仙台『泰陽楼 東三店』昼飲み可!昭和24年創業、巨大焼売と麻婆焼ソバ

仙台『泰陽楼 東三店』昼飲み可!昭和24年創業、巨大焼売と麻婆焼ソバ

2022年9月26日

名物はマーボー焼ソバ!仙台南町通の『泰陽楼 東三店』は、1949年創業の老舗日本式中華です。近隣の会社員や家族連れが長年贔屓にしてきた宴会もできる人気店。JR仙台駅近くでお昼から夜まで休みなく営業しているため、旅先でのお昼酒にも最適です。

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冷やし中華だけじゃない、仙台の町中華

全国の至る所に点在する日本式の大衆中華。看板料理は、ギョーザ、チャーハン、中華そば。大衆酒場と同様、日本式の大衆中華も戦後の復興の中でその多くが誕生しました。

酒場もそうですが、大衆中華もまた、地方によって「地域色」とも言える異なる個性があります。宮城県仙台市の大衆中華といえば、発祥の地のひとつとして知られる「冷やし中華」が有名です。そして、もうひとつ忘れてはいけないのが「マーボー焼ソバ」。仙台市内でマーボー焼ソバを提供する店は約40軒ほど。立派なご当地名物です。

これらの料理をはじめ、蒸したての巨大シューマイや宴会料理にも定評がある地域密着の老舗中華『泰陽楼 東三店』をご紹介します。

地域密着で70年以上続いてきました。現在、暖簾を守るのは三代目。昔ながらの家族経営の中華です。100席ある大箱の店ですが、昼食時は会社員で満卓状態になります。

一階は調理場に向いたカウンターとテーブル席という典型的な大衆中華のつくり。二階は座敷があり、大人数の宴会にも対応しています。近隣の企業に勤める人は一度は宴会したことがあるような、中華飲みの大定番な一軒です。

品書き

お酒

樽生ビールはなく、瓶ビール大瓶:760円でキリン一番搾り、キリンラガーアサヒスーパードライサッポロ黒ラベルサッポロラガーの5銘柄。

日本酒は定番が松竹梅豪快:440円~、冷酒は新澤醸造店のあたごのまつ:780円。

その他、老酒:480円、、宝焼酎純グラス:780円、赤ワインボトル:1,900円など。

前菜・点心・一品料理(おつまみ)

シューマイ:630円、餃子:580円、春巻:800円、チャーシュー:1,600円、メンマとザーサイ盛り合わせ:690円、すぶた: 850円、ニンニクの芽とレバー炒め:850円、麻婆茄子:850円、キャベツと肉味噌炒め:850円、かに玉:850円など。

麺・飯類

カニチャーハン:1,100円、海老ケチャップメシ:1,100円、あんかけ焼ソバ:980円、マーボー焼ソバ:980円、焼きビーフン:1,180円など。

ボリューム満点!しかも味がイイ。ビールを飲まないのはもったいない

キリンラガービール大瓶(760円)

街中華には、昔ながらの聖獣が描かれた赤いラベルがよく似合います。キリンラガーの大瓶を傾けて、ビアタンを満たしたら乾杯!

シューマイ(630円)

ビール瓶の直径と同じくらいぼってりとした巨大なシューマイがやってきました。最初から主役級の登場です。品書きの点心の項目で、餃子より前にシューマイが記載されていることからも分かる通り、ここのシューマイは特別。

みっちりと詰まっていて肉肉しい。辛子を気持ち多めにつけていただきます。コクはしっかり、塩分は控えめ。肉の旨味でビールが進むこと間違いありません。

付け合わせの千切りキャベツがシューマイの汁とドレッシングでしんなりしており、これがまたいい味です。

マーボー焼ソバ(980円)

しばらくシューマイで飲んだところで、メインのマーボー焼ソバをいただきます。みてください、このボリュームとインパクト。

片面がパリパリになるくらい焼き付けられた中華麺の上には、とろみのついた椎茸、銀杏もはいった麻婆豆腐がたっぷりとかかっています。仙台味噌のコクに、しっかり主張を感じる山椒と、味付けはどこか日本風。品書きにはピリ辛マークがついていますが、老若男女が安心して食べられる一品です。

モチ・パリとした麺とコク深いマーボー餡。麺類でありながら、これは立派なおつまみでしょう。ビールはもちろん、永昌源老酒とあわせてペアリングを楽しむのも良さそうです。

海老ケチャップメシ(1,180円)

そしてもうひとつ、エビ好きにはたまらない料理があります。「海老ケチャップメシ」と聞けば、チキンライスの鶏肉を海老にしたものを連想しませんか。ここの海老ケチャップメシは、衣をつけた大ぶりの海老を一度揚げてから、たけのこ、銀杏、玉ネギ、ピーマンなどとあわせて、ケチャップ・チリソースで炒めたもの。

エビチリのようにみえて、味はケチャップの主張が強め。とろみがあり、酸味と旨味のバランスが秀逸です。ご飯を隠すほどたっぷり盛られているのも嬉しいポイント。

どれも安心してオススメできる料理で、また仙台に来たら立ち寄りたくなる一軒。ボリュームが多いので、夜は宴会で利用したくなる気持ちがよくわかります。

二階には、板張りや畳敷きの広間があり、なんだか日帰り温泉の休憩コーナーのような雰囲気です。営業時間は11時から夜までとロングランで中休みはありません。旅程や仕事の都合でランチタイムを逃してしまったとしても、ココに来ればしっかり食べられますし、ゆったりとお酒を楽しむこともできます。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/キリンビール株式会社)

店名泰陽楼 東三店(仙台 南町通り 本店)
住所宮城県仙台市青葉区中央3-8-24
営業時間11:00~22:00(土祝は21:00まで・日定休)
開業年1949年