中野新橋『山形料理と地酒 こあら』看板料理の芋煮など産地直送食材を使った料理が勢ぞろい

中野新橋『山形料理と地酒 こあら』看板料理の芋煮など産地直送食材を使った料理が勢ぞろい

2023年3月21日

中野区本町にある山形郷土料理の店『山形料理と地酒 こあら』を訪ねます。「芋煮」や「だし豆腐」などの郷土料理はもちろん、肉料理も野菜も、調味料に至るまで山形づくし。古民家風の温かみがある内装もあって東北へ旅行したような気分になれるお店です。

(タイアップ:月山酒造株式会社)本記事は、山形 銀嶺月山(ぎんれいがっさん)の蔵元である月山酒造と共同制作です。

山形出身の常連さんが料理長になった!?

外観

中野新橋で幅広い世代から人気の店といえば『山形料理と地酒 こあら』です。筆者も以前から評判を聞いていましたが、今回初めて訪ねることになりました。

場所は東京メトロ丸ノ内線の中野新橋駅から徒歩2分ほどの神田川近く。中野坂上からは10分ほど。この界隈は住宅街の中にポツポツと良い店があるので楽しいです。

内観

店に入ると、まるで東北の酒場にいるかのような雰囲気が漂っていました。高い天井と厚みのあるカウンター、風格ある調度品や家具が配置された店内を、柔らかな電球色が照らしています。

食器の隅々までこだわりが感じられるのですが、このあと店長さんに料理への想いを聞いて、さらに驚きました。

店長さんに聞く、店名の由来

店長の田島さん。ご出身は広島。

誰もが気になること。なぜ山形郷土料理のお店なのに、店名が「こあら」なのか。店長の田島さんに聞きました。

「当店は2011年に創業し、最初は山形料理の店ではなく、手頃な価格で楽しめる酒場としてスタートしました。社長が酒場らしくない名前にしたいと考え、『こあら』と名付けたと聞いています。社長も山形出身でしたが、開店初期からの常連客である我妻さんもまた山形出身で、その後店で働くことになりました。そこで、山形料理の店に転換することになり、現在の『こあら』の姿になっていきました」

現在我妻さんは系列店を含む全店の総料理長をされているそうです。お客さん発信で業態を変えていくって凄いですね!

それでは気になる料理を見ていきましょう。

品書き

  • 芋煮:お椀500円・小鉢(2~3人前):750円
  • 玉こんにゃく:440円
  • だし豆腐:500円
  • しそ巻き天ぷら:500円
  • イカゲソ天ぷら:550円
  • 山形漬物盛り:660円
  • 冷ったい肉そば:900円
  • 冷ったい肉中華そば:900円
  • 手打ちざるそば:800円
  • 蔵王牛のたたき:2,200円
  • 山形豚低温ロースト:1,500円
  • 山形さくらんぼ鶏のもも肉漬け込み焼き 山形醤油の実のせ:880円
  • 山形白鷹町馬刺し:1,800円
  • お造り盛り合わせ:1,500円
  • おばんざい3種盛り:1,200円
  • 山形季節野菜の天ぷら盛:950円

(筆者が気になるものを抜粋して掲載。価格は掲載時点のもの)

冷たい料理には冷酒、温かい料理にはお燗酒

だし豆腐と銀嶺月山 月山の雪

山形を代表するおつまみのひとつ、だし豆腐。すっきりとした春から夏にピッタリの料理です。あわせるお酒は、出羽三山の麓にある酒蔵・月山酒造がつくる「銀嶺月山 月山の雪」の冷酒。出羽燦々を50%まで磨いた純米吟醸で、華やかな香りが印象的です。

玉こんにゃくと銀嶺月山 純米酒

山形出身の料理長考案のレシピばかりですし、こんにゃくもわざわざ山形から仕入れたもの。そして合わせるお酒も山形の銀嶺月山。旅行好きの筆者としてはとても嬉しい組み合わせです。

温かい料理には純米酒をぬる燗ほどにつけてもらい、温度を合わせるのがポイント。

お願いしていた芋煮が運ばれてきました。芋煮は山形の郷土料理として知られていますが、内陸と海沿いで味が異なることが特徴的です。「こあら」のオーナーと料理長がおふたりとも内陸・米沢出身であるため、ここの芋煮は醤油ベースで牛肉を使用しています。

芋にもこだわりがあるそう。田島さんによると、取材時に提供された「甚五右ヱ門芋」は、山形の特別な農家で育てられている伝承野菜の品種とのこと。収穫数が少なく稀少な品種であり、特に粘り気の強さや柔らかさ、煮崩れにくさなど、芋煮に適した里芋だそう。時期によっては寒河江などで生産されている「子姫芋」になるとのこと。

本場山形の評判の店に引けを取らない、滋味深くお酒とよく合う逸品でした。さすが看板料理!

山形天童の大正館がつくる一味や七味をかけていただきます。調味料を含め、隅々まで山形づくし!

やはりお客さんの多くが、だし豆腐、玉こんにゃく、芋煮の3点を注文するそうです。一人飲みならば、おつまみはこれで十分なくらいです。山形料理は”映える”色合いは少なくても、大人になってからわかる、しみじみとした美味しさがありますよね!

なにより日本酒とよくあいます。

『山形料理と地酒 こあら』では銀嶺月山のある山形県西川町から仕入れた山菜や茸で四季の山形おばんざいを用意しているとのこと。同じ西川町で醸された銀嶺月山と合わせてみると良さそうですね。

手打ちざるそばと銀嶺月山 生原酒 槽前酒

続いて、しぼりたての生原酒をそのまま詰めた「銀嶺月山 生原酒 槽前酒」をいただきました。冬季から春にかけての限定ですが、『こあら』のような山形郷土料理店で、こうした新酒と出会えるとテンションがあがりますよね!

お酒が山形の”新酒”なら、あわせる料理も山形のフレッシュな蕎麦です。「でわかおり」という蕎麦をつかった2:8蕎麦で、居酒屋ながら日々店で手打ちしているという猛烈なこだわり。

打ち立て、茹でたての蕎麦は風味ゆたかで喉越しも素晴らしいです。

落ち着いた雰囲気で楽しむ本格的な山形料理の数々に大満足です。今度はしそ巻天ぷらなども食べてみたい!

お酒は山形の地酒を順次入れ替わりながら提供されているとのこと。グラス440円~

ごちそうさま

山形県出身の人はもちろん、中野区、杉並区など、丸ノ内線沿線在住の居酒屋好きで、幅広い世代の方が常連さんなのだそう。たしかにこの雰囲気でこれだけ本格的な山形料理を食べさせてくれるなら、近くだと通っちゃいます!

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ タイアップ/月山酒造株式会社)

店名山形料理と地酒 こあら
住所東京都中野区本町3-11-9 コートダジュール1F
営業時間営業時間
17:00~24:00(L.O.23:00)
※店休:2023年3月27日(月)
日曜営業
定休日
無休
開業した年2011年5月1日