東十条『まるば』創業8年目。地元の人々に親しまれる味噌やきとんの店

味噌味のやきとんが名物の『まるば』。2015年開店とやきとん店としては比較的新しいものの、いまやどっしり構えた東十条の名物店です。やきとんだけでなく酒場風の洋食もあり、連日多くの常連さんが楽しみにやってきます。

店名の由来は葵のスペイン語

酒場はマルからはじまる店名が多いです。大将の名字だったり出身地の一文字が入ることが一般的。ですが、東十条の『まるば』は一味違います。なんとスペイン語の「MALVA」から来ています。日本語で「葵」の意味。

そんなちょっぴり個性的な酒場は、東十条駅の改札から徒歩30秒ということもあり、近隣の人々で賑わっています。

外観

立地の良さだけではありません。『まるば』の看板料理であるやきとんは確かな美味しさ。福岡から来た飲食一筋の大将が、やきとん店での修行を経て創業しました。

内観

店内は短冊がずらりと並ぶレトロ調。備長炭が並ぶ焼台に向いたL字のカウンターを配した、カウンター中心のコンパクトな酒場です。（喫煙可能店）

品書き

お酒

• サッポロ黒ラベル中生：605円
• サッポロラガービール大瓶：825円
• キリンハートランド小瓶：495円
• ホッピーセット（ホッピー・黒ホッピー）：484円
• 日本酒（日本盛・菊正宗）：429円
• デュワーズハイボール：440円
• 下町ハイボール：462円
• シャリキン（キンミヤ焼酎）梅割り・ぶどう割り：385円
• 酎ハイ：429円
• コーヒー豆乳割り：462円
• 芋焼酎 山ねこ：495円
• 泡盛かりー春雨：473円

本日のおすすめ

• 本鮪炙り脳天刺：680円
• 鰤の刺身：550円
• 春キャベツマカロニサラダ：350円
• ほっこり筑前煮：320円
• 鉄鍋揚出し豆腐カルビあんかけ：490円
• 春色グラタン：490円
• 大粒カキフライタルタル付き：490円

サイドメニューとはいえないほど充実した本日のおすすめメニュー。市場での仕入れ次第で日々変わるそうです。

料理

• おまかせ3本盛り：374円（写真撮影後に値段改定があり、以下、文中は掲載時時点の価格）
• 6本盛り：700円
• ベスト1,上レバのネギレバ：165円
• ベスト2,あぶらタレ：132円
• ベスト3,チレみそ：132円
• ベスト4,ハラミみそ：132円
• ベスト5,カシラあぶら：132円
• てっぽう・しろ・たん・はらみ・ガツしん・あぶらなど：各132円
• のどぶえ：165円
• 自家製つくね：275円
• 店内仕込鶏レバーパテバスケット：462円
• 牛せんまい刺：495円
• 豚ハラミの炙りユッケ：495円
• やみつき辛モツ：209円

提供クオリティの高い生ビールに、熱々の炭火やきとんを頬張る

サッポロ生ビール黒ラベル（605円）と下町ハイボール（462円）

炭と豚モツを扱う店でも店内は隅々まで清掃が行き届いています。だからこそ、期待が高まるのが生ビールです。ビールサーバーの洗浄や樽の扱いひとつで味が大きくかわりますから。

でてきた生ビールは期待にこたえるピカピカの一杯です。下町（焼酎）ハイボールもあり、こちらも興味深い！それでは乾杯。

菜の花おひたし（280円）

まずは、すぐでてくる小鉢から。季節のものがでてくるのは嬉しいポイント。

煮込み赤味噌仕立て（430円※取材時の価格）

やきとん店であっても、煮込みは定番ではなく日替わりというのがおもしろいです。味付けや部位（牛すじ・豚モツ）を変えているそうで、この日は赤味噌仕立て。シロモツを中心に、よく染みた豆腐がごろんと入ります。

クサミは皆無で、ただただ濃厚な旨味が口いっぱいに広がります。その余韻に、サッポロ黒ラベルをすかさず合わせれば、笑顔になること間違いなし。

もつ焼き（132円～）

看板料理のやきとんが焼けてきました。

味付けは埼玉県南や東京・城西エリアで提供することが多い「味噌」があるのが特徴。といっても、東松山などにある辛味噌ではなく、ニンニクなどを効かせたコク深い甘い味噌です。

味噌はチレやカシラと相性がよく、『まるば』ではこれを食べないともったいないです。

てっぽう（132円）

てっぽう（上しろ）はご覧の通り、食べごたえのある大きなサイズ。フワフワに焼き上がっており、甘いタレとの相性バツグン。鮮度がよいようで肉汁がタプタプとしています。

はつ、しろ、たんした（120円）

焼けた順に少しずつだしてくれるのが嬉しいです。一口目が大きく、短冊状になるようぎゅっと打たれた丁寧な串ばかりです。

バイス（462円）

キンミヤ焼酎をベースにしたバイスサワーで、やきとん店らしい味の組み合わせを満喫。

忙しくてもとても親切な大将が切り盛りするパワフルなやきとん店です。比較的若い世代が多いですが、ベテランさんの姿もあります。和気あいあいとした雰囲気が印象的でした。

ごちそうさま。

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（取材・文・撮影／塩見 なゆ）