旭橋(那覇)『ふくむら』近海生マグロ食べ比べ!30余年続く海鮮丼の名店

旭橋(那覇)『ふくむら』近海生マグロ食べ比べ!30余年続く海鮮丼の名店

2022年6月22日

説明不要の豪快な盛り付けで、地元の皆さんをとりこにしている『鮮魚ふくむら』をご紹介します。旅に出ると、なぜか海鮮丼をつまみに飲みたくなるというあなたにオススメ!刺身定食(600円)も、海鮮丼(800円)も、生半可ではないボリューム。なにより鮮度がよくて、魚好きを唸らせる美味しさです。

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午前中に那覇空港に着いたら、直行したい店

沖縄本島最大の都市、那覇。約31万人が暮らし、人口密度は政令指定都市を除けば、那覇は日本一を誇ります。ぎゅっと凝縮した街には、沖縄の歴史や風土を写した鏡のような飲食店が立ち並びます。

個性あふれる飲食店の数々に魅了されると、沖縄滞在中は一食たりとも無駄にできないと思えてきます。それは、那覇空港についたその時点から始まります。

午前中に那覇空港に着いたら、海鮮丼で「サカナ欲」を満たすのはいかがでしょう。夜はラフテーやヒージャー(ヤギ料理)など、肉料理を食べることになりそうですから、お昼のうちに魚を食べようという考えです。

外観

目指すお店は、創業30余年になるベテラン大将が切り盛りする食堂です。旭橋近くで、那覇港からも徒歩2分ほどの場所。

空港から旭橋へはモノレール「ゆいレール」でアクセスできますが、路線バスも高頻度(約5分間間隔)で結んでおり、旭橋・那覇バスターミナルまで時刻通りならばバスのほうが早いです。

ということで、飛行機を降りたら早足で琉球バスに飛び乗って、バスターミナル下車。腹ペコでやってきました。

いぶし銀の店構えに、控えめな『ふくむら』の文字。店先を撮影していたところ、通りがかった地元の方が「ここの刺身は美味しいから、食べるべきですよ」(沖縄言葉で)と、声をかけてくれました。

時刻は正午前。すでに地元の人で8割ほど席が埋まっています。近くの交通機関やオフィスで働く方、車に乗って食事に来た営業風の会社員グループなどがお客さんです。観光客は皆無で、さながら観光都市・那覇を支える舞台裏の食堂といった印象です。

寡黙ながらサービス精神旺盛な大将が、お孫さんの写真や魚拓に囲まれた中で楽しそうに調理している姿が印象的でした。

品書き

お酒

ビールや泡盛がいろいろあります。樽生ビールは取り扱いありません。

お昼の料理

魚汁(アラ汁)とさしみセット:1,000円、海鮮どん:800円、さしみ定食:600円、さばみそ煮定食:600円。夜は刺身、アラ煮付け、天ぷらのセットが用意されています。

旅先の海鮮丼ランキングをつけるとしたら、間違いなく上位

麒麟淡麗極上<生>

キリン淡麗 極上<生>をプシュ。店内に響く開栓音が、「嵐の前の静けさ」のようです。

注文を受けてから包丁を入れるのが大将のこだわりです。多くのお客さんが刺身定食か海鮮丼を目当てに来ていますので、注文が重なると大将は大忙し。こちらはテレビに映る沖縄の番組をにんびり眺めながら、沖縄上陸後最初の一杯に舌鼓を打っているだけ。平和なひとときですから、のんびり待ちたいと思います。

海鮮丼(800円)

12分ほど待っていると、どうやら次は私の番が来たようです。包丁を握る大将の手元をみていると、「え、まだ切るの。まだ盛っちゃうの?」と、こちらが焦るほど、ぐんぐんと積まれていきます。

さらに魚汁にゴーヤ・もずく・芋、魚の天ぷら、煮物にもずくの小鉢までついて、「はい、海鮮丼ね」と届けられました。お値段以上とは、まさにこれのこと。

海鮮丼は盛りが良くても雑多な印象はなく、丁寧に重ねられているのがとても嬉しいです。大葉、ねぎ、刻み乗りをふりかけて出来上がり。

沖縄の海の幸で、最も楽しみにしているのが近海物の生マグロ。沖縄はマグロ類の年間漁獲量は1万トンを越え、全国7位(2019年)に位置する、日本有数のマグロの島です。そして、沖縄のマグロの特長は、なんといっても流通するほとんどが生マグロというところです。漁場が近く、冷凍せずに食卓に届くというわけです。

そんな、近海物の生マグロが数種類。メバチマグロ、キハダマグロ、ビンナガマグロ…。これだけマグロを食べ比べできるのも珍しいです。さらに、近海の白身魚や〆鯖も二重、三重に盛り付けられています。内容はその日の仕入れ次第。

刺身とごはんの比率は1:1。「アタマ」の部分だけである程度お酒を飲み、締めに海鮮丼として楽しむという楽しみ方が十分に可能です。なお、ごはんは酢飯になっています。

付け合せも、それぞれしっかりと美味しいです。沖縄特有のもちもちとした食感の天ぷら。これだけで酒場料理の一皿として成立するほどの内容です。

魚汁も具だくさん。白身魚(ハマダイかな)を三枚に卸したあとのアラが豪快に入っています。沖縄の「うちなーみそ汁」の特長でもあるキャベツがたっぷり入っていることも、嬉しいポイントです。

食べ終えた頃には、閉店時間より少し早く店じまいとなりました。ここ『ふくむら』は、近隣の魚好きが正午前に駆けつけて、大将の目利きで選ばれた新鮮な刺身をもりもりと頬張る食堂です。

混んでいても静かな空間です。地元の皆さんの「職域食堂」にお邪魔させてもらうという気持ちで、そっと混ぜてもらいました。

大満足です。ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名鮮魚 ふくむら
住所沖縄県那覇市東町15-16
営業時間11:30~14:00
売り切れ次第閉店となることあり)
17:00~21:00(夜は完全予約制)
日定休
開業年1989年