・日は22:30まで・基本無休)
予算1,300円