田原町『ひととなり』寿揚げともつカレー。名酒場で修行した店主の店

田原町『ひととなり』寿揚げともつカレー。名酒場で修行した店主の店

2022年9月30日

浅草は六区・雷門周辺だけでなく、少し離れた場所にもいい酒場がたくさんあります。2017年に寿町でオープンした『ひととなり』も、個性的で楽しい立ち飲み酒場です。名物は自家製さつま揚げの「寿揚げ」や「もつカレー」。手頃な価格ということもあり、連日常連さんで賑わっています。

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芸人さんにもファンが多い、浅草の立ち飲み

「歴史あるところに名店あり」

いつの時代も浅草は楽しいです。日本を代表する観光地のひとつですから観光客向けの店は非常に多いですが、それらも歴史があり、代々守られてきた名店の味が楽しめます。また、仲見世周辺から離れた観音裏や寿町、田原町、蔵前の周辺にもいい店は多いです。

この界隈で新進気鋭の立ち飲みといえば『ひととなり』です。最寄り駅は田原町ですが、浅草や蔵前駅からも徒歩圏にあり、浅草演芸ホールなどで活躍する芸人さんもやってきます。

外観

北千住の有名老舗酒場で働いていた店主らが独立し、2017年に開業しました。

店内

厨房に向いたL字のカウンターと、壁面にちょっとだけ突き出したテーブルがあり、20名は入れる比較的大箱の酒場です。

お客さんはサンダル姿などラフな格好のご近所さんが多いようで、お隣の方も徒歩10分でご自宅だそう。うらやましい。そんなカウンターのお客さんの中には、近くのホテルに宿をとっている観光客の姿もありました。店の方やお客さん同士の距離が近く、立ち飲み酒場ならではの一体感があり、一期一会の会話が弾みます。

品書き

お酒

ビールは樽生ビールサッポロ生ビール黒ラベル)中:580円、瓶ビールサッポロラガー)大瓶:600円。

サワー類が充実しており、キンミヤサワー(プレーン):380円、焼酎ハイボール(色付き):400円、バイスサワー:400円、クエン酸サワー:400円、抹茶ハイ:400円、珈琲豆乳ハイ:450円、キンミヤ梅割り:350円、3冷ホッピー:500円など。

日本酒は500円均一で16銘柄。赤武酒造(岩手県盛岡市)の浜娘 純米、亀の井酒造(山形県鶴岡市)のばくれん 超辛口吟醸、来福酒造(茨城県筑西市)の来福 吟醸、村祐酒造(新潟県新潟市)の村祐 吟醸、松浦酒造(石川県加賀市)の獅子 里純米吟醸など、通な品揃え。

料理

本マグロ切落とし:500円、タコぶつ:400円、寿あげ:380円、もつカレースープ:280円。

おつまみチャーシュー:380円、豚こめかみスタミナ焼:380円、たぬき冷奴:380円、紅生姜フライ:220円、ちくわ磯辺揚げ:220円、レバカツ:220円、鶏皮ポン酢:380円、きりこみ:380円など。

気の利いた料理がお手頃。自慢の寿揚げともつカレーはぜひ食べたい

サッポロラガー大瓶(600円)

ビールは樽生が黒ラベル、瓶は赤星ことサッポロラガーを置いています。大瓶がドンとでてくるのはやっぱり嬉しいですね。ビヤタンを満たして、それでは乾杯!よく冷えています。

ご主人が以前働いていた店も赤星が非常に人気だったそう。ひととなりの赤星は、ご主人のこだわりです。

本マグロ切り落とし(500円)

まずは、すぐに提供されそうだからとお刺身を。そうしたら、思わず声が出るほど美しいマグロ切り落としがでてきました。大変質の良い本マグロです。ねっとりとしていてコクとわずかな酸味のバランスが秀逸です。赤星はあっという間に空瓶になってしまうほど。

焼酎ハイボール(400円)

二杯目は隅田川周辺や江戸川区に多い色付きの焼酎ハイボールを。キンミヤをベースに、焼酎ハイボールのエキスをあわせて風味と色をつけたもの。氷なしでスライスレモンを浮かばせた王道のスタイルです。

寿揚げ(380円)

縁起の良い地名を冠した自家製のさつま揚げ、「寿揚げ」。注文を受けてから準備するため揚げたてで熱々です。

玉ネギをたっぷり使っているのが特徴で、印象に残る旨味と甘さです。しっとりとした食感がたまりません。

珈琲豆乳ハイ(450円)

おしゃれなカクテルかカフェラテのようにみえるこちらは、珈琲焼酎と豆乳をあわせたもの。甲類の豆乳割りは優しく大豆の甘さが心地良いので普段からよく飲みますが、さらに焼酎を珈琲とあわせたものは、より深味がまして美味しくなります。アルコール度数がわかりにくくなるので、飲み過ぎにご用心。

もつカレースープ(380円)

ファンが多く、噂を聞きつけ遠方からも食べに来る人がいるくらいの人気メニューがあります。それはもつカレー。もつカレーといえば、静岡・清水の老舗酒場が提供する名物料理ですが、それとはレシピが異なります。

大鍋から一般的な煮込みを掬い、予め用意していたカレースープにあわせて軽く温める程度に煮込み直します。

カレーライスを頼む人も多いそうですが、お酒好きにはお腹にたまらないほうが嬉しいのでスープだけ。

気になるもつカレーの味は、スパイスを効かせつつもマイルドな印象。モチモチとしたモツに、スープカレー的なサラサラのカレーが予想以上に調和がとれています。

常連さんも店の皆さんも気さくな方ばかりで、常連が多い店でも立ち飲み好きの方でしたらきっと馴染めると思います。浅草でいつもと違った酒場をお探しでしたら、寿町側の『ひととなり』を訪ねてみてはいかがでしょう。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名立ち飲み処 ひととなり
住所東京都台東区寿3-21-8 ナグモビル 1F
営業時間17:00~23:00(月定休・火不定休)
開業年2017年
公式サイト営業日はひととなり公式Instagramで確認できます