徳島『銀座一福 本店』創業70年!白濁系豚骨スープは液体おつまみ。

徳島『銀座一福 本店』創業70年!白濁系豚骨スープは液体おつまみ。

2021年5月26日

1951年(昭和26年)創業。徳島ラーメンきっての老舗、「一福」。といっても、Syupoは酒場の情報サイト。紹介するのは、一福の中華飲みの魅力です。日中通しで営業しているため、ちょっと早めの徳島ゼロ軒目としての利用に最適なのです。

スポンサーリンク

祝・創業70年

徳島名物の「徳島ラーメン」は食べてみたいけれど、そんなにお腹を満たしたくはない…。だって、夜はしっかり飲み歩く予定なのだから。

そんな思いに応えてくれるのが「銀座一福本店」の単品中華スープです。サイドメニューの餃子もレベルが高い。もちろん、ビール等のアルコール類の提供もあり、昼食・夕食時のピークタイムを外せば、”ちょい飲み”にぴったりな一軒です。

徳島市の中心街・両国橋周辺。日中は静かで、四国内の他県の県庁所在地と比べ、日中の飲食に関しては割と静かです。高知の昼飲み文化が特殊ともいえますが。

外観

両国橋周辺を歩いていると、ひときわ賑わいのあるお店が見つかります。それが赤い看板の「一福」。今年(2021年)で70年を迎えた街を代表する老舗飲食店のひとつで、昔ながらのアットホームなお店です。

内観

はいってすぐにカウンターがあり、一見すると小さな店舗に見えるものの、奥は4人掛け、6人掛けのテーブル席が5卓と案外広いです。創業当初は戦後の混乱期ということもあり、プレハブづくり小さな屋台のようなお店だったそう。いまの店舗は昭和50年代に改装したものです。

いずれにしても年季が入っていることにかわりはありません。それでも店内は清潔で、お買い物帰りの御婦人方が喫茶店のように利用している光景も見られます。

派手じゃないけど食べたくさせる、レトロな品書き

アルコール類は、ビールがキリン一番搾りアサヒスーパードライを用意、中びん550円。ハイボールもあり、銘柄はキリンのホワイトホースハイボール(350ml缶・350円)です。

中華そば600円からはじまり、ちゃんぽん、焼き飯、ソース焼きそばなど。ファンが多いのはワンタンだそう。とくに肉入りワンタン麺は、ラーメン好きの間で有名と聞きます。

中華飲みならこの2品!

街の中華に瓶ビールがよく似合う。キリン一番搾りは神戸で製造されたものでした。トクトクと注いで、それでは乾杯。

ギョーザ(450円)

人気のワンタン同様、店で毎日手作りで仕込んでいるギョーザ。たっぷりの水で蒸し上げようにつくるためか、皮はワンタンのようにくしゅくしゅとしています。一緒に用意される小皿にはラー油ではなく練り辛子が添えられています。

450円でこのボリューム。餃子とビールで、もう十分楽しんだ気分です。

ツル・モチっとしたした皮と、パリっとした焦げ目のコントラストが心地よく、これならばはしご酒の〆でもぺろりと食べてしまいそうです。

具は野菜たっぷりほくほくとしています。

スープは中華料理店版の「抜き」

中華スープ(450円)は、定番の中華そば(徳島ラーメン)の麺を抜いた丼ぶりスープのこと。豚骨系のスープならがらしつこさは皆無で、優しい味。じんわりと旨味が続き、そんな余韻にビールをあわせたい。

蕎麦の「ぬき」、土瓶蒸し、豚汁…。お腹にたまらない液体おつまみは飲兵衛のわがままそのもの!(大げさ)

トッピングのお肉はチャーシューではなく、バラ肉。創業時のタレを半世紀以上継ぎ足してきたタレ(店内掲示物等による情報)に浸したものだそう。コクがあり、甘味を感じる味付けはスープとのバランスがとてもいいです。

徳島で中華飲みをされるならば、老舗の一福本店は外せない一軒。状況が落ち着いたらぜひ!

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名銀座一福 本店
住所徳島県徳島市銀座10
営業時間11:00~22:00(月定休)
開業年1951年