浅草『金太楼鮨浅草中央店』週末昼飲みスポット!観光地にある普段着の寿司屋

浅草『金太楼鮨浅草中央店』週末昼飲みスポット!観光地にある普段着の寿司屋

2022年6月6日

大正13年に浅草・吉野町で創業し、最盛期は40店舗もの支店を構えた『金太楼鮨』。今回は浅草中央店から、その魅力をお伝えいたします。ふらりと立ち寄れる手頃な価格ながら、職人さんの腕は確かです。週末は通し営業しており、浅草の昼飲み場所とて”ちょうどいい”1軒です。

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ネギトロは金太楼鮨発祥

外観

誰もが知っている名の通った高級寿司店が「よそいき」ならば、日常の延長にある街の寿司店は「普段着」の店です。戦前に金太楼鮨は、回転寿司が登場するはるか以前から、普段着の寿司店として長年支持されてきました。

浅草・吉野通り沿いに本店を構え、現在は千葉、茨城を含め14軒が営業中。古くから店舗展開をした元祖寿司チェーンともいえる存在で、支店であっても開業から半世紀になる店もあります。世代を超えて常連さんが通う、「町鮨(まちの寿司屋)」的な存在です。

創業から約100年という歴史の中で、実は金太楼鮨は寿司業界に様々な影響を与えてきました。例えば「ネギトロ」は金太楼鮨が発祥です。「握りとして使えないスジの部分を叩いていたところへ偶然ネギを落としてしまい、これが意外なほど美味しかったため、ネギトロが誕生しました」と、金太楼鮨の職人さん。ここで誰もが疑問に思っていた、ネギトロはトロではなくても「ネギトロ」と呼ぶ理由の答えも教えてくれました。

ここは浅草。間根山貞雄会長(当時)の考案で、浅草名物の麦とろをヒントに、語呂の良さから「ネギトロ」としたそうです。1964年の話しです。また、刺身や納豆をあわせて食べる「バクダン」を広めた店とも言われています。

内観

金太楼鮨は浅草に3店舗あります。本店はやや遠いため、今回は浅草寺雷門にも近い、浅草中央通り沿いの『金太楼鮨 浅草中央店』を訪ねました。

観光地のまん真ん中にあって、ここは町のお寿司屋さんのムードでいっぱい。浅草といえば、錚々たる有名店揃いですが、あくまで普段着の寿司屋さんなのです。

土日祝日はお昼から休みなく営業しています。そのため、浅草の昼飲み一軒目として大変使い勝手がよく、悩んだときの金太楼鮨として、きっと重宝するはずです。

さぁ、店内へ。右に板場と寿司種ケースにカウンター席。その対面には小上がりという、典型的な町の寿司店のつくり。カウンター席からみえる席数は多くなく、職人さんと会話ができるほどの丁度いいサイズです。職人さんは、技能コンテストで入賞経験がある方で、浅草らしい江戸言葉で迎えてくれました。

品書き

お酒

樽生ビールはサッポロ生ビール黒ラベル(中):660円、瓶ビール(中瓶)はサッポロ黒ラベルサッポロラガー:715円、ヱビスビール:825円、アサヒスーパードライ(中瓶):715円。

日本酒は定番が白鶴 大徳利:770円、冷酒:880円。

地酒は酔鯨 特別純米:990円、越乃景虎 超辛口純米:990円など。

寿司・おつまみ

にぎりは、ランチタイムはにぎり一人前:770円~と大変リーズナブル。ランチ以外でも握り盛り合わせ1,100円~。

おつまみは、寿司店で食べる一般的なものはほとんどあり、加えて旬の魚がホワイトボードに所狭しと書かれています。

例えば、名物でもある元祖バクダン(うに、いくら、まぐろ、納豆、山芋):990円、お刺身盛り合わせ:2,200円~、煮穴子炙り焼き:935円、キス天麩羅:880円、ほや塩辛:440円、あん肝鱈白子ポン酢など。梅雨から夏にかけては「新子」(コノシロの幼魚)も加わります。

寿司屋飲みの醍醐味は、その豊富な魚介の品ぞろえ

お通し(300円程度)

まずはお通し。日々料理はかわりますが、魚介をつかったお酒にぴったりな小鉢がでます。

刺身盛り合わせ(2,200円)

二、三人で飲みに来たのなら、まずは刺身盛り合わせを注文したいところ。寿司職人さんが旬の魚介を中心に、適当に見繕ってくれます。春に取材した際は、初鰹、脂がのりはじめたイワシ、ピンとしたホッキ、鯵、ホタテ、甘エビ、いか、真蛸、そして美しい本マグロという、なかなか豪華な顔ぶれでした。

穴子白焼き(935円)

すだちを絞ってワサビ醤油をちょんと付けていただきます。パリッとした皮と、しっとりジューシーな身。それほど太っておらず、丁度いい穴子です。

なまこポン酢と白鶴(2合770円)

なまこの海を感じる美味しさに、灘の白鶴をきゅっとひとくち。土曜のお昼間、これで十分に満足できます。

チェイサーにサッポロラガー。

小肌ガリ巻と赤貝刺し

さて、カウンターの寿司屋でお酒を飲む際、一番選びたい肴はなにかと考えてみると、筆者は「小肌ガリ巻」にたどり着きました。酢飯を多少いれたものを出すお店もありますが、金太楼鮨ではキュウリと小肌、そしてガリだけで巻いています。刺身とも、他の巻きものともまた違った、計算された”酒のつまみ”という感じがします。まさしく職人技。

刺身盛り合わせが美味しかったので、追加で赤貝も刺身にしてもらいました。鮮度がよくて、コリコリとした食感と甘さが秀逸です。

にぎり鮨(まぐろ約300円、小肌約200円)

さすがにお寿司屋のカウンター席で握ってもらわないのも気が引けますし、少しだけご飯を入れるとお腹も落ち着きます。

ということで、本当に食べたい握りをふたつだけ。見るからに美味しそうな本マグロの赤身と、包丁に技を感じる小肌。寿司種の形状、空気を含んだ酢飯、全体のバランスもとても良いです。

「今度は握りを目的にして立ち寄ろう」、そう思っていても、きっとまたお刺身を色々頼んでしまいそうです。

お昼は3,500円/人くらいで気持ちよくほろ酔いになれるはず。金太楼鮨ではじめてからの、はしご酒なんていうのはいかがですか。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名金太楼鮨 浅草中央店
住所東京都台東区浅草1-17-12
営業時間11:30~21:30(平日は11:30~13:45 17:00~22:00・月定休 )
開業年1924年
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