博多『旭軒 駅前本店』屋台から70年余年。15時開店の一口餃子専門店

博多『旭軒 駅前本店』屋台から70年余年。15時開店の一口餃子専門店

2022年11月21日

出張帰りにも便利。博多駅近くで15時にオープンする餃子専門店『旭軒駅前本店』。創業は1954年(昭和29年)。一軒の屋台からはじまりました。福岡らしい一口サイズのパリパリ焼餃子を肴に、キリンラガーの生ビールで乾杯しませんか。

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一日に仕込む餃子の数はなんと5000個

餃子を名物とする都市はいくつかありますが、福岡もそのひとつです。その発祥は1940年代の屋台と言われています。特徴は、小さな屋台でも食べやすい一口サイズであるということ。やがて、餃子を名物にしていた屋台が店を構えるようになり、福岡には数多の餃子専門店が誕生しました。

昭和29年に屋台で創業した旭軒は、この街を代表する「餃子の店」のひとつ。2代目が初代から受け継いだ味を守り続けています。看板に「登録商標」の文字がありますが、実際に「旭軒」は商標登録(第1782769号)されています。

JR博多駅から徒歩5分ほどの場所にあり、なおかつ15時にオープンするという使い勝手の良さから、一足早めに餃子で飲みたいお客さんたちで開店直後から賑わいます。飛行機のチェックイン時刻や新幹線の発車時間まで1時間あれば、「とりあえず旭軒」なんていう出張者が多そうです。

店内は餃子専門店らしからぬ広さで、通路やテーブル、イス同士の間隔も広め。小学校の教室より一回り広いくらい。高めの天井も相まって、開放感が心地良いです。

餃子を焼く厨房を眺めるL字のカウンターと、2名卓、4名卓テーブルがずらりと並びます。

品書き

お酒

樽生ビールはキリンラガー(RL):490円、瓶ビールはアサヒスーパードライ大瓶、キリンラガー(RL)大瓶、サッポロヱビスビール大瓶:各600円など。

日本酒:350円、焼酎はいもむぎ:各300円。ハイボールはサントリー角:350円、レモンサワーはサントリーこだわり酒場のレモンサワー:350円。

料理

焼餃子 一人前10個:380円、水餃子 一人前10個:380円、手羽先:100円、酢モツ:290円、マカロニサラダ:290円、キンピラ:290円など。

餃子以外のサイドメニューはわずかで、非常に洗練されています。

手羽先をつまみに餃子を待つ

キリンラガー生ビール中ジョッキ(490円)

旭軒は生ビールを頼む人が多い!回転がよくフレッシュな生ビールが楽しめます。銘柄は大樽のキリンラガー。一番搾りもよいですが、老舗にはどっしり構えるラガーが嬉しいです。それでは乾杯!

手羽先(100円)

餃子が焼けるまでの間、酢もつなどでつなぐのが福岡流、一般的な餃子の楽しみ方です。旭軒駅前本店ではカウンターに手羽先が山積みになっており、これが、つい摘みたくなってしまいます。1本100円という価格設定も手に取りやすいですね。

作り置きならではの引き締まった食感と濃厚な味がビールと好相性。九州らしい甘めの醤油がよくしみています。もっちりとした手羽先を頬張っていると、餃子が届きました。

焼餃子(380円)

焼餃子は1人前10個。キャベツを添えて提供するのが旭軒のスタイル。タレは予め調合済みで味ポン酢に近い味がします。柚子胡椒を添える標準的なひとくち餃子の食べ方です。

なんと厚み1.5cmもある鉄板で高温を維持しながら焼いているそう。特長を一言で表せば、「パリパリの軽さ」です。皮は驚くほど薄く、油をしっかりしいているにも関わらず軽い口当たりです。具は豚、キャベツ、タマネギなど。意外と複雑な味であとを引く美味しさです。

ビールを2杯に、餃子と手羽先。福岡の夜はまだ始まったばかりです。

福岡散策や飲み歩きのゼロ軒目におすすめの『旭軒駅前本店』へ、ぜひ!

ごちそうさま。

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名旭軒 駅前本店
住所福岡県福岡市博多区博多駅前2丁目15−22
営業時間15:00~24:00(日定休)
開業年1954年