仙台『PUB THE SWAN』樽詰ギネスあり！昼飲みにも。菅原酒店がパブに改装

仙台・一番町に店を構える角打ち「菅原酒店」が、スタンディングのパブ『PUB THE SWAN』に大変身。コンパクトな店ながら、ドラフト（樽詰）ギネスが楽しめます。基本無休で午前中から夜まで通しで営業中。仙台中心部で軽く飲みたいときに最高の一軒です。

日本最小クラスの樽詰ギネスの店

仙台・一番町の広瀬通り一番町四丁目商店街の交差点に位置する菅原酒店は、1895年（明治28年）創業の歴史ある酒販店です。店頭でお酒、タバコ、宝くじを販売する傍ら、2011年からは東北の地酒を揃えた「角打ち」（酒屋の店内飲酒コーナー）の営業を開始。仙台中心街では貴重な昼飲みスポットでした。

【当時の記事】宮城「菅原酒店」 広瀬通りの角で杜の都の酒文化の一躍を担う老舗

角打ちをはじめて10年目を迎えた2021年、アイリッシュパブとして再始動。樽詰ギネスやクラフトビール、カクテルだけでなく、東北の地酒も揃っています。

外観

イギリスのパブに近づけた店構えは、パブ好きにはたまらない雰囲気。店頭に掲げられた「One for the road」（旅立ち前の一杯）は、ロンドン・パディントン駅近く、ハイドパークに隣接したパブ「The Swan」由来のことわざです。店名の「The Swan」にかけたメッセージですね。帰宅前の一杯、旅先の目的地へ行く前の一杯、はしご酒のゼロ軒目の一杯と、ふらりと立ち寄りたくなる言葉です。

木材を多用し、パブミラーなどを配した店内。コンパクトながら隅々まで作り込まれています。黒板を囲むように飾られたホースブラスは店主の前田さんのコレクション。

5坪で10名程度が利用可能。椅子席も用意されています。

また、タバコの販売をしてきた同店らしく、愛煙家にも優しいパブになっています。いわゆる「もくもく」の店ではなく、強力な排煙装置を設置していることも特長のひとつ。愛飲家、喫煙者が近隣の酒場の話や東北のスポーツチームの話題で楽しく過ごせる空間です。

品書き

お酒

ビールは、東北全域でも非常に珍しい樽詰のドラフトギネス：ハーフ500円があります。そのほか、クラフトビール（タップマルシェ）：700円も取り扱い。ウイスキーはアードベッグ：800円、ジェムソン：600円、グレンモーレンジ：800円などがあり、ストレート、ロック、ソーダ、水割りが選べます。

カクテルは500円均一です。ジントニックやジンバックなど、ジンベースのカクテルはタンカレーを使っています。

地酒は、登米市石越の石越醸造「澤乃泉」、栗原市の千田酒造「栗駒山」、白石市の蔵王酒造「蔵王」の3銘柄。

その他、木下酒造（京都府京丹後市）の玉川や、酒井酒造（山口県岩国市）の五橋、早川酒造（三重県川越町）の田光を取材時は用意されていました。

料理

角打ちだった頃と違い、アイリッシュパブらしいパブ料理も揃っいます。

フィッシュアンドチップス：800円、グリルドソーセージ：800円、シェパーズパイ：500円など。

サーバーから注ぐ樽詰めGUINNESSは、非常に高いクオリティ

パブになってから新たに導入されたハープ型のGUINNESSのサーバー。GUINNESSは一般的な樽詰ビール用のサーバーは使用できず、設備も特殊になるため国内では取扱う酒場・パブはそれほど多くはありません。だからこそ、樽詰めが飲める店を見つけたら期待値高めていただきたいのです！

GUINNESS 　1PINT（900円）

いつまでも美しく波打つように泡が立ち上がってきます。「カスケードショー」と呼ばれるこの泡の動きが落ち着くまで待つのがギネスの飲み方。我慢するのもの楽しみの一つ。

まさにパーフェクト！本場へ飲みに行くようなギネスビールファンにも安心してオススメできる一杯です。

さあ、美味しいギネスの完成です。香り、味わい、泡のクリーミーさ、いずれも完璧ですね。

タップマルシェが設置されており2種類（日替わり）のクラフトビールも試してみたいところ。

SPRING VALLEY シルクエール＜白＞（700円）

選んだのは、この日セットされていた「SPRING VALLEY シルクエール＜白＞」。ニュージーランド産のホップと小麦麦芽をつかった華やかな味わい。

飲み歩く前の待ち合わせや、旅行途中のちょっとした休憩場所としてぴったりのパブです。ギネス1パイント900円、ピルスナーグラス（300ml以上入る）に注がれる「SPRING VALLEY シルクエール＜白＞」が700円。どちらもとってもリーズナブル。

タバコを吸わない方も、ちょっとだけ覗いてみませんか。親しみやすく、近隣の飲食店にも詳しい店員さんばかりなので、きっと行きつけの一軒になると思います。

ごちそうさま。

（取材・文・撮影／塩見 なゆ　取材協力／キリンビール株式会社）