山形駅の賑わいは七日町が有名ですが、今回ご紹介する『金森酒店』は、その反対側の西口にあります。かつて国鉄施設があったエリアで、現在はランドマークの「霞城セントラル」が目印。このビルを抜ければ、雨に濡れずにアクセス可能。山形駅から徒歩3分、乗り継ぎの合間にも立ち寄れる、まさに知る人ぞ知る存在です。
山形の「お酒の面白さ」を一堂に

山形は平成28年にGI表記を取得した日本酒をはじめ、ぶどう産地としてワインも盛ん。「果物王国」としてリキュールのバリエーションも豊かで、土地ならではの“お酒の面白さ”が詰まっています。

金森酒店は、これら山形ならではの地酒やワイン、クラフトビールやご当地リキュールを一度に味わえる、駅周辺でも珍しい本格的なスポット。
創業は大正6年(1917年)。近年リニューアルされた店舗は、ガラス張りの外観と明るい店内が印象的。老舗ながら、お酒ファンに限らず幅広い層が入りやい雰囲気です。

駅ナカ施設よりもさらにラインナップが深く、地元の人々はもちろん、観光客も多く訪れ、自然とお酒を囲んだ交流が生まれています。
角打ちスペースで、旬の味わいを手軽に楽しむ
GI山形の地酒

店内には角打ちスペースが設けられており、季節限定や地域限定など「ここでしか飲めない」銘柄も多数揃います。しかも価格はとても良心的。首都圏の立ち飲み感覚で訪れると、その手ごろさに驚くはず。

この日は東田川郡庄内町の佐藤佐治右衛門「やまと桜 大吟醸」、酒田で初孫が有名な東北銘醸の「魔斬 超辛口」、山形県の有力4蔵によるコラボ企画「山川光男」といった個性的な3種類のお酒をいただきました。250円~と、角打ちらしい値段設定。

ニュアンスを伝えるだけで、店主が豊富な知識からぴたりと合うお酒を選んでくれるのも、角打ちならではの楽しさです。
山形ワイン、クラフトビール、リキュールも網羅

日本酒だけでなく、せっかくですから土地のワインもいただきましょう。

山形県南陽市赤湯の「イエローマジックワイナリー」が手がける瓶内二次発酵ワイン「Pump up ツンデレ」(山形県産のスチューベンとベリーA)を。独特なブランド名ですが、ツンデレは味覚の傾向。Pump upは、弾けるという意味と熱中、興奮するを意味しているそうです。余韻も心地良いワイン。

さらにクラフトビール「月山ビール」や、アサヒ・キリン・サッポロの缶ビール、さくらんぼサワーなど、ご当地ドリンクのラインナップも豊富。「お酒は好きだけれど、それほど量は飲めない」という方にも嬉しい品揃えです。

おつまみには、自家製のポテトサラダを。ねっとりした食感とやさしい味わいで、お酒の魅力を引き立てます。
“駅裏”で感じる、山形の本格と温もり

金森酒店は、駅西口再開発エリアに溶け込むモダンな外観と、百年の歴史が息づく老舗の誇りをあわせ持つ一軒。
山形のお酒文化を本格的に味わいたい、山形らしい温もりに触れたい。そんな時にぴったりの角打ちスポットです。山形駅前で1時間ほど空き時間ができたら、ぜひふらりと訪れてみてください。
店舗詳細
- お酒は一杯200円〜
- おつまみは100円~
店名 | 金森酒店 |
住所 | 山形県山形市城南町1丁目9−10 |
営業時間 | 平 日 13:00〜18:00(18:30まで) 日・祝 13:00〜17:00(17:30まで) 定休日 第2・3木曜日 |
創業 | 1917年 |