角ハイボールが瓶ビールの中瓶スタイルになって新登場。現在一部の店舗でテスト販売されています。ぬるくなりにくい瓶の特長を活かして、ビアタン風専用グラスで氷なしで楽しみます。一人でちびちび飲むもよし、シェアして乾杯するもよし。古くて新しい飲み方提案です。
まるで中瓶!容量500mlのたっぷりサイズ
サントリー角ウイスキーの歴史は長く、社名が「壽屋(ことぶきや)」だった1937年(昭和12年)に発売を開始。炭酸水で割る「ハイボール」スタイルで飲むことを日本に浸透させた立役者です。
2000年代前半まで、ウイスキーは市場から減少する一途をたどっていました。そんな状況下、サントリーは2008年に「角ハイボール」復活プロジェクトを始動、市場拡大に取り組みます。2009年には缶入り(RTD)の角ハイボールが発売されました。現在のハイボール人気に繋がります。
そうした長い歴史にあって、実は瓶詰めの角ハイボールははじめてのことになります。しかも、まさか瓶ビールの中瓶そっくりのスタイルで発売されるとは、驚きです。
2021年11月16日からテスト販売をはじめた「角ハイボール瓶」。まだごく一部の店舗でテスト販売中ですが、店頭でもお客さんの反応は上々の様子。
瓶ビールの中瓶と同じようで、ちょっと違う
その特長はなんといっても、瓶ビールの中瓶にそっくりなスタイルでしょう。瓶のフォルムはそっくりでも、瓶ビールの中瓶用の容器とは異なります。瓶ビールの容器は、キリンを除きビール3社で共通化されており、首の部分に「BEER」の文字が入りますが、こちらはそれがありません。
ネックラベルには、角ウイスキーの誕生年が書かれ、レトロ感、商品の文脈を静かにアピール。
ビアタン風専用グラスがズルい
サントリーウイスキーハイボールの文字と古いサントリーのロゴが酒場好きの心をくすぐる、なんとも”ズルい”デザインの専用グラスが用意されています。しかも、瓶にあわせグラスも昭和のビアタン(ビールタンブラー)風になっています。
テスト販売ながら、専用のPOPも用意されています。
酒場のカウンターで飲んでいれば、「それなんですか?」と注目されそうな中瓶スタイルの角ハイボール瓶。もし見つけたら一本注文されてみては。
炭酸はそれほど強くなく、度数は缶同様、ちょっぴり濃い目。500mlの中瓶サイズでほろ酔いです。
甲類焼酎に熱処理ビール、レトロなお酒が改めて注目されている昨今、ジャパニーズウイスキーのロングセラーも一周回ってより親しまれるかもしれません。
今回、テスト販売の角ハイボール瓶を飲んだお店
赤羽のいこい支店でテスト販売中(販売が終了ことがあります)。角ハイボール瓶は一本500円。100円台のおつまみと一緒に、千円でしっかり楽しめます。
いこい支店の記事はこちら
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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)