徳島『さわらぎ』鳴門鯛やハモを揃える、腕のいい大将の大衆割烹

徳島『さわらぎ』鳴門鯛やハモを揃える、腕のいい大将の大衆割烹

2021年7月8日

旅先では落ち着いた店で地のものを食べたいものです。そういう期待に応えてくれるのが大衆割烹。駅前の「さわらぎ」は、関西割烹の名店で研鑽を積んだご主人が引き継いだお店。お手軽割烹の文字通り、気軽に徳島の海の幸が楽しめます。

徳島駅周辺の有名店はにぎやかなお店が多く、ゆったりとした酒場時間を楽しもうと思うと少し探す必要があります。若い大将がぐいぐい引っ張るお店もよいのですが、今日はこちらの気分。

徳島駅前で静かに佇む「さわらぎ」は、鳴門や橘湾でとれる徳島産の魚介を豊富に揃える大衆割烹。徳島の地酒も充実しています。

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関西割烹で修行したご主人の店

お手軽懐石をうたっていますが、渋い店構えは駅前とはいえやや敷居が高く感じられるかもしれません。いいお店でからご安心を。

外観と比べ、店内は意外とコンパクト。ご主人や店員さんとの距離が近く、アットホームな雰囲気です。

なにはともあれ、ビールから始めましょう。銘柄はキリン一番搾り(435タンブラー630円)。

品書き

ビールは、キリンのほかに瓶でアサヒスーパードライも置いています。徳島らしいすだちサワー(580円)や徳島産梅酒がありますが、メインは日本酒でしょう。

司菊鳴門鯛今小町芳水などのほか、ご主人が選んだ売り切りの日本酒が用意されています。

気になる徳島の大衆割烹の料理。まずは黒板をチェック。やっぱり今の季節、サワラ(980円)ですよね。天然ハマチも紀伊水道で上物が揚がると聞きます。焼き魚は鳴門鯛。徳島を代表する海の幸。並ぶ「つばす」とはブリの幼魚のこと。

定番料理も、みていて楽しいA4ペライチメニュー。写真付きより、こういうのでいいんですよ。鯛のワタの塩辛(680円)や鯛の白子ポン酢(880円)など、ご当地色があってみていて楽しいです。

このほか、カウンター席限定でさわらぎの夕食セット1,650 円(税込)というサービスメニューがあります。天ぷらか煮魚ひとつに、一皿、小鉢などをつけたもの。ご飯付きですが、ちょい飲みのおつまみにも使えます。

刺身盛り合わせが美味しい

この内容で990円(税込)は嬉しい。ヨコワ、ハマチ、真鯛、そしてサワラ炙り。

鯛皮の湯引きには目がありません。もちっとしていて噛むほどに鯛の特有の脂がのったコクが口の中に溶け出します。

軽く炙ったサワラ。関東では冬が旬と言われていますが、瀬戸内周辺では桜のころから梅雨までが旬。ねっとりとした甘さ、旨さは日本酒を手元に用意しておかないと落ち着かなくないくらいです。

ひょうたん型のトックリで用意いただいた日本酒。純米酒 ごっつい辛口きらい白。徳島県北西部、吉野川沿いの司菊酒造のお酒です。

ご主人と魚とお酒の話で盛り上がりながら、ゆったりとした一時を過ごしました。

駅に近いので帰宅前の一杯にもぴったりです。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名さわらぎ
住所徳島県徳島市一番町3-5
営業時間営業時間
[月~土]
11:30~14:00(L.O.13:30)
17:00~22:00(L.O.21:30)
定休日
日曜(予約があれば営業)、12月31日、1月1日
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