『神田屋』は都内を中心に店舗数を増やしている旬鮮酒場天狗(テンアライド)の新業態です。料理やお酒の品揃えは基本的には各店共通ですが、都心の一部店舗では特別なメニューを出しています。新宿南口の神田屋は、ワインやデリ、欧風料理を充実させた低価格バルとなっています。
目次
- 新宿駅前、ありそうでなかった大衆バルの店
- 品書き
- 夕やけ店で新たに加わった料理やお酒
- 夕陽の麦酒・宵 ビアブラウン(319円)
- 本日のデリ10種盛り(1,089円)
- 本日のワイン グランポレール余市ケルナー(759円)
- こぼれいくらクリームチーズ豆腐(550円)、こぼれいくらねぎとろアペタイザー(649円)
- 切り立て生ハム(429円)
- こぼれスパークリングタワー(935円)
- レバーパテ(429円)
- 本日のワイン3種セレクト(649円)
- クレパクボンバー(649円)
- 純レバー 夕やけ煮込み(429円)
- 赤ワイングラス(429円~)
- 熟成ハラミのビフテキ(429円)
- タワーサングリア赤(539円)
- 青唐辛子のキッシュ(319円)
- ゼッポリーニ(209円)
- パンチレモンサワー(209円)
- 活どじょう唐揚げ(385円)
新宿駅前、ありそうでなかった大衆バルの店
外観
以前のような大箱での宴会が減少し、少人数でふらりと飲みに行くスタイルが一般化した昨今、大手居酒屋チェーンは業態転換を進めてきました。旬鮮酒場天狗でお馴染み、1969年に創業した老舗居酒屋チェーン「テンアライド」も、ちょい飲み利用、少人数向けの『神田屋』を増やしています。店の数は20店舗を越え、主要なターミナル駅周辺で見かけるようになりました。
そうした状況で、神田屋の中でもさらに個性を高めた店舗が現れています。新宿南口で2022年10月6日にオープンした『神田屋のスタンド 夕やけ 新宿南口ルミネ前店』は、他店にはないバル・ビストロのようなスタイルとなりました。
店名には、「夕焼け小焼け」のチャイムに連想される『夕暮れとともに帰るノスタルジーな空間』という意味が込められています。
看板料理の熟成ハラミのビフテキや豊富なデリ、ピザなどを揃えています。お酒のラインナップは従来の酎ハイ類をメインにしたものに加え、バル・ビストロ業態らしくワインが15品以上登場。低価格業態(いわゆるセンベロ)ながら欧風料理とのペアリングが楽しめます。
内観
店舗はもともと古くから旬鮮酒場天狗だった場所です。最近ではランチタイムにステーキ・ハンバーグ専門業態「ジュークステーキ」としても営業していました。従来のテーブル席を一部立ち飲みスペースに切り替えていて、ヨーロッパのスタンディングバルのような雰囲気になっています。
店の奥は昔からのボックス席、8人用テーブルなども完備。少人数向けとはいえ、ちょっとした宴会にも使えます。
黒板には本日のデリが10種類。手頃な価格で、ちょい飲みがてら軽くつまみたくなります。
品書き
お酒
樽生ビールは夕陽の麦酒・宵(ビアブラウン):319円、瓶ビールはCOEDOビール瑠璃:649円など。
酎ハイ類は、パンチレモンサワー:209円、日本の紅茶ハイ:297円、バイスサワー:297円、ホッピーセット:429円、ハイボール:219円など。
日本酒は加藤嘉八郎酒造(山形 鶴岡)の大山:279円、宮坂醸造(長野 諏訪)の真澄 辛口生純米吟醸:429円、大七酒造(福島 二本松)の大七純米:429円。
ワインは本日のワイン3種セレクト:649円。グラスワインはスリー・メダルズ カベルネ・ソーヴィニヨン:429円、ベリンジャー カリフォルニア メルロー:550円、マルティーニアスティスプマンテ こぼれスパークリング:529円など。
本日のワイン・本日のデリ
赤ワイン、白ワインそれぞれ6銘柄ずつ。本日のデリは手頃な価格で10種類。
料理
本日のデリ:99円~、熟成ハラミのビフテキ:429円、ゴルゴンハニー:429円、こぼれいくらクリームチーズ豆腐:550円、純レバー夕焼け煮込み:429円、マリナーラ アンチョビとオリーブのピザ:429円、青唐辛子のキッシュ:319円、濃厚レバーパテ:429円、ゴルゴンゾーラトリュフオムレツ:429円など。
夕やけ店で新たに加わった料理やお酒
夕陽の麦酒・宵 ビアブラウン(319円)
グラスには店のロゴマークになっている八咫烏(やたがらす)が描かれています。注がれるビールは、テンアライドでのみ飲むことができるサッポロビールが製造する「ビアブラウン」。夕空を思わせる琥珀色をしたビールが、店のコンセプトにひったりです。
本日のデリ10種盛り(1,089円)
ヨーロッパのバル・レストランにあるようなデリ(デリカテッセン)が一通り用意されています。4人くらいならばいろいろ少しずつつまめる盛り合わせが良さそう。オススメはガーリックシュリンプ。
本日のワイン グランポレール余市ケルナー(759円)
デリをつまみながら、美味しいワインを。日々入れ替わる黒板メニューから、選んだ銘柄はグランポレールの余市ケルナーです。ドイツに気候が煮ている北海道余市で育つケルナーを100%つかった白ワイン。蜂蜜のような香り、上品な甘味が心地良いです。
こぼれいくらクリームチーズ豆腐(550円)、こぼれいくらねぎとろアペタイザー(649円)
北海道のワインということで、ペアリングにはいくらを使ったアペタイザーを選んでみました。ワインと相性抜群。
切り立て生ハム(429円)
古くから天狗を利用している人にはお馴染みの生ハム。ここ、神田屋のスタンド 夕やけにもあります。情勢の変化などで調達が難しい昨今ですが、同社ではこだわりをもって取り扱っています。
こぼれスパークリングタワー(935円)
新宿でスパークリングタワーなんて、贅沢!といっても、お手頃価格の神田屋ですから、これでも1,000円以下。マルティーニのボトルを空にする勢いで注いでくれます。
レバーパテ(429円)
バル系の定番料理、レバーパテ。派手さはなくシンプルな一品ですが、これがかなり本格的でいい味しています。
本日のワイン3種セレクト(649円)
飲み比べ用の3種セットがあるのが嬉しいです。
クレパクボンバー(649円)
香草系好きにはたまらない、ドレッシングと個性的な味がマッチした一品。
純レバー 夕やけ煮込み(429円)
主菜も従来の神田屋から大きく内容が変わっています。煮込みはまるでシチューのよう。
赤ワイングラス(429円~)
肉料理には赤ワインを。熟したぶどうの風味、ミディアムボディの辛口よりのベリンジャーメルローが、筆者のオススメ。
熟成ハラミのビフテキ(429円)
店の看板料理的な位置づけにある料理がこちら。牛ハラミのビフテキです。天狗のサイコロステーキで長年使われてきたニュージーランド産の牧草牛。値段は税込429円とお手頃ですが、しっかりと食べごたえのあるステーキです。
タワーサングリア赤(539円)
タワーレモンを脚付きグラスに刺したサングリア。飲み干したら、追加で普通のサングリア(429円)をもらって二度・三度と楽しめます。
青唐辛子のキッシュ(319円)
バルといえば欠かせない料理がキッシュ。厚みもある本格的なものです。
ゼッポリーニ(209円)
ナポリ料理の定番、ゼッポリーニは、ここでは最もお手頃なホットスナックです。外はカリッとしていて中はモチモチ。のりの風味は、ワインだけでなく酎ハイを誘います。
パンチレモンサワー(209円)
通常の神田屋の手頃なメニューから、パンチレモンサワーを。ほんのり苦味があり、飲み飽きない定番の味。レモン果汁大手のポッカ(現ポッカサッポロ)のノウハウがつまっています。
活どじょう唐揚げ(385円)
バル業態に似合わないからとスルーできない、天狗系の定番「活どじょう唐揚げ」。昔は酒場でお馴染みの料理でしたが、最近は活どじょうを置く店も少なくなりました。こうして身近なチェーン店で食べられるのは実はすごいこと。ザクザクに揚がっていて、ほんのりとした苦味・甘味がお酒を進ませます。
新宿駅に近く、気軽にバル気分が味わえる新店舗へ、ふらりと立ち寄ってみませんか。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/テンアライド株式会社・株式会社岡永・サッポロビール株式会社・ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社)
店名 | 神田屋のスタンド 夕やけ 新宿南口ルミネ前店 |
住所 | 東京都新宿区西新宿1-18-2 晴花ビルB1F |
営業時間 | 16:00~23:00(土日祝は14:00~・日祝は22:00まで・基本無休) |
開業年 | 2022年10月6日 |
公式サイト | ホームページ |