秋葉原『俵や』絶品タコぶつ!だけじゃない、2代目の腕が光る旨い店

秋葉原『俵や』絶品タコぶつ!だけじゃない、2代目の腕が光る旨い店

2022年1月17日

驚くほどタコが美味しい店があります。魚河岸がある豊洲や、いまも漁が行われている羽田でもなく、ここは秋葉原にある居酒屋『俵や』です。名物のタコだけでなく、和食修業をした二代目大将がつくる料理にハズレはありません。

スポンサーリンク

オフィス街で知る人ぞ知る酒場

外観

1989年(平成元年)に、神田和泉町で暖簾を掲げた『俵や』。秋葉原駅が最寄りですが、電気街側ではなく昭和通りを越えた浅草橋寄りにあります。

周囲は主に中小のオフィスビルが立ち並ぶビジネス街。ビルに囲まれた路地裏にある俵やは、近隣に勤める人でなければなかなか店に気が付かないかもしれません。

ぼんやり灯る赤ちょうちんと縄のれんが営業中の目印です。

内観

人通りが少ない店の前と打って変わって、店内はいつもお客さんの姿でいっぱいです。仕事帰りの会社員で賑わっており、キープボトルを飲む姿から、長く通う常連グループも多いようです。

現在店を切り盛りする大将は2代目で、以前は料理屋で包丁を握っていた和食の料理人さん。手間暇かけた料理がカウンター上にずらりと並び、眺めているとどれも食べたくなってきます。

そうした大皿料理を前にした8席ほどのカウンターは一人・二人で飲みに来る人の特等席。大きなテーブル席はグループ利用のほか、少人数での相席用となっています。※アクリルパーテーションあり

乾杯はサッポロラガービールで

テキパキとされた店員さんの接客が心地よく、こちらもテンポよく注文をします。まずは瓶ビールからはじめましょう。それでは乾杯!

品書き

お酒

樽生ビールは、大樽のキリンラガー:550円。瓶ビール:605円は大瓶で、銘柄はキリンラガーサッポロラガーの3種類から選べます。

サワー類は、生レモンサワー:440円、レモンサワー:385円、生茶割り:385円、バーモンドサワー:385円など。

日本酒は定番が菊正宗2合:660円、あさ開大吟醸1合:770円、あさ開純米大辛口:715円。

料理

料理は定番の献立はなく、黒板メニューと大皿に並ぶお惣菜から指名するのみ。

名物のタコぶつ:770円を筆頭に、鮪赤身刺:550円、鮪中トロ刺:550円、鮪ノド肉刺:550円、昆布締め〆鯖:550円、巨大な鮪テール煮:550円など。

星マークがついたオススメは、生ガキポン酢:550円、ハルピンキャベツ:495円、鶏レバー煮:440円、きんちゃく煮2個:550円、自家製いわしつみれ煮:550円、肉豆腐:550円、しいたけ肉詰め串:220円など。

丁寧な仕事、ボリューム、値段も手頃と三拍子が揃う

お通しは日替わり

お通し。取材時は山芋わさびでした。

タコぶつ(770円)

タコ足が4本ほどとアタマが盛り付けられて登場。一人ならばこれで日本酒2合は余裕というほどのボリュームがあります。

そして、なによりここのタコが笑ってしまうほど美味しいのです。ハリがあるものの硬すぎません。上品ながら食べごたえのある濃い味。タコをぶつ切りにするという料理で差別化できるのはスゴイ。

かつては裏メニューでしたが、常連さんからの高い支持で看板料理になったそうです。

菊正宗お燗(660円)

上燗ほどにつけられた菊正宗が、そんなタコとよくあいます。菊正宗の故郷、神戸・灘も広くタコの名産地ですし、素直に相性の良さがあるように思います。

自家製いわしつみれ煮(550円)

つみれ団子がごろごろと沈む丼ぶりで提供されます。具はシンプルにわかめとえのき茸のみ。鰹節の旨味が効いた出汁が好みの味ということもあって箸が進みます。

自家製さつま揚げ(550円)

熱々で運ばれてくる自家製さつま揚げ。大将による作りたてのさつま揚げは絶品です。揚げ物ではほかにも、グラタンコロッケ(440円)なども人気。どの料理も期待をこえてくるので、また飲みに行きたくなるのです。

レモンサワー(385円)

いつものあの味、居酒屋のレモンサワー。

使い込んだ昔ながらの居酒屋で、常連さん率高し。美味しい物好き、酒場好きならば間違いなく楽しめます。美味しい料理に大満足です。

ごちそうさま。

近くの居酒屋

秋葉原『俵や』絶品タコぶつ!だけじゃない、2代目の腕が光る旨い店
驚くほどタコが美味しい店があります。魚河岸がある豊洲や、いまも漁が行われている羽田でもなく、ここは秋葉原にある居酒屋『俵や』です。名物のタコだけでなく、和食修業…
syupo.com
秋葉原「赤津加」 変わりゆく街並で、変わらない価値がある
東京の景色は目まぐるしく変化します。それこそが、東京という街のアイデンティティのように。そして、そこで働き、そこに暮らす私たちも、時代に取り残されないように常に…
syupo.com

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)