経堂『つきや酒店』小田急沿線で貴重な角打ち!お燗のプロがいる店

経堂『つきや酒店』小田急沿線で貴重な角打ち!お燗のプロがいる店

2024年2月28日

小田急線経堂駅から徒歩5分。経堂西通りにある『つきや酒店』は、日本酒へのこだわりが強い街のお酒屋さん。店の裏に飲食スペースがあり、午後は角打ち営業を行っています。

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やっとみつけた小田急沿線の角打ち

こだわりのあるお酒を軽く飲みたいというときに角打ちは重宝するのですが、小田急沿線にはなぜか角打ちが少ないです。どこかにないものかと探し歩く中、経堂駅から西へ伸びるレトロな商店街にある『つきや酒店』にたどり着きました。

一見すると店内は日本酒を中心とした普通のお酒屋さんという雰囲気。ベテランのご夫婦がのんびりと切り盛りされています。ですが、なにやら奥があるようです。「店内で飲めますか?」と訪ねると、奥へどうぞと通されました。

店の奥は、一杯売りで飲めるお酒がずらりと並んだカウンターがありました。ここは知る人ぞ知る日本酒ファンの隠れ家です。店を建て替える際に飲食店を併設しようと準備していた空間を、4代目が角打ちとして使おうと改装したそうです。

飲み比べと手づくりのおつまみペアリングを楽しむ

製造にこだわりを持つ酒蔵から、店主さんが共感したものだけを集め、その背景を含めて楽しんでというスタイル。

1合単位のグラス売りのほか、飲み比べセットもあります。

日本酒のタイプにあわせたおつまみも充実。女将さんの手づくりです。

お燗番がいる酒屋

4代目店主の柱さんは、家業を継ぐ前に別の仕事をされていた方。米づくりや醸造にも知識がある方なので、前職は酒メーカーか酒問屋かなと思いましたが、なんと体育教師だったそう。持ち前の熱心さで、興味を持ってお酒の道を探求されています。

例えば、お燗するちろりの材質の違いで変わる酒の味。

酒器の形状の違いで感じ方は大きく異なることも4代目が伝えたいこだわりのひとつ。実際に1合のお酒を複数の平盃に注ぎ、体験することができます。

盃台(はいだい)のコレクションも興味深く、角打ちながら杯台をつかって飲ませてくれます。

「にいだしぜんしゅ」のオーク樽熟成のお燗を盃台に載せた平盃で飲む。なんとも楽しい経験になりました。

こだわりのお酒の飲み比べも、おもしろい銘柄ばかり。天領、京の春、仁井田本家などの蔵との関係が深いそうです。普段飲まないお酒との偶然の出会いがあるのが角打ちの魅力ではないでしょうか。

ごちそうさま

日本酒に加え、ワインやクラフトビールもあります。小田急線沿線が生活圏のお酒好きの方はぜひ一度訪ねてみてはいかがでしょう。アットホームな空間でのんびりと飲むひとときはイイものです。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名つきや酒店
住所東京都世田谷区経堂3−3−19
営業時間営業時間(角打ち営業)
火・水・木・金15~21時(L.O 20:30)
土 13時~21時(L.O 20:30)
定休日
日曜・祝祭日・第1・3月曜日
創業1930年
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