亀戸『玉川屋』なぜ蕎麦屋のカレーは旨いのか。熱々とろとろ「カレーせいろ」をつまみに蕎麦屋酒

亀戸『玉川屋』なぜ蕎麦屋のカレーは旨いのか。熱々とろとろ「カレーせいろ」をつまみに蕎麦屋酒

ホルモンや餃子の名店がひしめき、昼から活気に満ちている亀戸駅周辺。実は昔ながらの味のいい町のお蕎麦屋さんもあるんです。店の名は『玉川屋』。なぜ、蕎麦屋のカレーはこうも食欲をそそるのか。その答えを求めて、暖簾をくぐります。

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家族経営の温かさ。外観以上に広い店内

亀戸駅から亀戸香取神社方面へ明治通りを北へ進み、蔵前橋通りと交差する角。レトロなビルではあるものの、昔ながらの街道沿いの一軒家蕎麦屋が見えてきます。

東京都麺類協同組合の札がかかっている

入口こそシンプルでこぶりなのですが、一歩足を踏み入れればその奥行きに驚かされるはず。手前にはテーブル席が並び、奥にはゆったりとした小上がりの座敷が広がっています。外観からは想像できない広さです。

厨房からは、トントンと小気味よい包丁の音や、天ぷらを揚げる音が聞こえてくる。ご家族で切り盛りされているようで、もくもくと料理を作る実直な店主さん親子の姿が垣間見えます。

セット・定食・丼メニュー

品書きを開けば、そこには町蕎麦らしい安心感のあるラインナップ。「天丼セット」や「カツ丼セット」など、ボリューム満点のセットもある。町の大衆店ですもんね!

豊富なおつまみとお酒のメニュー

それだけでなく、酒の肴になりそうな一品料理も充実。「板わさ」や「もつ煮込み」といった定番に加え、季節ごとの天ぷらもある様子。昼酒を楽しむのにも申し分ない環境です。

日本酒は東京の地酒「金婚」や千葉の「東薫」などが揃う。そういえば、お客さんの7割りが飲んでいるではありませんか。私も追いかけなくては。

カレー南せいろに鶏肉のコク。熱々の汁を冷たいビールで

キリン一番搾り:550円

さあ、まずは生ビールをもらいましょう。手入れが行き届いたピカピカのサーバーから注がれる「キリン一番搾り」。きめ細やかな泡が蓋をした美しい一杯です。生ビールは、お店の”気合い”バロメーターのひとつだと思っています。

今日の目当ては、壁の短冊にも推されている「カレー南せいろ」。ここのカレー汁は一味違うと、知り合いの蕎麦マニアから聞いていました。なかなか良さそうですね!

カレー南せいろ:900円

運ばれてきたお盆には、艶やかな蕎麦と、湯気を上げるカレー汁。

まずは蕎麦だけを数本手繰ってみます。コシがあり、ツヤがあり、喉越しが良い。

噛むほどに蕎麦の香りが広がる。とてもレベルが高いので、今度はもりそばを食べに来たいです。

続いて、熱々のカレー汁へ。

片栗粉がしっかりと効いており、とろみが強い。老舗の蕎麦屋は「熱いものは熱いうちに」を信条としますが、ここのカレー汁も相当な熱さです。冷たく締められた蕎麦を浸しても、この強いとろみのおかげで汁はちっともぬるくなりません。この温度差こそが、カレーせいろの醍醐味。

カレー南蛮の「南蛮」はネギが入っていることを表しています

具材は豚肉ではなく鶏肉。珍しい。鶏肉の脂とコクが、出汁の効いたカレーと調和しています。創業当時から変わらないというカレールゥに、蕎麦屋特有の出汁の風味。そこに鶏の旨味が加わり、深みのある味わいに仕上がっています。

小皿で刻みネギのほか揚げ玉もついてくるので、これを加えて味を変えれば「たぬきカレー」にもできます。

ビールが空いたところで、二杯目は「金婚」を。常温の酒が、カレーのスパイスで火照った口をさっぱりとリセットしてくれます。

亀戸の日常に溶け込む、変わらない味

亀戸梅屋敷の向かいで、長く愛され続ける『玉川屋』。どうやら鍋焼きうどんも人気のようです。

飾らないけれど、基本に忠実で丁寧な仕事。美味しい蕎麦と、気の利いた肴、そしてよいお酒。町蕎麦巡りにハマっちゃいますよ!近所にあったら週一で通うような、ルーチン化したくなるお蕎麦屋さんでした。

店舗詳細

そば・鍋のメニュー
店名蕎麦処 玉川屋
住所東京都江東区亀戸4丁目19−14 田中ビル
営業時間11時00分~14時30分
16時00分~20時30分
木定休
予算お酒を飲んでも2,000円程度