JR大塚駅南口すぐ。1982年創業の『長寿庵』は、蕎麦屋らしいチャキチャキとした接客が心地よい、地元の人々に愛される店です。豊富なつまみと珍しいハートランドで楽しむ「蕎麦前」。〆には豚肉たっぷりの「肉汁つけせいろ」がおすすめです。
昼も夜も。地元客で賑わう居心地の良い空間

JR山手線大塚駅の南口から徒歩わずか2分。賑やかな駅前にありながら、落ち着いた雰囲気で迎え入れてくれる『長寿庵』があります。創業は1982年。江戸時代・元禄17年(1704年)から続く「長寿庵」の壮大な系譜の中では比較的新しいお店ですが、それでもこの地で40年以上にわたり愛されてきた歴史があります。
店内は明るく清潔感あり。家族経営ならではの温かみと、女将さんのチャキチャキとした小気味良い接客で居心地も良いです。

お昼は「カツ丼セット」などのランチで近隣の働く人々のお腹を満たし、夜は豊富な「蕎麦前(おつまみ)」を求める飲み慣れたお父さんたちが集う、居酒屋のようなムードに。肩ひじ張らない雰囲気は、蕎麦屋飲みの入門にもぴったりです。
珍しいハートランドと充実の「蕎麦前」

さて、席に着いてまずはビールをお願いしましょう。 ドリンクメニューを拝見すると、瓶ビール(スーパードライ 680円)の隣に「ハートランド(700円)」の文字が。蕎麦屋でハートランドを扱っているのは珍しいですね。

美しい緑色の瓶が気分を高めてくれます。それでは、乾杯!
お酒をゆっくり楽しむための「おつまみ」も充実しています。「板わさ(450円)」や「玉子焼き(580円)」といった蕎麦屋の定番はもちろん、豊洲市場から直送されるという刺身まで揃っています。
つまみにもなる「肉汁つけせいろ」

蕎麦も食べたいし、お酒ももう少し飲みたい。そんなときにおすすめしたいのが、私のお気に入り「肉汁つけせいろ(1,100円)」です。

運ばれてきたつけ汁は、見るからに濃厚。レンゲですくうと、中からはたっぷりの豚肉が顔を出します。味わいは、東京らしい濃い目でちょっぴり甘め。これだけでも立派な酒の肴になります。

豚肉がたっぷり。葱も”しみしみ”でお酒なしで食べるのはもったいないつけ汁です。

七味をふりかけてピリッとさせれば、これはもう日本酒が欲しくなる味。ついついお酒が進んでしまいます。

もちろん、主役は蕎麦。

つるりとした喉ごしの蕎麦を、豚肉の旨味が溶け出した熱々の汁にくぐらせて手繰る。最高の締めくくりです。
人と蕎麦を結ぶ、温かな場所
この『長寿庵』、ただの蕎麦屋ではないんです。 実は、女将さんが主催する「そば婚」という婚活イベントでも知られ、その回数は60回以上!これまでに多くの縁を結んできた実績は、新聞やテレビでも紹介されるほどだそう。
「長寿庵」という屋号は、均一なサービスを提供するチェーン店ではなく、修行した弟子に主人がその名を許す「暖簾分け」という形で広まってきました。だからこそ、この店には「人と人との繋がり」を大切にする、独自の温かい空気が流れているのでしょうね!
店舗詳細


| 店名 | 長寿庵 |
| 住所 | 東京都豊島区南大塚3丁目32−7 101 |
| 営業時間 | 11時00分~14時00分 17時00分~21時00分 土日祝定休 |
| 創業 | 1982年 |
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