
今日は甲府から、地元の方に半世紀にわたり愛されてきたとりやき専門店「鳥玄」をご紹介します。繁華街である丸の内や中央に飲み屋が集中していますが、「鳥玄」は落ち着きのある北口に店を構えています。そんな立地もあって、静かに美味しい酒と焼鳥を楽しみたいというベテランのお酒好きが集います。

大将を中心として、ほがらかな接客の皆さん。家族経営ならではの一体感。長く続く店ですが、店内は隅々まで手入れが行き届いています。ぴしっとした姿勢で迎えら、こちらも気持ち背筋を伸びます。

ビール(570円)は昔ながらのたっぷりはいるジョッキ。ビールディスペンサーも磨かれています。
それでは乾杯!

樽生、瓶ともにアサヒ。日本酒(370円)は菊正宗か甲斐男山。ワインは山梨らしく勝沼の原茂ワインです。

焼鳥は2本単位で。ネタケースにきれいに整列した形の整ったフレッシュな焼鳥はどれも非常に美味しそう。
料理は1本130円からの焼鳥と、サラダ、そしてぬか漬けのみ。

お通しは焼鳥に欠かせない大根おろし。創業以来、ずっと大根おろしとのこと。

和風の甘辛いタレにつけられた濃い味の玉ねぎがドレッシングがわり。サラダでもお酒が進みます。

備長炭を使い、丁寧にじっくり焼き上げていく大将。その仕事を眺めつつ、香りでビールを飲み干しておかわり。そんな頃に、焼き上がり。特製の辛味噌をつけて楽しむ塩と、やや辛めのタレの2種類から選べます。

じんわりにじむ脂が飲みたい気持ちをかきたてるひなにく。砂肝も肉汁ひたひたで新鮮さを感じます。

ビールや日本酒を誘う辛味噌の合間に、大根おろしを軽く載せて食べるのも爽やかでおすすめ。
湯煎で燗をつけた甲斐男山を傾けつつ、もう何種類か頼みたいと思います。焼鳥の職人技を楽しむ店「鳥玄」、良いお店です。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
鳥玄
055-252-0919
山梨県甲府市朝日1-5-14
17:00~22:00(日定休・不定休あり)
予算2,500円