浦和で1969年(昭和44年)創業の焼鳥・もつ焼き「力」はさいたま市で絶大な人気を誇る大衆酒場です。大宮や川口にも出店していてどのお店も大人気。とくに大宮駅前の東口店は2階建て60席もあるにもかかわらず、ピークタイムは満席となるほどのお店です。
営業時間は午後1時から11時までと”昼飲み”が捗ります。値段もセンベロとまではいかなくとも、着席で美味しい焼鳥を2,000円前後で満喫できる手軽さです。
大宮駅から徒歩2分、使い勝手の良さは抜群!
店先でのテイクアウトもやっていて、ご近所の人がレバカツなどを買っていきます。店内はびっしりお客さん。「今日もいつもの飲み会」的な人たちの笑いで満ちています。
浦和の居酒屋はキリンが強い。力はその代表的な酒場と言えるでしょう。アサヒ、サッポロもおいていますが、推しは一番搾り。なんといってもJリーグ「浦和レッドダイヤモンズ」がありますから。浦和レッズは昔は三菱自動車、今は三菱重工がスポンサー。キリンも三菱つながりです。
そういえば、三菱重工も浦和レッズもキリンも、そして「力」も赤色です。
酎ハイは330円から。飛び抜けて安いわけではありませんが、座れる地域密着店でこれは良心的です。レッズファン愛飲の「レッズサワー」は後ほど頼んでみましょう。
乾杯は、もちろんキリンビール。生の一番搾りもよいですが、酒場の渋さを引き立てる昔ながらの瓶ラガーでガツンと始めます。乾杯!
長野県から直送される肉をフレシュなうちに串打ちして、その日の夜に炭火で焼き上げる。美味しさの秘訣はシンプルながら王道の手です。鮮度の良さを感じる刺しや、自家製の煮込みもおすすめ。魚料理はちょっぴりしかありませんが、ひと通り酒場料理が用意されています。
お通しは200円ほど。この日は筑前煮でした。
串焼きは大ぶりにもかかわらず1本100円。2本から注文可能です。埼玉は東松山のやきとりのように辛味噌が添えられているのが特長です。串打ちも丁寧で、もちもちとした食感と噛むほどにジューシーな肉汁が口いっぱいに広がります。
おすすめは骨ボール(1本190円)、ぜひ。ナンコツを細かくミンチにした食感を楽しむ団子です。炭火で燻し返された脂の旨味が表面を包み、焦げ目も美味しいです。塩、タレ、醤油と味付けは3種類。
焼き豚足や牛すじ煮込み柳川風など、肉で飲みたくなる料理揃い。肉野菜炒めのようなシンプルなおつまみも揃っています。結構ボリュームがあることが多いので、一人・二人なら頼み過ぎにご用心。
右の赤い酎ハイが「レッズサワー」。チームカラーのレッドは赤しそでつけたものだそう。甲類ベースですっきりした酸味のある酎ハイです。
とこで、大宮なのにレッズの話をし過ぎですよ、と思っていらっしゃる大宮の皆さん。おまたせしました。左のオレンジ色の酎ハイが「大宮アルディージャ」のチームカラーがついた「アルディージャサワー」です。懐かしい夏みかんのような味がします。
試合がある日も、試合がない日も、さいたま市のサッカーファンが集う人気店。大宮を訪れた際には、街の色を楽しんでみてはいかがでしょう。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 酒蔵力 大宮東口駅前店 |
住所 | 埼玉県さいたま市大宮区大門町1-17-1 |
営業時間 | 営業時間 [月~日] 12:30~23:30 日曜営業 定休日 無休 |
開業時期 | 本店は1969年 |