野毛でコッコ堂、高架下チキンと3店舗を展開するグループのひとつ、立ち飲みの「トリニチサカバ」。店名の通り当初は鶏料理専門店でしたが、現在はおでんに力を入れています。お店のスタッフもお客さんも若い方が多く、野毛・日の出町一人飲み入門にもぴったりな酒場です。
ふらりと暖簾をくぐり、気軽に数杯
大岡川に沿うように弧を描く路地。野毛都橋商店街にある立ちのみ店が「トリニチサカバ」です。この界隈は都橋商店街を含めコンパクトな立ち飲みが集中していますが、そんな中でここは珍しい広く開放感のある間口が特徴的です。
野毛の夜は港の酒場街らしく、どこからともなく潮風がふいています。穏やかな風でたなびく暖簾に、思わず誘われ吸い込まれてしまうのもいいでしょう。
奥に長く伸びるカウンター。昭和の花柄ランプシェードや建物の歴史を感じる木枠の窓など、絶妙な塩梅でレトロ感と今風の酒場らしさが融合しています。
オープンキッチンからは、美味しいものを作っていますというムードが漂ってきます。
広めの空間で、さくっと一杯飲みだけでも使えるムード。こういうところで飲む生ビールは、癒やしそのものです。では乾杯!
品書き
ビールは樽生がサッポロ生ビール黒ラベル(500円)、瓶ビールでサッポロラガー(600円)。生搾り系や個性派酎ハイは概ね500円です。
名物のおでんは、1個150円から。手元のオーダーシートに名前を記入して手渡すという流れです。
おでんと並ぶ名物料理が、100円からの信州どりからあげ。ほかにたけのこ土佐煮(350円)やごま油香るいかの塩辛(350円)などあるものの、品数は控えめでとってもシンプルです。
おでんと黒ラベルで、ゼロ軒目の野毛時間
おでん3種(450円)
おでんは珍しい鶏ガラベースです。コクが強く、それでいてクサミは皆無。焼き鳥店の〆にでてくる鶏ガラスープの味に近いと思います。この出汁の味を一番体感できるのは、中まで染み込んだ大根。その余韻で生ビールがもう1杯お代わりしたくなります。
優太割り(500円)
謎の優太割り。これは赤ワインのコーラ割りです。アルコール度数控えめで、あえて例えるならば酒場のランブルスコ。飲み心地の良いオリジナルサワーです。
今年の7月で6周年。若いスタッフの方が中心に切り盛りされているので、お客さんも若い方が多く敷居は低めです。お通し、チャージもありませんから、ふらっと覗いてみてはいかがでしょう。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | トリニチサカバ |
住所 | 神奈川県横浜市中区宮川町1-1 トモエソウ 1F 6号室 |
営業時間 | 17:00〜23:00(基本無休) |
開業年 | 2015年 |