浜松『太郎丸』昭和55年創業、大箱&コの字の大衆酒場。王道で酔う。

浜松『太郎丸』昭和55年創業、大箱&コの字の大衆酒場。王道で酔う。

2021年7月18日

浜松・田町で1980年に創業した「太郎丸」。物言いがはっきりした明るい大将を中心に、酒場好きのスタッフの皆さんが地元食材を中心とした酒場料理でもてなしてくれる店。ベテランの常連さんも多く、まさしく王道の店という雰囲気です。

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浜松の繁華街へ繰り出そう

静岡県最大の人口規模、80万人が暮らす浜松市。中心街の田町・肴町界隈は江戸時代から浜松城の台所として栄えてきたエリアで、いまは静岡市両替町と並ぶ県内最大規模の有楽街です。

長い年月をかけて塗替させてきたネオン街には独特な色気があり、居酒屋やスナックに囲まれた路地を歩くだけでもワクワクしてきます。

細い路地に、大きくせり出す電照看板。浜松の飲み屋街はこのような細い路地が縦横に伸びています。

太郎丸も昭和のシーンをそのまま残す店

町並みのレトロさに感動している場合ではありません。目指す「太郎丸」も、これまた昭和の映画のワンシーンに登場しそうな店構えです。今日日「コンパ」の文字を掲げる酒場はそうそうありませんね。

小学校の教室分くらいの空間に、壁に沿って大きくコの字を描いたカウンターが鎮座しています。広い店なのに、贅沢な使い方です。二階は最大50名が利用可能な座敷になっていて、「コンパ」の文字の通り、2020年初頭までは近隣企業の宴会が連日繰り返されていたそうです。

飲み屋街の風を感じたあとは、やはりビールが飲みたくなるというもの。太郎丸のビールは昔からアサヒスーパードライ。それでは乾杯。

品書き

飲み物メニュー

樽生ビール(580円)、瓶ビール(大びん700円)ともにアサヒスーパードライ。チュウハイはアサヒの樽ハイ倶楽部で480円均一。

お酒は地元銘柄の花の舞酒造がつくる日本刀などを置いています。

料理のメニュー

焼鳥串かつから一口まぐろかつまで、なんでもござれの酒場料理の数々。仕入れ次第ですが、遠州・御前崎のかつおなど地物の魚介類が加わります。

お店の人との距離が近く、会話も料理を美味しくする

お通しは煮込み

この日のお通しは煮込み。浜松は豚もつを出すお店が多い。近くの袋井では豚足が名物など、これもひとつの地域の特色ではないでしょうか。

イカ刺し

駿河湾、御前崎沖はスルメイカの漁場として知られ、初夏から秋に最盛期を迎えるため、静岡の夏の味と言われているそうです。

ここでも餃子!揚げぎょうざ(380円)

特製のぎょうざのタレで楽しむ、揚ぎょうざ。浜松は2020年に餃子消費量日本一になりましたが、たしかに、専門店ではない酒場でも見かけることが多いです。

サク・パリっとした皮と、ニンニクが効いた酒場らしいガツンとした味が美味しい。焼酎のロックが進みます。

街に賑わいが戻るまで頑張って耐えていきたいと大将。こういう酒場はやっぱりにぎやかなのが一番の美味しさの素ですよね!

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名太郎丸
住所静岡県浜松市中区田町322-3
営業時間営業時間
[月~木] 16:00~24:00 [金・土] 16:00~翌1:00 [日・祝] 15:00~23:00
日曜営業
定休日
無休
開業年1980年
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