新千歳空港『ジアス ルーク&タリー』空港内バーで流氷を味わう

新千歳空港『ジアス ルーク&タリー』空港内バーで流氷を味わう

2021年5月20日

北海道の玄関口・新千歳空港内には本格的なバー「ジアス ルーク&タリー」があります。ターミナルビル3階、保安検査場まではわずかな距離という好立地。名物は網走の流氷をつかったカクテル。北海道限定ビール「サッポロクラシック」の樽生も飲めます。

北海道で美味しいものを飲んで食べて満喫した帰り道。なにか飲み足りない気がしてくるものです。そんなときに「ジアス ルーク&タリー」が役立ちます。

ここは世界的に見ても珍しい、本格的なカクテルが楽しめる空港内バー。ロンドン・ヒースロー空港、アムステルダム・スキポール空港など、海外でもありますが、それほど多くはありません。(航空会社系ラウンジにバーが併設されていることは多い。)

ちなみに、ビール大国・ドイツのミュンヘン空港にはビアホールがありました。

話を戻して、新千歳空港。JRの快速「エアポート」を下車して、空港内を5分ほど移動。北海道ラーメン道場などがあるターミナルビル3階の広場に面して、ここだけは別の場所から”カット&ペースト”したかのような、オーセンティックバーテイストのカウンターとバックバーがあります。

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ここだけ大人の世界

家族連れや出張帰りの会社員がレストランやギフトショップを見てまわっている中、ここはオープンスペースとはいえ大人の雰囲気です。テーブル席もありますが、カクテルを楽しむならば、間違いなく特等席はカウンターです。

スタンダードカクテルからご当地カクテル・ウィスキーまで揃う

品揃えは街の本格カクテルバーに匹敵します。とくに北海道に縁のあるお酒は充実しており、ビールやウヰスキーだけでなく、ワインやシードルなどその顔ぶれは幅広い。また、スタンダードカクテルはもちろんのこと、道産アルコール飲料を使用したオリジナルカクテルも多彩に揃っています。

ニッカの余市蒸溜所限定ブレンデッドウイスキーも、ここで味わうことができます。

店長の笹崎さんは酒類メーカーや業界団体が主催するカクテルコンクールで度々表彰される方。東京のバーテンダーさんにもおすすめされる方が多い一軒です。

旅の疲れを癒やす、フライト前の贅沢

ビールを注いでくれたのは、まだ入社して数年という方。もちろん、ビールの注ぎ方は完璧です。

ジアスのこの一杯が羽田や伊丹に最も近いパーフェクトクラシック。保安検査場内でも生ビールを提供するお店はありますが、パーフェクトサーバーはここが最も搭乗ゲートに近いです。

サッポロパフェークトクラシック(800円)

それでは乾杯!

クリーミーな泡と、パリっとしたビール。乾燥した空港内で、至福の一杯です。

ここで飲むべきものは、ビールだけではありません。なんとも珍しい流氷をつかったカクテルがあります。

ジアスオリジナルの流氷カクテル「プラネットオブブルー」

網走に流れ着いたオホーツク海の流氷を思わせる碧が美しいカクテル。ウォッカベースというのも、実に網走らしい。ブルー・キュラソーが空を写す青をつくりだしています。フライト前に飲む一杯としても、実にいい雰囲気。

そしてなんといっても、この氷が本物の流氷ということに驚かされます。気泡が多く、溶けていくことで少しずつ弾け音がかする…。そして、わずかな汐の旨味が優しくお酒に広がっていきます。

店名のジアスは「The Earth」のこと。グラスの向こう側に雄大な自然を感じずにはいられません。

網走のジアスでももちろん飲めます

網走にあるジアスの本店にも「プラネットオブブルー」があります。取材時は丸い氷が用意されていました。本店は大箱で少し賑やかなお店です。

味はどちらも美味しい。網走はなかなか行く機会がないという方も、空港で気軽に流氷の味を楽しむことができます。ぜひ、その魅力にふれてみてはいかがですか。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名The Earth ROOK&Tarry新千歳空港 (ジアス ルーク&タリー)
住所北海道千歳市美々987-22 新千歳空港ターミナルビル 3F
営業時間営業時間
11:00~22:00(L.O.21:30)
年中無休
現在時短営業中につき
13:00~19:00《L.O.18:30》
日曜営業
定休日
無休
開業年2011年