1973年創業。現在は二代目が中心となって切り盛りする老舗の居酒屋です。割烹着姿の女将さんが迎えてくれます。小規模宴会や飲み会向きの店ですが、厨房に向いたカウンター席は常連のお一人様も多いそうです。看板料理は串揚げとわっぱ飯。
清潔感のある大人の大衆店
恵比寿は、洗練された飲食店が立ち並ぶおしゃれなイメージが強い街です。
しかし、その一方で、日本麦酒(現サッポロビール)の企業城下町として発展してきた歴史を持ち、大衆的な居酒屋文化が根付いています。今でも、ビール工場とともに歩んできた老舗の居酒屋が数多く営業しており、アットホームな雰囲気の中でリーズナブルに美味しいビールと料理を楽しめます。
再開発により渋谷で失われつつある、昔ながらの赤ちょうちん文化を体験できる貴重な場所と言えるでしょう。
今回紹介する串揚げの店『民家』も、恵比寿の人々、そしてサッポロビールとともに歩んできた名店のひとつです。
19時までの「おつかれさまセット」1,100円(税抜)の文字に惹かれて階段を降りていきます。
良い居酒屋を見分けるポイントは、古くても清潔に保たれているかどうかです。地下で串揚げ店となると、油汚れやにおいが気になることも多いですが、この店は非常に清潔に保たれており、気持ちよく利用できます。
田舎の家に遊びに来たようにくつろいでほしいという想いから「民家」と名付けたそう。
一人飲みでも嬉しい「おつかれさまセット」
2024年、サッポロビールが初めて発表した「THE PERFECT 黒ラベル AWARD 2024 TOP50」に、ここ『民家』も選ばれています。それでは乾杯!
さて、『民家』は嬉しいハッピーアワーセットがあります。入口にも貼られていた「おつかれさまセット」で、生ビール(日本酒や酎ハイも選べます)に串揚げ3本、味噌キャベツがついています。
串は日替わりとのことですが、この日はピーマン肉詰め、赤ウインナー、えのきベーコン。薄い衣で軽くサクサクとした仕上がりです。
えのきベーコンにたっぷりとソースを浸して一口。黒ラベルと相性ぴったりです。
キャベツについてくる肉味噌は女将さんの手作り。ニンニクが効いていてあと引く美味しさ。
「おつかれさまセット」を満喫したあとは、長年の名物料理「レバカツ」をいただきましょう。薄く広げたレバーに細かなパン粉をしっかりとつけ、揚げ上がったらソースへ浸して出来上がり。
パン粉のエッジはそのままにソースがしみていて、その中からはジューシーなレバーが登場。特有の旨味を粒マスタードが引き立てます。
あわせる飲み物は、樽詰めサワー、ホワイトブランデーベースの氷彩サワー(プレーン)を。
『民家』の看板料理は、串揚げとわっぱ飯。このふたつを融合させた料理が「鮭のいくら盛り」です。まだお酒が飲みたいけど、少しはわっぱ飯要素を味わいたいというわがままを叶えてくれる一品。
こうなると欲しくなるのは日本酒ですね!
ごちそうさま
16時オープンと開店は早め。店の雰囲気同様、客層も落ち着いたベテランさんが多く、ゆったりと飲みたいときに嬉しい選択肢です。これからもずっと続いてほしい、恵比寿のお酒好き隠れ家居酒屋。ぜひ訪ねてみてください。料理と飲み放題がついた4,000円ほどのコース料理も評判です。
お店の詳細
品書き
店名 | 民家 |
住所 | 東京都渋谷区恵比寿南2-2-2 KTビル B1F |
営業時間 | 16:00~23:00 月定休 |
創業 | 1973年 |