王子『立ち飲み いこい王子音無川店』え、赤羽いこいが王子に!?開店前徹底取材

王子『立ち飲み いこい王子音無川店』え、赤羽いこいが王子に!?開店前徹底取材

赤羽で半世紀以上にわたって親しまれてきた老舗立ち飲み酒場『いこい』が、2024年3月1日にJR王子駅前に3号店をオープン。こちらの店舗でも、酎ハイ230円、瓶ビール大瓶490円、刺身180円~という驚くべき安さが維持されています。今回、新店の様子を一足先にご紹介します。

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計画は8年前からあった

首都圏在住の大衆酒場好きならば一度は聞いたことがある赤羽の『立ち飲み いこい』。東京北区に本社を構える1952年創業の酒販店「アサヌマ」の系列店舗です。

工業地帯で今よりもずっと夜勤労働者多かった赤羽では、酒販店「アサヌマ」の角打ちが朝から賑わうようになり、1970年より、同社の角打ちは立ち飲み『いこい』として分離しました。酒販店そのものも北区神谷へ移転したため、『いこい』は立ち飲み専門店となります。

2012年に赤羽の本店を建て替える際に、本店近くに仮店舗を開き、本店建て替え後も仮店舗の営業を続けたため、『いこい』は赤羽駅東口で12年間2店舗体制で続けてきました。

そんな『いこい』が、2024年、突如、北区王子に出店することを発表。なぜこのタイミングなのか、アサヌマの社長、廣瀬さんに尋ねると「実は8年ほど前から、この場所に店を開きたかったんです」とのこと。

目の届く範囲内でそっと店を増やせたら…ということですが、同社は酒販店ですし、『いこい』の系譜にある全国チェーンの『晩杯屋』とのバランスもありそうです。

くるくる回る看板が目立つ外観

さて、気になる店舗ですが、JR王子駅の改札から徒歩30秒ほどの好立地です。老舗のおでん立ち飲み店などがある線路脇の小路にあり、社長の”きもいり”であるパトライト付の回転看板がクルクルとアピールしています。

飲み屋が多い場所柄、多くの人が注目しているようで「あのいこいができるの?嬉しい」と、店の看板を見ながら口々に話していました。

内観

店内は変形コの字カウンターと、壁側から突き出た2名テーブルが数卓ある完全立ち飲みスタイルです。店の作りは『いこい本店』に近づけており、『いこい』好きならばすぐに慣れるはず。

手元に品書きがないのも本店と同様です。壁に貼られた短冊メニューを確認して、気になるものを注文。単品価格が非常にリーズナブルなので、駄菓子を選ぶようにいろいろ挑戦してみたくなります。

ホワイトボードメニューを充実されたいと廣瀬社長。

同社は酒販店の系列店ながら魚介類の仕入れにこだわりがあり、豊洲市場の仲卸との深い付き合いがあり、2019年頃までは毎日市場へ買付にいっていたそうです。現在は配送方法がかわりましたが、それでも市場との関係は変わらず続いているとのこと。

今後、季節の魚介類が並ぶようになるのが楽しみです。

業界関係者も驚く安さ

お酒

  • 樽生ビール サッポロ生ビール黒ラベル:500ml 430円
  • 瓶ビール アサヒスパードライ・アサヒ生ビール・キリンクラシックラガー・サッポロラガー大瓶:各種490円
  • 日本酒 福徳長酒類 菊源氏:230円
  • 特別本醸造 朝日酒造 久保田:390円
  • 宝焼酎ハイボール:230円
  • ゴールデンハイボール:290円
  • 復刻いこいパンチ:350円
  • お茶割り 宝抹茶・ポッカサッポロ玉露・ポッカサッポロ北海道コーン:各310円
  • 生すだち・ゆず・青みかんサワー:290円
  • 電気ブランハイボール:310円
  • ホッピーセット:430円

料理

  • 塩昆布ピーマン:160円
  • 切りこぶ煮:160円
  • 長いもぬた:230円
  • 揚げ出し豆腐:180円
  • コブクロポン酢:200円
  • もつ煮込み:150円
  • 自家製チャーシュー:190円
  • レバホルモン:250円
  • 野菜天ぷら:190円
  • まぐろ刺身:180円
  • 串焼きタン・シロ・豚バラ・なんこつ・レバー・ハラミ ※2本~:120円/本

一人でも色々食べられる嬉しさ

サッポロ生ビール黒ラベル(430円)

コの字カウンターの手前側(入り口側)に煮込みの鍋を置き、その横にディスペンサー(ビールサーバー)を置いたスタイルも本店と同じ作り。ビールと強炭酸と焼酎を出せる大型のマルチサーバーが導入されています。

冷えたジョッキに豪快に注がれたサッポロ生ビール黒ラベル。昔ながら500mlジョッキはどっしりと重たく、これが嬉しい!それでは乾杯

まぐろ刺身(180円)

スピードメニューの名物は昔から「煮込み」と「まぐろ」です。ねっとりと濃厚なまぐろでした。

宝ゴールデンハイボール

ハイボールといってもウイスキーではなく甲類焼酎です。樽貯蔵した焼酎を一部使用しているためほんのり黄金色なのでゴールデン。晩杯屋でもおなじみですね。

もつ煮込み(150円)

数十円値上げしたけど…と本店の店主さんは話しますが、それでも驚きの安さです。大鍋でグツグツ煮込まれており、注文が入れば最速3秒で提供してくれます。

味噌ベースの豆腐入りで結構量があります。さすがは老舗だけあってクサミはなく、トロトロに仕上がっています。

肉豆腐(190円)

もうひとつの鍋で煮込まれているのはすき焼き風の肉豆腐です。

溶けかかっている玉ねぎ、肉の脂をすった豆腐がクセになる一品。

ポッカサッポロ玉露ハイ

『いこい』に限らず老舗で親しまれている味の濃い「玉露入りお茶(業務用)」をつかったお茶ハイ。これを飲むと、なんだかホッとします。

せっかくなので、お茶ハイの飲み比べをしてみました。こちらは、予め焼酎と抹茶をブレンドした宝酒造のリキュール「宇治抹茶のお酒」です。

やや甘いお酒ですが、それを宝酒造さんに話すと「ソーダ割りにすると引き締まってなゆさん好みだと思います」とのこと。一般的なお茶割りと違い、濃縮しているRTS(Ready To Serve)ならではの飲み方!

お茶ハイのソーダって不思議に思うかも知れませんが、意外なほどしっくりきます。

マカロニサラダ(130円)

黒胡椒と潰した卵がアクセント。

塩昆布ピーマン

箸休めにこういう一皿が嬉しいですね!

レバホルモン(250円)

『いこい』のロングセラー。食べごたえがあり、衣のザクザクとした食感がビールを誘います。

瓶ビールは、アサヒ、キリン、サッポロの3社が揃っており、アサヒはなんと「アサヒ生ビール マルエフ」の大瓶が用意されています。※品書き記載されていませんが、アサヒスーパードライもあり注文可能。オペレーションをシンプルにするためとのこと。

大瓶のマルエフ、どっしりとしていてカッコイイ!

大手ビールは1世紀以上の歴史がありますから、味だけでなく銘柄が持つイメージも重要な要素だと思います。キリンビールからは、同社の定番銘柄では唯一の熱処理ビール、昭和の味を今に伝えるキリンクラシックラガーが選ばれました。やっぱり、酒場はこれですよね!

きんちゃく玉子煮(200円)

王子なので玉子料理を加えたかったと社長。甘く煮込まれており、中にはいる玉子は浸透圧で固くなっています。リピートしたくなる新メニューです。

自家製チャーシュー(190円)※写真は2人前

本店でも大人気、濃厚な味の自家製チャーシューは王子の新店でも楽しめます。

梅酢と麹のDr.トマトハイ(380円)

『いこい』の酎ハイシリーズの中では高級な、名前に個性のあるトマトハイです。北海道美瑛町から冷凍で取り寄せたトマトジュースで、甘麹と梅酢で味が整えられており飲みやすかったです。翌朝、健やかに起きられそう。

野菜天ぷら(190円)

天つゆはつきませんが、100円台で天ぷらが食べられちゃう。

カキフライ(190円)

アジフライも100円台。さすがに2個だけですが、むしろ、一人飲みでもいろいろ食べたいですから大歓迎です。

揚げ出し豆腐(180円)

揚げてからあんをかける。安くてもすごいちゃんとしているんです。

串焼き(120円/本)

かしら串焼き。これだけメニューがあるともつ焼きになかなかたどり着きません。

いこいパンチ(350円)

復刻の味。いこいでしか飲めないチューハイです。レシピは内緒とのこと。

ごちそうさま

午前11時開店、駅前にあって使い勝手抜群の酒場の誕生です。新しい店舗なので、若いお客さんでも入りやすい雰囲気だと思います。

いこいのルールは、初回注文時にお酒と料理を1杯・1品以上注文(一人あたり)し、揃ったタイミングでキャッシュオン。おごりおごられ禁止。灰皿はありません。みんなが心地よく飲める店にしたいですね!

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/株式会社アサヌマ、酒類関連メーカーの皆さん)

店名立ち飲み いこい王子音無川店
住所東京都北区岸町1丁目1−10 成田ビル
営業時間11:00~22:00 基本無休
オープン2024年3月1日