阿佐ヶ谷『春日』知る人ぞ知る酒場。伊那出身の大将がつくる郷土料理と安旨な刺身!

阿佐ヶ谷『春日』知る人ぞ知る酒場。伊那出身の大将がつくる郷土料理と安旨な刺身!

長野県の伊那出身の大将と女将さんが二人で切り盛りする居酒屋『春日』。入れ替わりも早い阿佐ヶ谷の酒場の中で、この店は続いています。人気の理由は、寿司の修行を経験した大将の刺身と、伊那の郷土料理、そして女将さんの笑顔でしょう。

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夫婦二人三脚で数十年。阿佐ヶ谷の隠れ家

狭いところで道幅2mほどしかない路地にびっしりと飲食店が立ち並ぶ阿佐ヶ谷一番街は、街歩き好き、酒場巡りが好きな人なら、誰もがワクワクする飲み屋街。駅前の再開発が各地で進む東京にあって、中央線の高架横にこのような場所が残っているのは嬉しい限りです。

今回訪ねる春日は、一番街からさらに入った先にあり、「知る人ぞ知る」というロケーション。

創業は30年以上前。長野県の伊那地方出身の大将が、寿司屋での修業を経て独立。魚料理と信州の郷土料理で阿佐ヶ谷のノンベエさんたちを魅了してきました。

なかなかディープな雰囲気ですが、暖簾をくぐってしまえばそこは故郷のような安心感に包まれています。笑顔で迎えてくれる女将さんにホッとしたら、さあ、ビールが飲みたくなってきます。

品書き

お酒

  • 樽生ビール サッポロ黒ラベル中:650円
  • 瓶ビール大瓶 アサヒスーパードライ・キリン一番搾り・サッポロ黒ラベル:各600円
  • 日本酒 宝酒造 松竹梅:小480円・大880円
  • 冷酒:900円

料理

  • 刺盛り:1,000円
  • マグロ中トロ刺し:800円
  • カツオ刺し:790円
  • アジ刺し:780円
  • イカ刺し:680円
  • タコ刺し:780円
  • 馬刺し:1,000円
  • ガヤガヤサラダ:800円
  • ローメン(伊那地方名物):690円
  • ハムエッグ:580円
  • 串カツ:750円
  • 肉じゃが:480円
  • お新香:380円

これぞ、大衆酒場。大将と語らいながら――

キリン一番搾り(600円)・アジ刺し(780円)

大将の目の前、カウンター中央の特等席に通していただけて上機嫌です。まずはキリン一番搾りの大瓶をもらって乾杯

大将には自慢の刺身を用意していただきました。

マグロ中トロ刺し(800円)

こちらはマグロ刺し。赤身から中トロへのグラデーションが美しいですね!ねっとりとしていて旨味濃厚。発色もよく、良いマグロでした。

松竹梅 大徳利(880円)

美味しい刺身には、お酒が欲しくなる!2合近く入る大徳利をもらって、ちびりちびりと。女将さんや大将、同席頂いている皆さんと世間話をしながら、少しずつ酔があがってくる心地よいひととき。

ニラたま(480円)

伊那地方名物の「おたぐり」(馬肉煮込み)やローメン(羊肉の太麺ヤキソバ)なども人気ですが、素朴なニラ玉もいい味です。

ガヤガヤサラダ(800円)

黒板の品書きでずっと気になっていた料理が「ガヤガヤサラダ」という料理。

「名前から想像がつかない料理はとりあえず頼んでみる」というのも酒場めぐりの醍醐味です。でてきたものは、マグロ、カツオ、タコを豪快に盛り付けた和風ドレッシングのサラダでした。

ネーミングの由来は、みんなでつまんで”ワイワイ・ガヤガヤ”盛り上がって欲しいから、とのこと。

冷酒 加賀鳶(900円)

刺身が続きましたから、自然とお酒も進みます。せっかくですからお燗のつぎは冷酒にしましょう。銘柄は加賀鳶 極寒純米 辛口。金沢の酒蔵・福光屋のお酒です。米の旨味がありながらも軽快な味。

肉じゃが(480円)

素朴な美味しさにホッと癒される肉じゃが。甘めの優しい味です。

ごちそうさま

ゆったりとした時間が流れる『春日』は、杉並区で飲んでいることを忘れるほど、のんびりしたひとときが過ごせる酒場です。ご夫婦の優しさに触れて、すっかり上機嫌です。さあ、心も満たされましたからもう一軒、どこかハシゴしちゃいましょうか。

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ SPECIAL THANKS/Syupo酒場部の皆さん)

店名春日
住所東京都杉並区阿佐谷南2-21-9
営業時間営業時間
17:00~24:00
定休日
日曜日