甲府「カフェ&ワインバー 葡萄酒一番館」改札10秒!立ち飲みワイン

甲府「カフェ&ワインバー 葡萄酒一番館」改札10秒!立ち飲みワイン

2021年11月12日

JR甲府駅改札口前の「葡萄酒一番館」は、ワイン好き、立ち飲み好きならば素通りできない甲府の新名所です。山梨県産ワインを揃えるワイン専門酒販店で、店の一部は立ち飲みスペースになっています。特急かいじ号を降りたら、ワインで駆けつけ一杯を。

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新宿からJR中央本線の特急かいじ号(特急あずさ号)で約90分。山梨県の県庁所在地・甲府の玄関口の甲府駅にやってきました。

改札を抜けると、みどりの窓口の隣にオシャレなショップが見えます。まだ午前中なのですが、店内ではワイン樽をテーブル代わりにしてワインを立ち飲む人たちの姿がみえます。

そう、ここは日本一JRの改札に近い角打ち(掲載時時点当サイト調べ)なのです。店に並ぶお酒は「ワイン県」を名乗る山梨の特産品、甲州ワインです。

2021年4月7日の開業。運営は株式会社JR中央線コミュニティデザインと株式会社山梨県産品センター。各種宣言・要請が明けて、改めてワインの魅力を伝える場所として本格始動しました。

年々評価が高まる甲州ワイン、お土産も店内飲みも。

車内の晩酌からお土産まで

甲府名物といえば、和菓子や山菜、フルーツなどありますが、やはりお酒好きとしてはワインが気になります。市内の酒販店でお土産を買い忘れても、改札目の前に専門店があるのは嬉しいです。ちょっとしたおつまみや、カップサイズのワインも売られていますので、列車内での晩酌の調達にも重宝しそうです。

山梨のワインの歴史は古く、日本のワイン発祥の地であり1870年代にはすでに生産されていました。そうしたことなどから、世界標準のフルボトルではなく、日本酒同様に古くからのお酒の容量である1升売りが今に至っても続いています。一升瓶ワインがこれだけ充実しているショップ(しかも駅ナカ)は珍しいです。

デイリーなワインだけでなく、プレゼントでも喜ばれそうな甲州ワインも豊富に揃えられています。

余談ですが、「甲州ワイン=山梨県産ワイン」ではなく、甲州は地名ではなく、1000年以上の歴史を持つ日本古来のぶどう品種「甲州」の意味。甲州の果汁は白く、甲州ワインは白ワインになります。

スタンディングスペースではなく、あえて立ち飲みと呼びたい

店の中央には、立ち飲みスペースを完備。10時の開店から夜20時まで、いつでも利用可能。これは吸い寄せられてしまいます。

レジで注文し、好きな場所で味わうカフェテリア方式です。角打ち未経験でも、ファーストフード感覚で気軽に楽しめます。

品書き

ワインは、かち割り(500円)、スタンダード(500円)、プレミアム(800円)、一升瓶ワイン(380円)の4種類で、各カテゴリーで赤と白があります。並ぶ銘柄はレジ横で確認できます。飲み比べセット(3種1,500円)あり。アンテナショップ的な立地ですが、品揃えは本格的。

人気は、山梨の人々の昔ながらのワインの飲み方を体験できる「一升瓶ワイン」の湯呑み茶碗提供です。

おつまみは、ワインと楽しむオードブルセット(1,200円)、甲州ワインビーフのデリサラダ(500円)、甲州サーモンとモッツァレラのバジルマリネ(300円)など。

甲州ワインを飲むならば、白でオーダー

スタンダードワインの白を注文。取材時は、サントリー「ジャパンプレミアム甲州2019」です。柑橘の香りと洋梨のような甘い香りがふわっとかおります。酸味、甘味だけでなく、甲州の微量な渋みによって引き締まった印象です。

甲府駅についてすぐの一杯も、帰りの列車までの時間調整にも使える便利な角打ち。甲府を訪ねた際は立ち寄られることをおすすめします。

1分で改札の先のホームまで行けますが、くれぐれも乗り遅れにはご用心。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名カフェ&ワインバー 葡萄酒一番館
住所山梨県甲府市丸の内1-1-8 JR甲府駅 みどりの窓口隣
営業時間10:00~20:00(基本無休)
開業年2021年