鮮魚が美味しいと評判の居酒屋『東家』は、仙台駅から徒歩5分の好立地にあります。牡蠣や穴子、近海マグロなどを得意とする店で、夜は地酒と地魚を楽しむ人でいつも大盛況。昼食時は1,000円以下もあるオトクな海鮮丼を提供しており、こちらも満席になるほど人気。サービス満点の「おみくじ丼」をおつまみにお昼からビールで乾杯!
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昭和20年から続く仙台朝市で飲む
東京から1時間30分。新幹線はやぶさ号を下車し、西口のペデストリアンデッキを足早に歩いてパルコ方向へ。新幹線改札から4分で、目的地の「仙台朝市」に到着しました。
仙台市民の台所「仙台朝市」は、1945年(昭和20年)に仙台駅前で自然発生した青空市場を起源とする民生市場です。水産・農産物・精肉を中心とした地元食材が手頃な価格で売られています。いまは、ちょうど三陸の「ホヤ」が最盛期を迎える頃。水産系の店には「ホヤ」が山積みされ、地域色・季節感が楽しめました。
東北には各地にこうした市場がありますが、仙台朝市も活気があって魅力的な場所です。
市場に並ぶお店でも活魚の刺身などおつまみになるようなものが売られていますが、今回はしっかりと座って飲食したいので、朝市の中心的な建物「新仙台駅前ビル」の地下にある朝市飲食店街に向かいます。
目指すお店は、『東家』。37年続いてきた人気店で、目利きの大将が中心となって切り盛りしています。
仙台駅から早足4分という立地や、観光地のひとつにもなっている朝市内にあるため、筆者のような旅行者もやってきますが、ランチタイムは近隣の会社員の姿が多いです。地元の方には、ランチに利用しやすい1,000円以下のメニューが人気の様子。
品書き
- お一人様晩酌セット 飲み物2杯付:2,750円 ※夜メニュー
お酒
- 生ビール サッポロヱビス:550円
- 瓶ビール キリンラガー・サッポロヱビス:600円ほど
- 日本酒 日高見純米・一ノ蔵純米・宮寒梅ジャンマイ・八海山:440円
- 日本酒 楯野川純米大吟醸・墨廼江特別純米・澤乃泉特別純米・栗駒山特別純米・刈穂純米:550円
- 日本酒 乾坤一特別純米・飛良泉山廃純米・出羽桜一耕純米:770円
料理(夜)
- お刺身盛り合わせ:1,650円~
- 田助穴子煮付:1,650円
- 桜えびのかまぼこ:1,100円
- エビのはんぺん:990円
- カキフライ:770円
- 極上海鮮茶碗蒸し:1,100円
昼のメニュー
- おみくじ丼:1,200円
- おみくじ丼B:1,500円
- おみくじ丼A:1,950円
- 中落ち丼:950円
- 《特選》近海本鮪のすき身丼:1,650円
何が盛られるかわからない「おみくじ丼」が豪華
サッポロヱビス中瓶:600円ほど
昼食の品書きにはアルコール類の記載はありませんが、ビールなど問題なく注文を受けてくれます。これから魚介類をたっぷり食べるわけですから、海の神様でもある恵比寿様のビール「ヱビスビール」をチョイス。それでは乾杯!
おみくじ丼B:1,500円
人気は「おみくじ丼」(1,200円)ですが、もう300円追加して、ちょっぴりリッチな「おみくじ丼B」へ。生ウニや甘エビなどが加わりました。
具材ですは名称が「おみくじ」となっているように、なにが盛られるかは季節・仕入れ・お店の在庫などの不確定要素でかわります。
ただし、近海マグロはお店の看板食材とのこと基本的には盛り付けてくれるようです。マグロなしだとしても、十分に贅沢でしょう。
今回は、生ウニ、ヒゲがピンとした甘エビ、ヒラメ、鯛、カツオ、イカ、タコなど。具材がすべて見えないほどに重なっています。※ごはんは酢飯ではありません。
時期的にいくら(10月から12月が旬)ではなく筋子になってしまうことを板前さんが申し訳なさそうに伝えてくれましたが、いえいえ、筋子も大歓迎です。そのかわり、夏が旬の生雲丹が絶品でした。蒸し雲丹もよいですが、やはり生の甘さ・コクは格別です。
旅先の市場で海鮮丼をつまみにお酒を楽しむ。今回も大正解でした。
ごちそうさま
12時を過ぎると満席になるため、狙って訪ねたい方は正午前、できれば11時の開店にあわせてブランチ気分で行くことをオススメします。昼営業は予約できません。
また、夜はお酒二杯と大将におまかせの肴を楽しむ晩酌セットがお得なので、夜の利用も検討してみてはいかがでしょう。
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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 東家(あずまや) |
住所 | 宮城県仙台市青葉区中央3-8-5 新仙台駅前ビル B1F |
営業時間 | 営業時間 【平日・土・祝・祝前】 ランチ 11:00~14:00 【平日・土・祝・祝前】 ディナー 17:00~23:00 (L.O.22:30) ※ランチタイムは予約不可 定休日 日曜日 |
開業時期 | 1986年頃 |