横浜「横浜西口一番街」全軒紹介!人気店集まり目指すははしご酒の聖地[後編]

横浜「横浜西口一番街」全軒紹介!人気店集まり目指すははしご酒の聖地[後編]

2021年11月17日

横浜駅西口にできた新・はしご酒スポット「横浜西口一番街」を全店はしごしながらご紹介する企画。後編は、こだわりのもつ焼き、シュウマイ酒場、野毛で評判の海鮮酒場、そしてエモい韓国料理を訪ね歩きます。

(タイアップ:キリンビール株式会社)

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個性派揃いの7軒

横浜発祥や、『はしごして楽しい店』をキーワードに選ばれた7軒が揃う横浜駅西口一番街。前編では、せんべろビフテキ、エスニック焼きそば、安定のモツ煮込み専門店を巡りました。後編の今回もまだ見ぬ個性派揃い。

引き続き、「横浜駅西口一番街」を応援している横浜発祥のビールメーカー・キリンビールの担当者さんと一緒にはしご酒をしていきます。

※記事中のお酒は取材用です。くれぐれもお酒は適量で。

横浜「横浜西口一番街」ビフテキせんべろ、エモい焼そば、安定の煮込みも[前編]
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4軒目:もつしげ

4軒目に訪ねたのは、もつしげ。1983年に蒔田で創業した企業(株式会社ニュールック)で、もつしげは10店舗を展開しています。もちろん横浜の企業です。同社は野毛ホルモンセンターからはじまる、人気店「ホルモンセンター」の運営元でもあります。

施設内には新宿三丁目発の「もつ煮込み専門店 沼田」もあり、好きな人は、『もつ・ホルモン料理専門店の奇跡の並び』と思えるかもしれません。

普通の大樽一番搾り?いやいや、特別なんです

さて、「もつしげ」ですから、煮込みや刺し、串ものに注目するのはもちろんなのですが、ここの生ビールはちょっぴり特別なのだと店員さん。見たところ、一般的なニットクのマルチサーバーなのですが、どうやら特別仕様のようです。

注ぐお店の皆さんも真剣。昨今、カランでの注ぎ分けでビールの魅力を育む企業・店舗がありますが、ここのビールやいかに。

なるほど!確かにキンキンでみずみずしい。それでいて、しっかり旨味のある一番搾りの豊かな味が追いかけてきます。なにがサーバー的に特別かは内緒とのことですが、美味しい一杯であることは間違いありません。

品書き

そんな大樽(生ビール)のキリン一番搾り(583円)からはじまり、オリジナルの重サワー(418円)など。

もつ重とはどんな店?を知るには、この一枚を御覧ください。ありそうであまり見かけない「クイックスタートガイド」的なメニューです。

看板料理は塩煮込み(583円)、刺物は数量限定、串焼きはつくねがイチオシ。〆は焼きおにぎりのお茶漬けをピックアップしています。

串は1本140円。刺しはタンガツ白センマイ(各483円)など。こう見ると、意外とシンプルな顔ぶれです。

カリカリ梅サワー(606円)

個性的なお酒をひとつご紹介します。なんだか果実系のスイートカクテルにみえるこちらは、カリカリ梅をたっぷり入れたサワー。想像通りの塩味と酸味ですが、それがクセになりそうな一杯です。

塩煮込み(583円)

脂がついたシロなのに驚くほど軽快な味の塩煮込み。限界までアクをとったであろうこれは、シンプルな見た目ながら手間を掛けている一品です。

つくね(264円)

よく固められていて、肉を食べている!という食感。最近の表現で言えば「肉肉しい」でしょうか。ぎゅっと詰まっていて固めなのに噛むと肉汁がじゅっと広がります。

白センマイ刺し(473円)

新鮮だからかクセがなく、素直にセンマイ特有の薄くコリコリとした食感が楽しめます。

5軒目:焼売酒場 しげ吉

食彩和牛しげ吉を横浜元町、大和、青葉台、戸塚などに展開する株式会社シゲキッチン。暖簾の名前に「和牛」と入っている通り、和牛にこだわったお店。横浜西口一番街には、同社発となる焼売専門業態をオープン。こちらも肉にこだわり、和牛のメス牛を具材に使用しています。

この焼売酒場、昨今のネオ大衆酒場系が好きな人にはたまらない、ちょいレトロがむしろ今風という感じのつくり。お祭りの縁日で飲むような楽しさがあります。

品書き

どぶ漬けで冷したハイネケン(500円)に惹かれますが、大樽(生ビール)もキリンラガーと渋めのにくいチョイス。推しのレモンサワーはノーワックス・無農薬のこだわりの瀬戸内レモンを使用しているそう。レモンサワー(500円)、氷結(400円)。同施設では珍しいシャンパンも取り扱い。

和牛焼売(2ケ360円)、とり焼売(2ケ220円)。なぜかうどん(辛肉みそ饂飩450円など)もあります。

品揃えはシンプルながら、気になるものばかり。こうなると、「およげ、たい焼き君」(350円)まで頼みたくなってきます。

樽生キリンラガー(500円)とハイネケン(500円)

ビールだって映えるんです。美味しそうなふたつのビールで乾杯!

和牛焼売(2ケ360円)

せいろで運ばれてくる、蒸したてほかほかの焼売。蓋をとれば、ふわっと湯気とともに美味しい香りが広がります。

食べごたえある、ぶりっとした食感。ほどよく脂がのっていてとてもジューシー。

出汁焼売(1レンゲ200円)

焼売をだす酒場は多々あれど、レンゲで出汁とともに出てくるのははじめて。おでんの具にある焼売のイメージに近い味です。

揚げシュウマイ(1ケ250円)

揚げ春巻きのような一品。ニラの風味が味を引き締めています。

6軒目:魚と酒 はなたれ

野毛界隈で飲んだことがある人にはおなじみ、2003年に一号店を開業した現代版大衆割烹といえる「はなたれ」。横浜西口一番街に出店しています。施設内において、唯一の海鮮料理をメインにしたお店です。運営は株式会社FirstDrop。

昔ながらの大衆割烹や寿司店のようなオープンスタイルのカウンター席があり、板前さんの仕事を眺めながらお酒が楽しめることも魅力です。

品書き

ビールは、アサヒ、キリン、サッポロの三社揃いで、大樽(生ビール)はキリンハートランド(539円)。生抹茶割り(大ジョッキ660円)や丸ごと生レモンサワー(大ジョッキ539円)が推しです。

日本酒は浦霞純米八海山特別本醸造などグラス550円から。

はなたれ各店に共通することですが、自社仕入れの力が強く、海鮮料理が驚くほど多彩です。買参権を持つ横浜中央卸売市場で全国の魚を仕入れ、その後、佐島(三浦半島)で朝どれの生しらすや活魚を買い付け、その日のうちに店頭に並べています。

そのため、メニューも日々かわり、取材時(2021年11月4日)はこのような内容でした。また、盛り付けを小皿にして手頃に色々食べ比べできるのも「はなたれ」流と言えそうです。大分の本かわはぎ(2切374円)、本牧の黒鯛(2切276円)、城ヶ島のさざえ(1個748円)など。

旬 中トロ入り8種盛り(2,178円)

二人、三人で飲みに来て、注文に迷ったら盛り合わせを頼めば間違いありません。ちょい飲みOKの横丁ですから、これだけを肴にしたって大丈夫。8品はだいぶ食べごたえがあります。

中央には、同社が看板料理として位置づけている湘南の生しらす(単品では418円)。仕入れ次第で日々内容は変わりますが、この日はタチウオ、サワラ、北海タコ、中トロ、赤身、かわはぎ、黒鯛、そして生しらすという盛り合わせです。小皿ででてくるのは、グループ飲みだとむしろ食べやすく感じます。

7軒目:韓兵衛

韓国の屋台をモチーフにした韓国料理専門店。焼肉ではなく、韓国の食堂などで食べられている日常のメニューが揃っています。運営は、横浜発の株式会社YOSHITUNE。いくつも業態がありますが、勘兵衛は2018年に野毛に一号店を出店しています。

品書き

大樽(生ビール539円)、瓶(605円)ともにビールはキリン一番搾り。マッコリとあわせたマッコリビール(572円)はなかなかのインパクト。やはり韓国焼酎やマッコリが定番の飲み物です。

料理も韓国屋台をイメージしたものとなっており、もちもちチーズボール(3個440円)や韓国フライドチキン(3本638円)、韓国風スパムカツ(429円)などが並びます。カジュアルな韓国料理が楽しい!

生クリームマッコリやかん(2,090円)

だいぶビールも飲んできたので、ここはマッコリで。生クリームマッコリは、驚くほど飲みやすいマイルドなお酒。レトロ調のやかんとお椀で雰囲気がでています。

ヤムニョムチキン(638円)

とろみがついたピリ辛をまとったヤムニョムチキン。濃い味がマッコリの優しい甘さと相性抜群。

チュックミ(1,078円)

イイダコ、豚バラ、トッポギ、豆もやしが入る、鉄板皿に盛られたチュックミ。これは再びビールに戻って、イチから飲み始めないといけない予感。

西口をより賑やかに、そして、はしご酒の聖地と言われることが目標

横浜に縁のあるいま話題の飲食企業が中心となって、街のにぎわいづくりに取り組んでいる「横浜西口一番街」。目標は「横浜の新しいはしご酒の聖地」になることと施設を運営する奴ダイニングの松本さんは話します。

SNSや口コミサイトで評判の店がぎゅっと集まっており、横浜で最新の居酒屋が体験できる場所と言えそうです。数人ならば一人あたり1軒2,000円程度で楽しめます。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ タイアップ/キリンビール株式会社)