桜木町「中華酒場風来坊本店」 本格中華を立ち飲みで!野毛で新たな給水スポット誕生

桜木町「中華酒場風来坊本店」 本格中華を立ち飲みで!野毛で新たな給水スポット誕生

2018年4月1日

横浜の飲み屋街はJR横浜駅周辺より、むしろ1駅移動した桜木町・野毛のほうが規模が大きく、また独特な闇市由来のムードを漂わせていることもあり、ノンベエの間では昔から注目されています。また、以前は東急東横線の終着だったことや、港湾・重工業の労働者の歓楽街としての歴史も関係し、今のように昼から飲める飲酒天国となりました。

昼飲み、センベロ、老舗に謎のスナック、バー、仙人がいる店まで多種多様な飲み屋が揃う桜木町・野毛に、2018年4月1日新たな注目酒場「風来坊本店」が誕生しました。

 

桜木町の飲み屋街は、街の昔からの名前「野毛」の言葉で知られていて、”野毛で飲もう=桜木町で飲もう”です。JR桜木町駅前の県道を潜るエスカレーターを降りれば野毛はすぐそこです。

 

風来坊は「野毛ちかみち」に直結した複合ビル「ぴおシティ」の地下二階の登場。同ビルは今年50年目を迎える歴史のある施設で、過去には三菱地所が所有していた経緯もあります。建物の外観からは飲み屋街があるようにはみえないのですが、地下二階はいたるところで昼から飲み屋がお客さんであふれるノンベエスポットとなっています。

 

40から50人入れるサイズで奥に長いつくり。一人飲みのカウンターや3名程度の丸テーブル、隣の人とすぐに仲良くなりそうな大テーブルと用意され、一人飲みからグループまで用途は広そうです。席はなく完全立ち飲みです。

 

ドリンクはサッポロ、ポッカサッポロ、バカルディ系を軸に、ホッピーやキンミヤが補完している内容。酎ハイは250円、スパークリングワインは300円、黒ラベル生ビールも390円とリーズナブル。

 

北米でスコッチと言えば「デュワーズ」と言われるほど世界的に定番のウイスキー「デュワーズホワイトラベル」でつくるハイボール大も500円は、派手なメニューではないのですが、実はかなりリーズナブル。

 

ビールは樽生、びん共にサッポロ黒ラベル。なんと大瓶は400円と野毛の立ち飲みで黒ラベル(大びん)最安値かもしれません。

 

樽生、ポールスター、デュワーズはホシザキリカーディスペンサーから注がれています。サッポロビール横浜中央支社の協力で、生ビールの品質に間違いなし。

 

お昼から美味しい生ビールをリーズナブルに飲める街・野毛。近くに住む人がうらやましい!ではサッポロ黒ラベルで乾杯。

 

続いて料理をみていきましょう。風来坊は「本格中華を気軽に使える立ち飲みで」がテーマ。ラーメン屋飲みではなく、あくまで飲み主体。300円から500円の価格帯で、豆苗やハチノス、角煮に焼売とあれもこれも摘みたくなる品書きです。

 

お店のイチオシ、しじみニンニク(500円)。老舗中華の酒の肴として見かけることのある「酒の肴」です。ビールはもちろん、紹興酒からラムハイまでクセのあるアルコールがぐいぐい進む味。がっつりにんにくですが、野毛にきているならばニンニクを気にする人もいないはず。

 

チャーシュー(350円)や蒸し鶏(350円)、ピータン(250円)などの前菜は、どれも一人前ほどでちょい飲みに嬉しい量。せっかくの野毛ですから梯子をするでしょうし、控えめにつまめるのは助かります。

 

3年の紹興酒は640ml瓶で900円とこれまたリーズナブル。

 

豆苗ニンニク炒め(400円)。鷹の爪もしっかりはいりピリっとした味。

 

 

ポッカサッポロが開発した「1L業務用 凍らせてできるリモーネ・グラニータ」をつかったフローズンレモンサワー。リモーネ・グラニータは、シチリアで定番のレモン果汁と砂糖を煮詰めて凍らせて作ったレモンシャーベットのこと。実際にシチリアレモンを使用しているそうです。冷凍庫に入れれば簡単にシャーベットがつくれるもの。

 

ぐりぐりと混ぜて飲めば、さわやかな酸味とレモンらしい軽い苦味があり、飲みごたえと爽やかな余韻が両立された味です。

このほか、レモン酢サワー、リモンチェッロなど300円で選べるレモンサワーは4種類。どれも美味しく見た目もキレイなのでおすすめです。

 

冷蔵庫にずらりと並ぶ黒ラベルを目にして、飲まずにいられるでしょうか。

 

トトトと注いで改めて乾杯。大瓶400円の企業努力に大感謝。

 

料理はどれも注文を受けてから調理。しかも手作りにこだわられていて、餃子(250円)も特製です。

 

軽く揚げるように焼かれ、噛むとじゅっと肉汁が流れます。

 

ノーベルとサッポロのコラボによって誕生した男梅サワー(280円)。2013年の登場以来大ヒット。しょっぱいような甘いような、不思議な味があとをひきます。

 

大好物だったのに最近めっきり姿をみる機会が減ったアールグレイハイ(250円)。ここならリーズナブルに気軽に飲めます。

 

中華とバカルディラムをつかった「ラムハイ」は実に相性がよいです。レモンは皮の側からしぼって風味をつけて飲むとより美味しい!それにしても立ち飲みとはいえ、ラムハイが300円とは、なんとオトクな。

 

ではここから、どんな料理がでてくるかを一挙ご紹介。ニラ玉(350円)は王道の味。結構ボリュームがあります。

 

鶏肉とカシューナッツ炒め(400円)。ヤングコーンやたけのこ、袋茸が入る具だくさん。

 

豚角煮、牛角煮(ともに500円)。一日かけてじっくり煮込むそうで、とろとろ旨味もたっぷり。青梗菜と一緒に食べれば脂も中和され箸がすいすい進みます。

 

海老がたっぷりはいるエビマヨ(500円)。海鮮はイカとにんにくの芽炒めや小エビのチリソースなどもあります。

 

肉団子甘酢(400円)。紹興酒がほしくなるコクのある一品。

 

豆腐料理では厚揚げと豚肉のピリ辛煮(350円)と山椒辛くてひたいに汗をかきそうな麻婆豆腐(400円)。ともに熱した鉄皿でグツグツと煮え立ちながらやってきます。食べごたえもあり値段もお手頃で、安くしっかり飲みたいときにはイチオシです。

 

次々やってくれる注文を、ガンガンこなしていく厨房。皆さん手際が素晴らしく良く、あっという間に料理が出来上がっていきます。中華といえば大皿をみんなで食べるイメージですが、こうして一人飲みサイズにするとそれだけ手間が増えるというもの。それでもスムーズに作られる皆さんに感謝です。

千円ちょっとで飲める楽しい立ち飲み中華「風来坊」。実は横浜を中心に展開する立ち飲み「じぃえんとるまん」の新業態。なるほど、手際が良いわけです。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ Special Thanks/さか萬株式会社・サッポロビール株式会社・ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社)

 

風来坊
神奈川県横浜市中区桜木町1-1 ぴおシティ B2F
12:00~21:00(基本無休・休館日による)
予算1,700円