池袋『旨い酒とメシ 天狗』旬鮮酒場がイメージ刷新!気になる新メニューは?

池袋『旨い酒とメシ 天狗』旬鮮酒場がイメージ刷新!気になる新メニューは?

2023年3月19日

東京・池袋にある「旬鮮酒場 天狗」が『旨い酒とメシ 天狗』として、2023年3月16日に新装開店しました。創業以来、多くのファンに愛され続けてきた肉豆腐やサイコロステーキなどの名物料理に加え、トレンドを取り入れた華やかな料理も加わり、新しい「天狗」の形が誕生しました。今回は、新装開店初日に実際にお店を訪ね、その様子をレポートします。

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「旨い酒とメシ 天狗」とは

「旨い酒とメシ 天狗」(従来の「旬鮮酒場 天狗」)は、テンアライド株式会社が展開するフラッグシップブランドの一つで、肉豆腐やサイコロステーキなど安定して美味しい料理と、清潔感があり幅広い世代が落ち着いて飲める店内が特徴です。今回のリニューアルでは、豊富な料理に加え、少人数やおひとり様にも日常的に利用しやすいスタイルに変更し、より多くの人に愛される店を目指すとのこと。また、店内のデザインも、日本らしさを前面に押し出し、インバウンド需要にも対応するようになっています。

これまで同社が育ててきた、低価格業態の「神田屋」、食堂業態の「てんぐ大ホール」などの新業態開発の経験を活かして、いよいよメインブランドのリニューアルとなりました。

旨い酒とメシ 天狗 池袋東口店

テンアライドの居酒屋業態は利用者の平均予算順に「旬鮮酒場 天狗」、「テング酒場」、「神田屋」となっており、「旬鮮酒場 天狗」が同社の旗艦ブランドです。”旬鮮”業態は新宿西口パレットビル店、秋葉原店、新橋店、浜松町南口店、宮益坂店、そして池袋東口店の6店舗。リブランディング第一号となったのは池袋東口店でした。

旨い酒とメシ 天狗の新装開店には多くの期待が寄せられ、ついに3月16日、オープンの日を迎えました。店の場所は、東京都豊島区東池袋の山手ビルB1F。席数は168席で、月~土は11:30~23:00、日曜日や祝日は11:30~22:00まで営業しています。店内には、個性的な天狗の絵柄を増やしつつも従来の旬鮮酒場の老若男女が気持ちよく使える雰囲気です。

品書き

新装開店に伴い、創業以来の名物料理に加え新メニューも登場。従来の客層に加え、リニューアル後は若い世代も楽しめる個性的な料理や手頃な価格の料理もあり、より幅広い層にオススメできる内容になったように思います。

お酒

  • 樽生ビール ビア・ブラウン生(天狗限定のプレミアムビール):462円
  • 樽生ビール サッポロ生ビール黒ラベル:429円
  • 瓶ビール サッポロラガー大瓶:759円
  • シークァーサーサワー(長年こだわりのある商品):495円
  • 檸檬サワー(オリジナル配合で甘くない):385円
  • 緑茶ハイ(サッポロ飲料時代から続く玉露茶使用):385円
  • デュワーズハイボール:319円
  • デュワーズ12年:539円
  • ボンベイジントニック:539円
  • 日本酒 加藤嘉八郎酒造(山形・鶴岡)大山 本醸造:429円~
  • 日本酒 大山 本醸造生々酒『いよいよ華やぐ』:495円
  • 赤ワイン ミディアムボディ プラテッリ モンテプルチアーノ ロッソ ピチェーノ D.O.C Pratelli(イタリア・マルケ):495円
  • 白ワインヴェルディッキオ ディ カステッリ ディ イェージ クラシコ(イタリア・マルケ):495円

料理

  • 肉豆腐(1962年創業時から続くメニュー):495円
  • サイコロステーキ(1984年から続くファンの多い料理):649円
  • 九条ねぎとぐつぐつ出汁のだし巻き卵:649円
  • 味濃いめ焼餃子:495円
  • 手包み大焼売:495円
  • チキン南蛮:869円
  • 洪水まぐろの贅沢のっけ寿司:825円
  • アボカドとサーモンのやみつきのっけ寿司:759円
  • 漬けかつおののっけ寿司:759円
  • こぼれいくらとほぼかにののっけ寿司※カニ風蒲鉾:869円
  • 刺身3種盛り:759円
  • 羅臼産 真ほっけ一夜干し:935円~
  • 大きなジューシー葱間:242円/本
  • 大きなアラビキ塩つくね:308円/本
  • フランス産切りたて生ハム:462円
  • ロングチョリソー:605円
  • 30年不変のネギチヂミ:495円
  • 牡蠣味噌:495円
  • 粉雪ゼッポリーニ:385円
  • イタリアンマルゲリータ:605円
  • 〆の小皿蕎麦(そばもつゆも内製):385円
  • 黒チャーハン:605円
  • 太めのソース焼きそば:759円
  • バニラアイス(なんと内製!):462円

2時間飲み放題付き コース:3,500円

50年以上かけて磨き上げた天狗がおもしろい

サッポロラガービール(759円)

「天狗」の1号店は1969年に、池袋に誕生しました。当時の飲み物は日本酒の新政 特撰樽酒と、ビールのサッポロビールの2種類のみだったそうです。その後、「天狗」は樽生ビールや、関係の深い酒卸・岡永が扱うこだわりの地酒、そして天狗自身が輸入したワインなどを取り入れ、総合的な居酒屋のメニュー構成のお手本をつくってきました。

そうした歴史を考えて、サッポロビール(現在のサッポロラガービール「赤星」)をチョイス。ビヤタンを満たして、それでは乾杯!

肉豆腐(495円)

赤星と並んで50年以上続いてきた料理が肉豆腐(創業時は肉どうふ)です。改良に改良を続けてきた天狗の肉豆腐はファンが多く、最近ではスーパーの冷凍食品コーナーでも販売されています。

美味しさを追求するために、肉の加工やタレの調合、豆腐の原料となる豆乳づくりまでを自社で内製しているのですから驚きです。

ビア・ブラウン生(462円)

天狗のドリンクといえば「ビア・ブラウン」という常連さんも多いのではないでしょうか。昔からの天狗ファンにはおなじみですが、このビールはなんと天狗でしか飲めません。濃い味ですが余韻は穏やかで料理が進む素敵なビールです。製造はサッポロビール株式会社に委託されています。

サイコロステーキ(649円)

筆者の大好物「サイコロステーキ」は、リブランディングによるメニュー改定も乗り越えて、伝統名物の二枚看板を飾っていました。サイコロステーキを居酒屋のおつまみとして定着させたのは、天狗の影響が大きかったと言われています。

ニュージーランド産の牧草牛のハラミを使うのがこだわりで、最近はこのハラミステーキに特化したステーキ店「ジュークステーキ」も開くほど。

活どじょうから揚げ(495円)

日本酒を飲む人には馴染み深い天狗の活どじょうから揚げ。カウンターで飲んでいると目の前で泳いでいるのが見えることがありますよね。数量限定、パリッとしていて中はジューシー。ほのかな苦味がお酒を進ませます。

出汁巻き卵(649円)

「天狗」で使われる卵は、千葉などの契約農場で親鶏が育成、採卵まで一括管理されたもので、各店に直送されています。

この卵を使って、手間のかかるだし巻きも店の厨房で調理。熱した器でグツグツと音を立てる出汁とともに運ばれてきます。ふっくらとしていて味が濃厚で、一度食べたらやみつきになること請け合いです。

生春巻き(649円)

海老とアボカドを巻いた生春巻きは、ニョクマムをベースのソースとともに提供されます。これと同じものを上野の『ベトナムキッチン Enjoy Vietnam』(天狗系)で食べました!野菜がしっかり食べられるので気に入っています。

焼餃子8個(450円)

皮も餡も自社でつくる、居酒屋用に濃い味にまとめた焼餃子です。こちらは旬鮮酒場時代から続く安定の一品。

手包み大焼売(495円)

次に注文したのは焼売です。従来の焼売よりも大きい、リブランディング後の新メニュー。なんと卓上で蒸し上げるというギミックです。

火が消えたところで蒸籠の蓋をあけると、ゴルフボールより大きそうな焼売が登場。ふっくら、モチモチに仕上がっています。やや粗めの具が食感に個性を与えていて、大きくてもペロリと食べてしまいます。

檸檬サワー(385円)

テング酒場や神田屋のパンチレモンサワーがやや甘いと感じる人には、『旨い酒とメシ 天狗』の檸檬サワーを試して欲しいです。ポッカサッポロが発売する複数の割材を独自配合したもので、すっきりとした後味になっています。

緑茶ハイ(385円)

老舗の酒場でお馴染み、サッポロ 業務用 玉露入りお茶(ポッカサッポロ)をつかっている緑茶ハイです。昔からある緑色の濃いあのお茶。一部の酒場ファンの間では熱狂的に飲まれている玉露ですが、新しくなった天狗でも変わらず楽しめます。熊本県産玉露を使用しているというのが豆知識。

洪水まぐろの贅沢のっけ寿司(825円)

こちらもリブランディング後の新メニュー。豪快な盛り付けで写真映え間違いなし!最近注目されている「アテになる寿司(つまめる巻きずし)」です。

商品メニューよりもさらに盛りが豪華ですが、けして取材対応用ではないとのこと。すき身の部位なので柔らかく脂がのっていました。

こぼれいくらとほぼかにののっけ寿司(759円)

もうひとつ、インパクトのあるのっけ寿司をお願いしました。こちらはアボカドマヨネーズの上にカニかまぼこといくらを溢れるまで盛り付けたもの。幅広い世代に向けた新メニューですね!

砂肝アーリオオーリオ(462円)

大ぶりの砂肝を唐辛子とニンニクと一緒にパリッとするまで炒めた料理。軽く欧風テイストを入れてきた天狗らしい料理かなと思います。デュワーズハイボールと相性抜群です。

ドレッシングが主役のテングサラダ(828円)

蕎麦つゆからドレッシング、ステーキソースまで自社でつくる天狗らしさが際立ったサラダです。コク深く濃厚なドレッシングがサラダですらおつまみに変えてくれます。

チキン南蛮(869円)

最後にもう1品、新メニューを注文してみました。もも一枚肉をまるごと揚げて甘ダレをかけたチキン南蛮です。卵1個分が入ったタルタルが別皿で提供されるのがこの料理のポイントです。

まずはハサミでカットして…

タルタルは卵がゴロンと茹でたまま載っていますので、これを適度に崩してソースと混ぜ、切り分けたもも肉にかけて完成。

揚げ物大好き、お腹いっぱい食べたい!という人にはたまらない料理でしょう。

サッポロ生ビール黒ラベル(429円)

そうそう、テング酒場や神田屋と違い、リブランディングされた『旨い酒とメシ 天狗』では、引き続きディンプル型の天狗ジョッキが現役で使われています。

このジョッキはドイツのビアホールを参考にしたものだそう。筆者は、やはり天狗といえばこのジョッキのイメージです。天狗グループが独自輸入するこだわりのワインや、ビア・ブラウン、そしてディンプルジョッキなど、料理以外でも「こだわりは守る」としっかり選択されているのがとても嬉しいです。

一人で気軽に新・天狗を楽しみたい方へ

『旨い酒とメシ 天狗』では、新たに立ち飲みコーナーが設置されました。専用の立ち飲みセットが用意されています。仕組みは系列の低価格業態『神田屋』に近いスタイルですが、内容は旗艦ブランドらしく豪華になっています。

利用方法

使い方は点数制。まず、利用開始時に14点分あるカードが手渡されます。

お酒は、1点のお酒は檸檬サワー他、2点はデュワーズハイボール他、3点はビア・ブラウンや黒ラベル他、4点で大山純米大吟醸生々酒やサッポロラガー大瓶など。

料理は1点で鶏皮串他、2点で焼餃子6個他、3点で肉豆腐他、4点でサイコロステーキや真ほっけの一夜干し、洪水まぐろののっけ寿司など。

1点の檸檬サワーだけ飲み続ければ14杯も飲めますが、常識的なところでは、ビア・ブラウン3点+焼餃子2点、シークァーサーサワー2点+肉豆腐3点、〆に漬けかつおののっけ寿司4点といったところではないでしょうか。

立ち飲みセットは1,980円です。

ごちそうさま

新しくなった天狗は、50年以上続いてきた同社の歴史を大切にしながら、次の世代につなぐ新たな取り組みも取り入れた非常に興味深いお店です。そこまでこだわらないといけないのかと驚かされることばかりでした。

ここ数年、天狗で飲んでいなかった方にはぜひ訪ねてほしいです。また、年齢層高めのチェーン店に感じられて訪ねていなかった20代、30代の方にも体験していただきたいです。

リブランディングによって、チェーン居酒屋の本質的な価値は何かを改めて考えさせられました。

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/テンアライド株式会社・株式会社岡永・サッポロビール株式会社・ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社)

店名旨い酒とメシ 天狗 池袋東口店
住所東京都豊島区東池袋1-3-6
山手ビルB1F
営業時間月~土曜日
11:30~23:00
(3/16~3/19のみ16:00~23:00)
日曜日・祝日
11:30~22:00
開店した年2023年3月16日