御徒町『やきとん ま~ちゃん』人気店が待望の移転再開!味噌ダレ焼はやっぱり絶品!

御徒町『やきとん ま~ちゃん』人気店が待望の移転再開!味噌ダレ焼はやっぱり絶品!

立ち退きで閉店した御徒町の人気の酒場『やきとん ま~ちゃん』が、2024年6月6日、東上野の新店舗で営業を再開しました。予約不可で行列のできるやきとん店。その最新の様子をご紹介します。

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空間にゆとりができた新店舗

昼飲みや立ち飲みが盛んな上野御徒町エリアですが、15年ほど前までは、もつ焼き(やきとん)店はそれほど多くありませんでした。

当時、城西地域でおなじみの秋元屋系の味噌ダレやきとんを提供する店は皆無で、下町・墨東がどんなにもつ焼き天国でも、味噌ダレが食べたくなったら城西、特に西武線・東武線エリアへ行くしかありませんでした。

そんな状況の中、2010年末に、西武新宿線の野方駅前にある人気やきとん店「秋元屋」で修行された方が、台東区の御徒町に店を開いたのです。

それが今回ご紹介する『やきとん ま~ちゃん』です。

旧店舗時代の「やきとんま~ちゃん」

下町エリアで貴重な味噌ダレの味わいが楽しめる酒場として、インターネットの口コミで瞬く間に広まった『やきとんま~ちゃん』は、そのやきとんの美味しさから行列のできる人気店となりました。

それから14年。2024年3月、界隈の再開発が進む中、立ち退きという形で一時閉店してしまいます。

新店舗での営業を再開したのは、閉店から3ヶ月が経った2024年6月6日。初日から大勢のファンが駆けつけました。

新店舗は以前よりやや広くなった印象です。入って右に焼き台とそれを囲むL字カウンターという造りも同じです。

ただ、以前よりも空間にゆとりがあるように感じます。とくにカウンター席の後ろの通行が楽になったのはメリット。また、カウンターが分厚い一枚板だったり、立ち上がり部がタイル張りだったりと、以前よりも安定感のある雰囲気にまとめられています。

店の奥には2~3人用のテーブル席もあります。新店ということで、以前よりゆとりのある排煙設備なのも嬉しいポイント。それでも、やきとん店ですからオシャレ着で飲みに行くのはおすすめしません。

店主の加藤 勝さん。まさるさんだから「ま~ちゃん」なんですね!

焼き台に立って15年以上。炭火を巧みに操り、焦げやすい味噌ダレも最高の焼き具合で仕上げてくれます。元バーテンダーさんだけあって姿勢が素敵。

品書き

お酒

  • 樽生ビール アサヒ生ビール:440円~
  • 瓶ビール サッポロラガービール中瓶:770円
  • キンミヤ焼酎(好きやねん)梅割り:473円・コーヒーロック:583円・コーヒー豆乳:605円
  • 特製ボール:495円
  • バイスサワー:528円

仲乗さん・極寒水・宮の雪:各693円

  • もつ煮込み・コブクロ刺し・センマイ刺し・牛シロ刺し:各550円
  • ポテトサラダ・豚足:528円
  • 串焼き れば・はつ・かしら・はらみ・たんした・ちれ・ねぎちれ・がつ・しろ・てっぽう・あぶら・かしらあぶら・はつもと・たんすじ・ウインナー:各198円
  • たん・のど・がつ芯・なんこつなど:各220円
  • ばら・シロコロ:各275円
  • つくね・えのき肉巻き・かぶ肉巻き・肉巻きトマト:各308円

ますます美味しくなった!濃厚味噌ダレ焼き

サッポロラガーと特製ボール

やきとん以外のサイドメニューは比較的シンプルですが、それでも部位のバリエーションが豊富。コンパクトなお店なのにこれだけ色々仕込んでも大丈夫なのは、さすがは人気店故の回転の良さ。お酒の品揃えも充実していて、何から飲もうか悩んでしまいます。

ということで、悩んだら定番のビールから。赤星ことサッポロラガーで乾杯!

定番のお酒といえば、墨東エリアに多い色・風味付きの焼酎ハイボール「特製ボール」もあります。ジョッキも焼酎も冷やした氷なしのスタイルが嬉しい!

煮豆腐

牛の小腸やスジ、ギアラ、豚モツなどを味噌味で煮込む『ま~ちゃん』こだわりの煮込み。そこから豆腐だけをとった煮豆腐もあと引く美味しさです。

箸休めにセンマイ刺しとポテトサラダ

ピリ辛タレで食べるセンマイ。噛むほどに濃厚な旨味が広がります。

自家製のポテトサラダ。ねっとりとしていてお酒が進む味付けです。

梅割り

やきとんを前にして梅割りをいただきます。脂の強い豚モツには度数の高いガツンとした甲類焼酎が合いますから。

やきとん各種

焼台からは味噌と炭火のこうばしい香り香りが漂ってきました。

味噌ダレ焼きというメニューがあるわけではなく、やきとんの味付けをタレ・塩・味噌の3種類から選びます。味噌ダレが合うのは、かしらやちれ、はらみなどです。

ということで、まずはかしらから。これが大定番!比較的ポーションが多くジューシー。それに負けないコク深く甘い味噌ダレが最高にマッチしています。

適度に脂がのった部位が合うのですが、チレにもぴったり。独特な食感が苦手な方がいらっしゃるかもしれませんが、口の中で溶けていくような仕上がりできっとクセになります。

そして、こちらがはらみ。タレとはらみの食感は漬け込み系ホルモン焼きに近い印象です。

シロはタレがおすすめ。よく下処理されており脂が落とされ、”フニ”と”パリ”がまだらにくる食感です。噛み切れないタイプではありません。味噌ダレが有名なお店ですが、このシロも十分に主役級です。

テッポウなど、その他のモツもどれも鮮度の良さを実感するもの。

レバ元です。プリンとしたレバーとはまた違ったある程度の噛みごたえがあるスジがあり、これも絶品。鮮度が良くないとこれほど美味しくできないと思いますが、店主さんの気合を感じる一品です。(提供は入荷次第)

バラエティーある酎ハイ類

シャインマスカットサワーは、この通り華やかなもの。風味豊かでしっかり甘め。

酒場ドリンクでビールと並ぶ主役のレモンサワーは、花月炭酸(野中食品)のレモンです。ハイサワーよりもマイルドでやや甘め。

酒場系サワーでホッピー、ハイサワーと並ぶ御三家的存在ともいえるバイスサワーもあります。甘そうで甘くなく、余韻はすっきり。実は梅味ではなくりんご果汁。

サワー類で私の一番のおすすめはコーヒーの豆乳割り。コーヒー豆とキンミヤ焼酎という酒場好きでなければ疑問に思う組み合わせにさらに豆乳を加えたもの。あとひく美味しさなんです。

ごちそうさま

相対的に満足度が非常に高いやきとん店。移転で味が変わるパターンはありますが、ま~ちゃんは更に美味しくなったように思います。これからも10年、20年と続き老舗酒場と言われるようになると思います。

店名やきとん ま~ちゃん
住所東京都台東区東上野1-22-6
営業時間火・水・木・金
17:00 – 23:00
L.O. 22:00
土・祝日
16:00 – 23:00
L.O. 22:00
月・日
定休日
創業2010年12月20日開業 2024年6月6日移転再開