福岡・赤坂『長酒店』昼飲み可!街歩きで立ち寄ろう、角打ちへ

福岡・赤坂『長酒店』昼飲み可!街歩きで立ち寄ろう、角打ちへ

2022年6月7日

福岡市大名の昭和通り沿い。市営地下鉄・赤坂駅徒歩3分の場所にある『長酒店』。業務用配達の傍ら立ち飲みコーナーを営業しており、なんと朝8時から営業しています。充実したお酒のラインナップはまさしく角打ちですが、女将さんの手料理も人気の理由です。角打ちながら、ボトルキープ可能。

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2020年、リニューアル!最新型のクラシック角打ちスタイル

外観

酒屋の店頭でお酒を楽しむ角打ちは、全国的に見られる日本の飲酒シーンのひとつ。地域によって立ち飲み、もっきりなど呼び名が異なりますが、広辞苑では「角打ち」として記載されています。角打ちは九州北部の方言が由来で、全国的に広まりました。

実は福岡県は日本一の角打ち件数を誇り、数を減らしつつある今でも街の至る所でみかけます。

九州最大の商業エリアである天神・大名にも数軒ありますが、今回はそのひとつ『長酒店』に立ち寄ります。

内観

半世紀を超える歴史を持つという長酒店。現在はビルに建て替わっていますが、引き続き1階に小売スペースを設けていました。2020年の秋頃には改装が行われ、コンビニ風の現代的な雰囲気に大変身。それでも、角打ちは引き続き継続しており、立派な調理スペースも完備しています。

迎えてくれる女将さんは、常連さんたちから「お母さん」と呼ばれるとても物腰柔らかな方です。

店の一角に並ぶ焼酎の瓶や紙パックは、よくみれば開封済み。なんと角打ちながらボトルキープが可能。焼酎文化圏ですから、仲間内で麦焼酎などを囲むのが当たり前なのでしょうね。

品揃え

お酒は冷蔵庫からお好きなものを自分で取り出し、その場で飲むというスタイル。角打ちなら当たり前ですが、コンビニに慣れている人はちょっとした違和感があるかもしれません。角打ちは、大人の駄菓子屋なのです。

瓶はアサヒスーパードライサッポロ黒ラベルなど。缶では大手ビール4社の主要ブランドが勢ぞろい。値段は一般的な小売価格とほとんどかわりません。発泡酒やビールテイスト新ジャンルもあり、1缶ならば200円以下でサクッと飲むことも可能です。この雰囲気の中では、1缶で終われないかもしれませんが…。

角打ちというよりは立ち飲み酒場のような厨房とカウンター。

鶏肝煮豚足餃子しめ鯖めざしおからポテトサラダ切り干し大根などがあります。

長浜の海鮮市場からはしご酒する人も

サッポロ黒ラベルと宝焼酎ハイボールレモン

朝飲みスポットでもある、長浜の海鮮市場から徒歩で梯子酒ができる距離にあり、市場帰りに立ち寄るのも良さそうです。朝から営業しているので、市場など午前中で仕事が終わる人にとってのオアシスになっています。

さて、缶ビール、缶酎ハイを取り出して、それでは乾杯。ちゃんとグラスを出してれます。

漬物(サービス)

午前中は料理を提供していないそうですが、よかったらおつまみにどうぞ、とピリ辛な白菜漬けをだしてくれました。

気分は試飲会?宝濃いお茶割りと、サッポロ男梅サワー缶

酒屋さんなので当たり前ですが、お酒の種類が非常に豊富。数人で立ち寄れば、珍しい缶の飲み比べも楽しめます。

見たことがない焼酎パックがあるなと思ったら、なんと常連さんの力作、オリジナルデザインの焼酎です。聞けば、本業もそちら方面なのだそう。常連さんの長酒店への想いが感じられますね。

穏やかなひととき。こんな福岡での時間の使い方もとても良いものです。お近くでしたらどうぞ。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名長酒店
住所福岡県福岡市中央区大名2-11-17
営業時間8:00~21:00(日祝定休)