JR赤羽駅西口から徒歩6分ほど。赤羽八幡神社近くの台地に構える『八幡蕎麦 赤羽屋(あかばねや)』は、昭和の宿場町を思わせる落ち着いた佇まいの老舗です。以前は夜も営業していましたが、現在はお昼時のみの営業。近隣の会社員からご隠居さんまで、幅広い客層に愛される街の「定番店」となっています。
駅前歓楽街の喧騒を離れた安らぎ空間

赤羽といえば駅東口のにぎやかな飲み屋街が有名ですが、西口から北へ少し歩き、赤羽台の坂にさしかかるエリアには穏やかな時間が流れています。風格ある瓦屋根の店構えと、手入れの行き届いた食品サンプルのケースが、入店前から名店の安心感を抱かせてくれます。

店内は、大きなテーブルを囲むカウンターや座敷席があり、一人客でもグループでも気兼ねなく過ごせる造り。お帳場に座る上品な女将さんの柔らかな接客もあって、実に居心地がいい。コロナ禍以降、本当にこういうお店は貴重になりました。

11時の開店から15時の閉店まで、客足が絶えることはありません。お昼時を過ぎた14時頃、常連のご隠居さんがふらりと現れ、女将さんと世間話をしながら蕎麦前を楽しむ姿は、まさに酒好きの街・赤羽らしい粋な光景。

焼酎小瓶の専用メニューもあり、お昼営業のみとは思えないほどお酒を歓迎する空気が満ちています。さすがは赤羽!

よく見たら、蕎麦前のおつまみも大変充実しています。通いたくなるなぁ。
蕎麦屋の真骨頂、出汁が主役の極厚カツ丼

まずは「キリン一番搾り」の樽生で喉を潤しましょう。提供品質が非常に高く、きめ細やかな泡が喉に心地よい。お昼からいただく生ビールは、背徳感も相まって格別の味わい。

こちらで外せないのが、ファンも多い「カツ丼」です。単品でも満足度は高いですが、ハーフサイズの蕎麦が付くセットが大変オトク。

注文から10分ほどで、湯気を立てて運ばれてきました。置かれた瞬間に広がる、出汁とみりんの甘辛い香りが食欲をそそります。

特筆すべきは、その肉の厚み。2cm近くある分厚いカツは下味がしっかりしており、噛むたびに豚肉の旨味が溢れ出します。

衣は決して厚すぎず、蕎麦屋特有の「かえし」ベースのつゆと、絶妙な火入れの玉子が一体となってしっとりとカツを包み込んでいます。このカツを肴にビールを飲み、追いかけるように白米を頬張る。これこそが蕎麦屋ランチの醍醐味です。

セットの蕎麦は、きゅうりと紅生姜、揚げ玉が添えられた清涼感のある仕上がり。冷やしたぬきそばですね!

細めで喉越しがよく、濃いめのカツ丼との対比でスルスルといただけます。細めの二八ですね!

カツ丼の深いコクには、やはり日本酒が欲しくなります。東京の地酒「金婚」を、ぜひお燗で。 袴に乗って登場する徳利は、丁寧に湯煎でつけられた証拠。徳利の首を掴んでおちょこへ注ぎ、カツを一口含んでから上燗をすっとふくむ。出汁の旨味と日本酒の甘みが調和し、至福の時間が訪れます。
赤羽の日常に溶け込む、変わらない良さ
創業から長年、この地で愛されてきた理由が一口食べれば分かります。基本に忠実で、それでいて期待を上回るボリュームと満足感。お昼だけの営業になっても、しっかり飲めるのがとっても嬉しい!
赤羽八幡神社への参拝帰りや、休日のちょっとした昼飲み。豊富なおつまみと温かなお燗で、心もお腹も満たしてみてはいかがでしょう。

次は、人気という「イベリコ豚せいろ」を肴に、ゆっくり日本酒を楽しんでみようと思います。
店舗詳細




| 店名 | 八幡蕎麦 赤羽屋 |
| 住所 | 東京都北区赤羽台3丁目2−18 |
| 営業時間 | 11時00分~15時00分 日定休 |
| 予算 | 2,300円 ※昼飲み |
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