コブクロ刺しが驚くほど美味しい!ここは錦糸町駅から徒歩10分ほど歩いた場所にある京葉道路沿いの『大喜』。豚モツ一筋の親子が切り盛りするもつ焼き酒場です。豚モツ刺しだけでなく、お父さんが手掛ける秘伝の看板メニュー「ハラミ焼き」も絶品。
駅から歩く価値ある豚モツも店
総武線を代表する繁華街のひとつ、錦糸町。駅周辺は今も昔も飲み屋街で、駅周辺には300軒ほどの居酒屋が密集しています。今回ご紹介するのは、そんな錦糸町駅から700メートルほどの距離にある、中心街から離れたもつ焼きの店『大喜』です。
錦糸町駅から西へまっすぐ。京葉道路沿いにあるので迷わず行けます。
もともとは場外馬券場近くの歓楽街で営業していた、連日満員のもつ焼きの店なのです。大将の息子さんは独立し、同じ店名で錦糸町駅北口でホルモン焼き(ロースターで焼く方式)店を開業し、別々に営業していました。その後、2014年頃に現在の場所に親子揃って「大喜」を再スタートを切り、現在のお店になります。
店は広く開放感のあるつくり。椅子が不揃いなのはご愛嬌です。開店と同時に続々とお客さんがやってきて、会社員や家族連れがテーブル席へと通されていきます。一人飲みの私は、大将が立つ焼台を前にしたカウンター席に案内されました。
品書き
お酒
樽生ビール(アサヒスーパードライ)中生:510円、大生:760円、瓶ビール(アサヒスーパードライ):460円。
酎ハイ:360円、ライムハイ:360円、生レモンハイ:410円、ホッピーなど。
料理
串物は、名物の大喜焼特製ハラミ:140円、ハラミ:130円、カシラ:130円、タン:130円、シロ:130円、豚ミノ:160円など。
刺しものは、ガツ酢:380円、コブクロ酢:380円、ガツみそ:390円、コブクロみそ:390円、豚足:380円。
一品料理はもつ煮込み:360円、レバーかつ:410円、ホルモン炒め:560円、レバニラ炒め:380円など。
ほかではなかなか食べられない味、コブクロと大喜焼ハラミ
ホッピー
多くのお客さんが注文するホッピー。もつ焼きとホッピーの組み合わせは大定番ですね。それでは乾杯!
コブクロ酢(380円)
大喜に飲みに来た理由がこちら。プリップリで鮮度抜群のコブクロです。もつ焼き店や焼肉店などでお馴染みの部位ですが、大喜のコブクロ刺しは特にモノの良さを感じます。
クサミなどはまったくなく、コリコリでプリプリ。脂がなくて、淡白な味わい。ニンニク酢味噌でネギと一緒に頬張れば、ホッピーが進むこと間違いありません。
カシラ、大喜焼特製ハラミ、シロ
串焼きは大将の担当で、慣れた手付きで次々と焼き上げていきます。注文したのは名物の「大喜焼 特製ハラミ」など3本。一人飲みならば、串は1本単位で注文を受けてくれます。味付けをおまかせしたところ、カシラは塩胡椒で、特製ハラミはニンニクタレの漬け込み(味は固定)、シロは甘いタレで焼いてくれました。
なるほど、ジューシーなカシラは塩コショウがよくあいます。
大喜焼特製ハラミは、暖簾分け老舗もつ焼き店グループでお馴染み「スタミナ焼」に近い味付けかなと思っていましたが違いました。焼肉店のカルビやハラミを漬け込むような、より甘いニンニクタレで漬け込んでいるようで、コク深くて旨味濃厚です。香ばしい焦げ目も良いアクセント。
大喜焼だけをリピートしたくなるほど。駅から離れていても人気が続く理由がわかります。
お父さんと息子さん、そしてお手伝いの皆さんで切り盛りするアットホームな雰囲気も魅力です。歓楽街の喧騒から離れた場所で、のんびりもつ焼きが食べたい方にはオススメの一軒です。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | もつ焼 大喜 |
住所 | 東京都墨田区緑4-24-1 |
営業時間 | 17:00~24:00(月定休) |
開業年 | 2014年から現業態へ(大将のもつ焼き店と息子さんのホルモン焼き店が融合) |