古川「中鉢」地のもの揃ってます。一人飲み歓迎の日本料理屋

古川「中鉢」地のもの揃ってます。一人飲み歓迎の日本料理屋

2021年9月6日

古川で席数100を越える大きな日本料理店といえば「中鉢」。もとは居酒屋だった店が震災を経て料理割烹に。今も居酒屋的な一人飲みから、座敷をつかった80人の宴会まで幅広く対応。特長はもちろん地元の食材です。

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古川は大崎市の中心地

吊るし飾りが迎えてくれる駅、東北新幹線のJR古川駅。宮城県大崎市の中心街で、東北新幹線とJR陸羽東線が交差します。駅の北西に商業エリアや市役所があり、映画館も営業しています。

新幹線駅前かつ、小牛田や鳴子方面を結ぶ在来線もあることから駅前にはビジネスホテルが多く、夜になるとそれらに宿泊する人々を吸い込む居酒屋が多く集まっています。

駅前には大きな施設がないものの、駅は規模が大きく駅ビルといえるほどの商業施設が存在します。

いくつか老舗の海鮮居酒屋や大衆食堂、コの字カウンターのロースター焼き肉と海鮮を出す店など、特色あるお店が古川にはあります。

商工会議所近くの中鉢はそんな古川で安定した一軒。地元の仙台牛や石巻などで水揚げされた海産物を一通り揃えています。

ベテランの大将が迎えてくれました。奥から仲居さんと若い板前さんがでてきて「いらっしゃい」。魚の準備は整っているよう。日中から魚介類で飲ませてくれるのは、地方都市のお昼としては非常にありがたいものです。年季の入った厚いカウンターが、店が長く愛されていることを感じさせます。

調理場に向いてカウンター、その背中側にはふすまで仕切られた小上がりがあり、二階はお座敷です。80人の宴会まで対応できるのだと仲居さん。

まずはいつものように、ビールで乾杯。

瓶(540円)ではキリンのクラシックラガー。樽生はアサヒのドライプレミアム豊醸(600円)とサッポロの琥珀ヱビス(620円)が用意されています。

価格指標的なチューハイは各種432円、日本酒は登米市の澤乃泉 特別純米酒や加美町の山和 特別純米などが660円。

品書き

金華山周囲周辺でとれるブランド鯖などを使用した自家製〆鯖(880円)や、三陸名物のかつお刺し(880円)、イカ刺し(660円)、ホヤ(660円)、生うに刺(1,320円)。三陸の高級魚キチジ(別名キンキ・3,300円)もあります。

メヌケの煮付(990円)、めひかり唐揚(660円)、本鮪血合いにんにく味噌焼(550円)、親方手作り厚焼き玉子(大盛660円)、名物海鮮洋風玉子焼(770円)など、手頃な価格で料理の幅は広いです。

お昼のメニュー

お昼は手頃な値段てずか、どれも食材は夜の逸品やコースで提供されるような食材ばかり。A5ランク仙台牛のサーロインステーキ重(3,450円)も気になるとこですが、せっかく東北にきているのでやはり魚をおつまみにしたいです。

昼飲みの肴に海鮮丼

今日はお昼なので、単品ではなくお得な海鮮丼を選択。

お昼は板長は調理場にいらっしゃらないようですが、若い板前さんが目にも留まらぬ速さで包丁を動かし、あっという間に海鮮丼を仕上げてくれました。茶碗蒸し、お椀、お新香、サラダ、デザート付き(1,650円)。

ごはんをギリギリ隠すような盛り付けの刺身ではなく、二重、三重に重なっています。

ホッキ貝、本マグロ、ヒラメ、青柳、つぶ貝、真鯛、ホタテ、〆鯖、蟹身、いくら、玉子焼きとなかなかに豪華です。これはビールだけでは済ませたらもったいない!お銚子を1本。

昼食を兼ねた旅先のお昼飲みは、魚が美味しい地域ならば海鮮丼はベストチョイスだと思っています。刺盛りよりも手頃な価格で、シメのご飯にもなります。なにより一人飲みで一番嬉しいことは魚種の豊富さです。

鮮度がよく貝類は甘く身はぷりぷり。鯖やヒラメは仕事の丁寧さを感じる〆具合。

美味しいお昼酒でした。古川で日中から飲むならば貴重な一軒です。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名旬味酒菜 中鉢
住所宮城県大崎市古川東町3-46
営業時間営業時間
月~金
11:30~14:00
(L.O.13:30)
17:00~23:00
(L.O.21:30、ドリンクL.O.22:00)
定休日
日曜日
開業年2011年頃(東日本大震災後に現在の業態になる・2011年以前は居酒屋として営業)