池袋北口に新たに低価格酒場が誕生しました。天狗を運営するテンアライドの新業態で、「大衆スタンド」をコンセプトに、少人数向けの「ちょい呑み」にフォーカスした居酒屋です。
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テング酒場時代の内装で、居心地がいい
2021年3月18日、神田屋の7店舗目となるが「大衆スタンド 神田屋 池袋西口店」が、池袋北口の歓楽街にオープンしました。
ここは昨年まで、神田屋を運営する大手飲食チェーンのテンアライド株式会社の主力業態、「テング酒場 池袋西口店」があった場所。そして、ここは同社にとってメモリアルな場所で、1969年12月、この地に「天狗」1号店が誕生しました。
宴会需要がなくなり、一人飲み、少人数飲みが当たり前になった今、今後も各社業態がかわっていきそうです。
店内の内装はほぼテング酒場のまま、低価格業態でも広々としています。カウンター席は幅があり使いやすさと落ち着いた雰囲気があり、「せんべろ=居心地はやや劣る」というイメージは微塵も感じさせません。
1階はカウンターとテーブル席、奥には4人用のボックス席などがあります。
二階はやや大きめのテーブルもあります。
いずれも、天狗1号店らしい、どっしりと構えた手のかかった内装です。
なにはともあれ、ビールから。天狗は昔からずっとサッポロビール。神田屋は生ビール(サッポロ黒ラベル)がなんと290円(以下税別)です。
状態がよく、ジョッキも冷えていて内側に気泡はありません。それでは乾杯!
レトロ酒場要素とSNS映えを混ぜた品書き
サワー類が190円からはじまり、SNS映えしそうな個性派サワーが並びます。サワーやハイボールはプラス200円で大きいジョッキに変更可能。
天羽の梅をつかった梅割り、ぶどう割り、ホッピーにバイスと、下町の酒場で見かけるような飲み方も多数揃っています。
串焼き(100円から)からはじまる品書き。「ふえ」や「はつもと」、「のどすじ」など、通好みな部位があります。天狗は肉豆腐が名物ですが、それを神田屋風にアレンジしたような「牛すき焼き鍋」(320円)があり、これはオススメです。
ゴンゴンゾーラとトリュフのオムレツ(390円)や、パクチーカオマンガイ(500円)など、だいぶ個性的な料理が増えてきました。
お昼から通しでやっていますので、昼食がてらいっぱいというお客さんも多いのだそう。大衆食堂の現代版といったところ。
酒場の定番ではなく、エスニックを頼んでみた
ヤムウンセン(290円)
タイのサラダ「ヤムウンセン」。春雨とパクチーでつくる温かい小皿です。この通り、とってもヘルシーなおつまみ。コテコテの酒場ではなく、こうした料理もあってか女性客の姿も多く見かけます。
多くの料理が小皿サイズなので、一人3品くらい頼むのがちょうど良さそう。グループで飲みに来ても一人サイズですからシェアはせず、食べたいものを各々揃えるといった使い方になりそうです。
レモンのポッカのノウハウなどでつくられたパンチレモンサワー(190円)。これにプラス200円でドデカジョッキ(720ワイド)に変更。巨大なレモンサワーを見上げています(笑)
おつまみカレー(250円)
カレーのルーはお酒のお供。レモンサワーと相性抜群。バケットを100円で追加可能。
青唐辛子の卵炒め(290円)
ピリ辛で味付けはややエスニック。味はしっかりめで、お酒を進ませる一品です。
店のコンセプト「大衆スタンド」の名の通り、今日は軽くつまんで飲んで帰りたいという用途にあった小皿料理を揃える神田屋。
仕事帰りの気分転換にワンクッション神田屋を挟んでみてはいかがでしょう。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 大衆スタンド 神田屋 池袋西口店 |
住所 | 東京都豊島区西池袋1-35-7 三杉ビル1・2F |
営業時間 | 営業時間 月~金曜日 11:30~23:00 土曜日 12:00~23:00 日曜日・祝日 12:00~22:00 日曜営業 定休日 12月31日/1月1日 |
開業年 | 2021年 |