江戸時代から商業の中心地として栄えてきた日本橋。今回は、三越本店のお向かいで百年続く老舗蕎麦店「紅葉川」をご紹介します。4代目が守る石臼挽きの蕎麦と、京都から取り寄せる鴨肉が名物。そして、これらをカレーと合わせた「鴨カレー南蛮」なる料理が、近隣のノンベエさんたちの間で密かな人気となっています。
百年越えの歴史を刻む日本橋の老舗


ここは東京の中心・中央区日本橋。文化や歴史、買い物を楽しむ街であり、三井越後屋から発展した三井グループや三越の拠点であることでも知られています。

近代的な高層ビルが立ち並ぶエリアで、百年続く老舗蕎麦屋『紅葉川』もビルの中。それでも、掲げられたどっしりとした一枚板の看板からは、確かな老舗の風格が漂っています。

1917年(大正6年)創業の『紅葉川』は、すでに110年になる歴史を誇る名門の蕎麦屋。店名の由来は、かつてこの辺りを流れていた「紅葉川」からきています。
店内へ足を踏み入れると、木がふんだんに使われた落ち着いた和の空間が広がります。
障子で仕切られたソファ席もあり、プライベート感を保ちながらゆったりと過ごせる造りです。

場所柄、週末は買い物がてら訪れる観光客で賑わいますが、平日は日本橋に通うご隠居さんや、周辺企業で働く食通の会社員が日常的に通う地域密着店でもあります。近くには、大棚の酒問屋が多いこともあり、酒類業界にもファンが多いお店です。
名物の鴨と出汁香るカレー南蛮
席に着いたら、まずはサッポロ生ビール黒ラベルの中瓶をもらいます。

よく冷えたグラスにトクトクと注ぎ、喉を潤すひととき。蕎麦屋の落ち着いた空気の中で飲むビールは格別です。
さて、蕎麦屋のカレー南蛮は無性に食べたくなるメニュー。お酒好きはカレー好きが多い気がします(笑)
紅葉川は鴨料理が名物。全国的にも珍しい「鴨カレー南蛮」(1,960円)が品書きにあります。今回は迷わずこちらを注文しました。

美しい柄の丼で運ばれてきた鴨カレー南蛮。和風出汁がしっかり効いたカレーつゆの上に、こんがり焼かれた鴨肉が浮かんでいます。

使われているのは京都から仕入れた上質な鴨肉。専用のタレが絡めてあり、上品な脂の甘みと相まって実に美味。これだけでビールが進む立派なおつまみです。

とろみのついた熱々のカレーつゆは、出汁の香りと、スパイス由来のわずかな酸味と強いコクのバランスが良く、飲み干したくなる味わい。とろみがつよく、細めでやや平打ちの石臼挽き蕎麦へよく絡みます。
つゆの中にはふんわり柔らかい鶏肉(かしわ)も隠れており、一杯で二種類の肉を楽しめる嬉しい仕様。

別添えのネギを加え、卓上の「元祖 ゆず七味」をパラリと振って。柑橘の爽やかな香りが広がり、最後まで美味しく味わえます。
日本橋のまん真ん中で暖簾を守り続ける
東京のまん真ん中でありながら、一歩店内に入ればそこには老舗らしい穏やかな空気が流れています。
土日祝日も11時から15時まで昼営業が長く、休日の明るい時間からゆっくりと蕎麦屋酒を楽しむのにもぴったり。おつまみメニューも豊富なので、蕎麦前だけで満足しちゃうかも?
長年親しまれてきた確かな味を求めて、日本橋散策の途中にふらりと立ち寄ってみてはいかがでしょう。
店舗詳細




| 店名 | 日本橋 室町 紅葉川 |
| 住所 | 東京都中央区日本橋室町1丁目2−4 三越SDビル 1階 |
| 営業時間 | 11時00分~15時00分 17時00分~21時00分 ※夜営業は平日のみ |
| 創業 | 1917年 |
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